アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 14890 エドワーディアン スターリングシルバー Queen Anne パターン ティースプーン SOLD
長さ 11.4cm、重さ 12g、ボール部分の最大幅 2.35cm、柄の最大幅 1.2cm、1901年 シェフィールド、James Deakin & Sons Ltd作、SOLD (6本あります-->2本あります-->1本あります-->SOLD)

今から百十年ほど前に作られたエドワーディアン アンティークで、柄先のデザインからQueen Anne パターンと呼ばれます。 作られたのは正確には1901年のことで、ヴィクトリア時代が終わって、エドワーディアンの時代が始まった初年になります。 

このデザインは1880年代にイギリスで初めて登場し1900年頃にはかなりの人気となりました。 あるいは別名ではオーバニー(Albany)パターンと呼ばれることもあります。 ヴィクトリア期の有力シルバースミスであるフランシス・ヒギンスのパターンブックで、 Queen Anneパターンとされて以来、Albany あるいは Queen Anneと両方の名前が使われるようになりました。

ボール部分の裏面にはメーカーズマーク、1901年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてシェフィールド アセイオフィスの王冠マークが刻印されています。

「James Deakin & Sons Ltd」は1865年にジェームス・ディーキンによってシェフィールドで創業されたのが始まりです。 1886年には彼の三人の息子達、ウィリアム、ジョン、アルバートもパートナーに加わり、ファミリービジネスとして上述の社名に変更し、事業は順調に発展していきました。 1888年にはロンドン支店開設、ヴィクトリア後期の1890年代には、スコットランドのグラスゴーとアイルランドのベルファストにも支店を開設しています。 

しかし多くのシルバースミスがそうであったように、事業のピークは英国の国力がピークであったビクトリア後期からエドワーディアンの時代にあったようです。 その後は事業を次第に縮小していき第二次世界大戦が始まった1940年には店を閉めました。 メーカーズマークの「JD WD」はJohn & William Deakinのイニシャルになっています。

このアンティークが作られた頃の時代背景については英国アンティーク情報欄にあります 「14. Still Victorian」の解説記事もご参考ください。

エドワーディアン スターリングシルバー Queen Anne パターン ティースプーン




アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ