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アンティーク新着品 その1


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No. 20066 エドワーディアン アイビーモチーフ スターリングシルバー クロス with ブリティッシュ ホールマーク
クロス本体の縦(丸い留め金含まず) 3.3cm、横 2.15cm、厚さ 1mm強、1903年 バーミンガム アセイオフィス、二万一千円

アイビーのハンドエングレービングが特徴的なエドワーディアン スターリングシルバー クロスです。 これまでにもいくつか似たタイプのクロスをご紹介してきましたが、持った感じのしっかりしたソリッドシルバーは、やはりいいものだと思います。 手にしてみると、銀の質感が心地よい、しっかり重厚な雰囲気のペンダントヘッドです。 今から百年以上前に作られたエドワーディアン アンティークであるところもグッドポイントです。

ちなみにソリッド(solid)とは、このクロスがホロー(中空)構造ではなくて、内部まですべてがスターリングシルバーの稠密構造であることを言います。

アイビーの輪郭は手彫りの彫刻がかなり深くて、ブライトカット様の光の反射をもたらし綺麗です。 基本デザインとは対照的に、背景部分のシェードをかけた彫りは大変な細かさになっています。 ルーペで詳細に見ていくと、ハンドエングレービングとしては限界的な職人技が施されているのが分かり、より楽しめるエドワーディアン アンティークであることがお分かりいただけると思います。 

アイビーは蔦がしっかりと絡まることから、Fidelity(忠実ないしは誠実)、Friendship(友情)、あるいはMarriage(結婚)を象徴するモチーフとされます。 そしていつも緑であることから、Immortality(不滅)や Eternal Life(永遠の魂)を表すクリスチャンモチーフともなっています。 

四つのブリティッシュ ホールマークがすべてしっかりと深く刻印されているのは、このアンティークの好ましい特徴といえましょう。 写真二番目に見えるように、ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1903年のデートレターになります。 

英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します。 このシルバークロスが作られたのは1903年ですから、晴れて正式な‘アンティーク’に昇格している品ということになります。 日本でいえば日露戦争の頃、かなり古いことがお分かりいただけましょう。 

明治39年(1906年)には夏目漱石の『草枕』が出ております。 東京を離れた温泉宿で非人情の旅をする画工の話ですから、当時の社会情勢がメインテーマではありませんが、それでも、出征していく若者を見送ったり、日露戦争や現実社会の影が背景に見え隠れしています。 昔の時代に思いを馳せるアンティークな資料として、同時代の銀クロスを傍らに置きながら、あらためて読んでみるのも楽しいと思います。

そして、写真のエドワーディアン アンティーク シルバーが作られた少し前には、夏目漱石がロンドンに留学しています。 当時のイギリスの様子は以下の解説記事をご参考ください。


夏目漱石はヴィクトリア時代にロンドンで二年間暮らしておりました。 漱石のイギリス暮らしはどんな様子であったのか。


一言に百年といっても、やはりそれだけの時の経過は大変なことと思います。 ちなみにこの頃の歴史年表を眺めてみますと、1910年:エジソンが電球を発明とか、1912年:タイタニック号氷山に衝突して沈没とか、ずいぶん昔のことなのです。 このアンティークが作られた時代というのは、電灯もなかった時代なわけで、こうしたアンティークを手にしながら、その昔の時代に思いを馳せるのはアンティーク好きの楽しみでありましょう。

最後になりましたが、イギリスのアンティーク シルバーを手にする大きなメリットの一つに、刻印されたデートレターを判読することによって、アンティークの製作年を一年刻みで特定できることがあります。 英国のホールマーク制度は、その歴史の長さ、制度の継続性、シルバースミスへの徹底の度合い等すべての面で欧州諸国の中でもピカイチなのです。

これは、一つには英国人の国民性によるところが大きいように思います。 博物学を発展させてきたイギリス人は、物事を整理分類するのが大好きで、500年以上にわたりホールマーク制度を維持し発展させてきました。

欧州諸国のホールマークは、ある特定の時代だけだったり、市場が小さく制度が徹底されていなかったりと不備なことが多いようです。 また旅してみると感じるのですが、欧州人にも気質の違いがあって、偏見かも知れませんが、同じことをイタリア人やスペイン人に要求しても、無理な感じがしないでもありません。

『International Hallmarks on Silver』という本を使うと、過去数百年にわたって各国のシルバーホールマーク体系が概観できます。 ざっくり申し上げると、北欧やオランダのホールマーク体系はイギリス寄りで比較的しっかり出来ていて、ラテン系の南欧諸国はちょっとゆるいといったところでしょうか。




No. 20206 Fuchsia Dancing Ladies ヴィクトリアン スターリングシルバー ブローチ
長径 3.7cm、短径 3.0cm、ピンの長さ 3.7cm、1890年 バーミンガム アセイオフィス、一万三千円

フューシャのスターリングシルバー ブローチです。シルバーホールマークを読み取ると、ヴィクトリアン後期の1890年作と特定できます。

イギリスではFuchsiaのことを、 Dancing Ladiesと呼ぶ人もいます。風に吹かれて揺れているのを見ると、いい呼び名だなと思います。

裏面のブリティッシュ ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、1890年のデートレター、そしてスターリングシルバーを示すライオンパサントになります。
Fuchsia Dancing Ladies ヴィクトリアン スターリングシルバー ブローチ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20205 テンプル ロンドン ベークライト オペラグラス
横の長さ 11.0cm、対物レンズ口径 3.0cm、接眼レンズ口径 1.8cm、重さ 168g、1930年代 英国製、ロンドン テムズ川沿いのテンプルで使われていた品、一万一千円

ベークライト構造で、持った感じがしっかりしており好印象です。 写真二番目で 『TEMPLE CHAMBERS E.C.4』とあるのはロンドンのアドレスです。 作られたのは1930年代、テムズ川沿いのテンプルにあった劇場備え付けオペラグラスだったということです。 

FIXED FOCUSとありますように、ピント調整機能はありませんが、実際に使ってみると、特に不便は感じないどころか、接眼レンズ口径 1.8cmと大きいので、見やすくて扱いやすいオペラグラスです。

ロンドンのテンプルというと、今でも荘重なる建物が多く、ゴージャスな雰囲気の界隈です。 ロンドン地下鉄のサークルラインにテンプル駅がありますので、近くを通ったり、名前を聞いた覚えのある方も多いでしょう。 テンプルという地名は、12世紀以来この地にあるテンプル教会に由来します。 中世にはテンプル騎士団のイングランド本部でありました。 推理小説 『ダ・ヴィンチ・コード』でも登場しております。

素材のベークライトとは化学者Leo Baekelandが20世紀初めに発明し、1907年にパテントを取った史上初の人工硬質プラスチックです。 この素材の熱に強く非常に固い性質は、彫刻を加えるなど複雑な加工に耐えるという意味で、コスチュームジュエリーの材料として注目され、1920年代から40年代にかけてベークライトのコスチュームジュエリーが全盛となりました。

ベークライトは高温高圧の製造過程でしばしば爆発を起こし危険であったことや、第二次大戦後にはいろいろな高機能プラスチックが登場したことで、60年代半ばには生産中止となりました。 しかし逆に製造期間が限定されていたことから、アンティークとしての価値が増し、今日ではコレクター アイテムとなっており、特にアメリカには大勢の収集家がいます。

ベークライト フレームのお手入れには、日本磨料工業製の『ピカール』をお奨めします。 主にはブラス磨きの製品で、海上自衛隊の御用達でもあるそうです。 ピカールはブラス(真鍮)以外にもあらゆる金属に使えるのみならず、プラスチックや象牙等のお手入れにも使用可能とありますので、一本あるとなにかと便利でしょう。
テンプル ロンドン ベークライト オペラグラス(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20086 エドワーディアン スターリングシルバー 植物文様 ウェーブパターン & ブライトカット ティースプーン 一部 SOLD
長さ 11.0cm、重さ 13g、ボール部分の長さ 3.5cm、最大幅 2.3cm、ボールの深さ 6.5mm、柄の最大幅 1.1cm、1913年 シェフィールド、五千円(2本あります-->1本あります)

百年以上前に作られた銀のスプーンで、手彫りの装飾が見事な品と思います。

植物文様 ウェーブパターンの基本デザインは、深めなタッチで彫られています。 その背景に色合いが濃く見える部分は微細な彫刻で影を付けた細工です。 波模様モチーフには、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)という意味合いが象徴されており、ヴィクトリアンからエドワーディアンの頃に好まれたクリスチャンモチーフのデザインです。

柄元に向かってのブライトカットは光の反射が綺麗です。 ブライトカットは18世紀の終わり頃から、英国においてその最初の流行が始まりました。 ファセット(彫刻切面)に異なった角度をつけていくことによって、反射光が様々な方向に向かい、キラキラと光って見えることからブライトカットの呼び名があります。 この装飾的なブライトカット技術が初めて登場したのは1770年代でしたが、それは良質の鋼(はがね)が生産可能となってエングレービングツールの性能が向上したことによります。

英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します、そして百年もので素晴らしいアンティークはそうはないものです。 この品はもうすでに ‘アンティーク’になっている古さで、時の流れを感じさせてくれますし、ほぼ未使用と思われるコンディションの良さもポイントになっています。

エドワーディアン スターリングシルバー 植物文様 ウェーブパターン & ブライトカット ティースプーンエドワーディアン スターリングシルバー 植物文様 ウェーブパターン & ブライトカット ティースプーン


No. 20202 スリー・エイコーン モチーフ 三ペンス銀貨 & クィーン・エリザベス二世 ペンダントヘッド SOLD
直径 2.5cm、留め具を含む縦長 3.3cm、重さ 7g、スリーペンス銀貨の鋳造年は1932年、一万一千円 SOLD

表側は写真一番目のように女王エリザベス二世の肖像です。 ゴールドギルトされたクィーン・エリザベス二世 ペンダントヘッドでありながら、裏面にはさりげなく、昔の銀貨が取り付けてあるのがポイントです。

スリー・エイコーン モチーフ 三ペンス銀貨 &クィーン・エリザベス二世 ペンダントヘッド (英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No.20204 Rapport London 木製ケース 置時計
高さ 15.3cm、横幅 9.3cm、奥行き 5.2cm、重さ421g、台座の縦横 10.7cm*6.1cm、二万七千円

Rapport Londonは、ヴィクトリア時代の1898年創業、今でも続く老舗の時計店です。
https://www.rapportlondon.com/about-rapport-heritage.html

現在の扱い品を眺めてみましたが、このタイプの木製ケース置時計は、今では製造を終えているようで、もうありません。

木製ケースの置時計からは、古きよき時代の味わいが伝わってきます。 写真二番目をご覧いただくと、文字盤の下方には「London」と見えます。

写真四番目をご覧いただくと、時計駆動部に「Germany」の表示があります。 すなわち、時計の駆動部は電池式のドイツ製です。 時計心臓部のメカは安心なドイツ製ということで、単三電池一本で正確に時を刻んでくれます。

木製ケースといっても、写真四番目に見えるように、時計の駆動部をはめ込む円形の穴以外の部分は、木が中身まで稠密な構造で、内部が中空な木箱ではありません。 オーク材と思われますが、重厚かつ落ち着きのあるオークの感じがよろしくて、作りのよい時計と思います。

オーク材の落ち着いた輝きはとても英国風であることから、オークをふんだんに使ったマナーハウスの優雅な「オークホール」を思い出しました

古いフォルムや昔のあり方を残しながら、中身は新しいというやり方は、ある意味イギリス人の好むところで、例えば創業1913年の自動車メーカー モーガン・モーター・カンパニーなど、似たような事例と思います。

写真五番目は、アンティークなモーガンというメーカーの解説書です。 いかにも英国風なこの会社、イギリスの奥行きを知るには格好な対象の一つではないかと思っています。

1930年代のクラシックタイプの車を、今でも生産している自動車メーカーになりますが、たしかエンジンはフォード製だったりします。 でも外見はどう見ても、1930年代のクラシックカーで、注文してから納車まで数年待ちだそうです。 モーガン・モーター・カンパニー: http://www.morgan-motor.co.uk/

徳大寺有恒氏によれば、『基本形は1930年代に成立したもので、それをいまだに変えずに作っている。 こういう化石同然の車が残っているあたりが、さすがイギリス。 レトロといったら、これほどレトロな車はない。 風を巻き込んで冬は寒い。 モーガンは最初から雨とか雪とか関係ない車なのだ。 乗れるときにしか乗らない、一種の自転車みたいなものであり、そう覚悟を決めてかかると、車と言うものはいたって贅沢な存在になる。』

私もイギリスでモーガンの車が走っているのを、時々見かけます。 天気が変わりやすく、にわか雨が多い英国では、モーガンのオープンカーに乗るのはけっこう大変。 防寒着を着込んでいるドライバーを見ていると、快適さとは縁遠そう。 こういうアンティークとの付き合いには、やせ我慢が大切な素養かもと思えてきます。 でも、乗ってみたい。

写真のような時計のあり方も、古式ゆかしいフォルムや、オークの落ち着いた雰囲気にこだわって、それを好むところが、英国風なんだろうなあと見ております。
Rapport London 木製ケース 置時計(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)Rapport London 木製ケース 置時計(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20203 ジャンヌ・ダルク & ダブル ロレーヌ クロス フランス製 シルバー ブローチ
横の長さ 3.9cm、ジャンヌ・ダルクの丸飾り直径 1.8cm、最大厚み(留め具含まず) 2mm、一万一千円

綺麗な女性の横顔で、気品のあるシルバーブローチに仕上げっていると思います。 

写真二番目をご覧いただくと分かるように、二つのロレーヌ クロスでもって、中央の丸飾りをサポートする構造になっています。 

ジャンヌ・ダルクと、二つのロレーヌ クロスを組み合わせたシルバーブローチというわけです。 

刻印はありませんが、金属の風合いからみて銀素材で、モチーフはジャンヌ・ダルクにロレーヌ クロスですから、フランス製で間違いないでしょう。

長短二本の横棒を特徴とするこのタイプのクロスは「Lorraine Cross」と呼ばれるもので、フランス中世のロレーヌ公の紋章に起源を持ち、11世紀には十字軍の旗印ともなりました。 時代をさらに下って、フランスがドイツに抵抗していた第二次大戦中には、自由フランスの象徴としての役目を担ってきた歴史もあります。 

ジャンヌ・ダルク & ダブル ロレーヌ クロス フランス製 シルバー ブローチ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20201 かもめ 帆船 くじら マリン モチーフ スターリングシルバー リング with ブリティッシュ ホールマーク
リングの最大外径 2.1cm、リング内径 1.75cm、重さ 10g、帯幅 1.25cm、1993年 ロンドン アセイオフィス、一万四千円

ごっつい感じのスターリングシルバー リングです。 写真一番目は、かもめ、波、そして帆船です。 写真二番目では、くじらが跳ねています。 

見る方向によって、銀リングの表情が変わってきますので、いろいろな楽しみ方があるのはポイントです。

ヴィクトリア時代の終わり頃からエドワーディアンの頃にかけて、ブライトンなどの海浜リゾートが賑わって、ロープや船の舵、波、シーガル、ヨットといったマリンモチーフが人気となりました。この品は1993年の作ですが、英国におけるマリンモチーフのこういった歴史にインスパイアされて出来た銀製品とも考えられます。

ゴロンとした銀塊のような風情に惹かれました。リングであることはもちろんですが、このタイプの銀リングですと、イギリスではペンダントヘッドとして身に着けている方もいらっしゃいます。そういう使い方も素敵だなと思います。

それから、写真三番目でリング内側に見えているのは、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドン レオパードヘッド、1993年のデートレターです。 リングの反対サイド内側にはメーカーズマークの刻印もあります。

横歩きライオンの刻印が英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。

この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から五百年ほど前の1544年のことになります。これは当時チューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけなのです。

歴史や伝統に格別なこだわりを持つイギリス人は、ライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)にも特別な愛着があって、五百年の長きにわたって、この刻印を使い続けて今日に到っています。

ところで、写真のような銀はいつどこで出来たのでしょうか。
石見銀山とか聞いたことあるし、地球の内部で出来たのだろうと思いがちですが、それは違います。 地球のようなヤワな環境では銀は生まれません。 太陽の中でさえ銀は生まれません。もっと大きい星が必要です。 遠い昔に宇宙で起こった超新星爆発の途方もないエネルギーの中で銀ができたのです。

だから、写真の銀が出来たのは、地球が生まれるよりもずっと前のことです。 そして、運が良ければ、もうすぐ銀が生まれる大イベントが目撃できるかもしれないと言われています。 オリオン座の一等星ベテルギウスの大爆発がいつ起こってもおかしくない時期に差し掛かっているからです。

ベテルギウスの寿命は一千万年、そしてそろそろ一千万年が過ぎようとしています。 ただし、誤差としてたったの0.1%爆発時期がずれたとしても、それは一万年、人間にとってはどうしょもないほど長い年月になっちゃいます。 だから運がよければ。。

地球が生まれた45億年前より、さらに昔に起こった超新星爆発で出来た銀です、悠久の時の流れに思いをいたすきっかけに如何でしょう。

かもめ 帆船 くじら マリン モチーフ スターリングシルバー リング with ブリティッシュ ホールマーク(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)かもめ 帆船 くじら マリン モチーフ スターリングシルバー リング with ブリティッシュ ホールマーク(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)かもめ 帆船 くじら マリン モチーフ スターリングシルバー リング with ブリティッシュ ホールマーク(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20200 スターリングシルバー ハノーベリアン パターン ティースプーン with ラットテール SOLD
長さ 11.9cm、重さ 16g、最大幅 2.4cm、柄の最大幅 1.15cm、柄の最大厚み 2mm強、1914年 シェフィールド、五千円(3本あります-->SOLD)

今から百年以上前に作られたスターリングシルバー スプーンで、細身なタイプで品のいい銀製品と感じます。 柄先が少し手前に曲がったタイプで、ハノーベリアンパターンと呼ばれます。 写真二番目でボール裏面を見ていただくと、先が細くなったネズミの尻尾のようなデザインになっており、これがラットテールと呼ばれる構造です。 ラットテールはハノーベリアン パターンに付随して現れることが多いデザインです。

ラットテールはハノーベリアン パターンと、それより以前のドッグノーズやトレフィッド パターンで見られる構造ですが、元々は柄とボールの接合部分を補強するために採用された手法でした。 スプーンの歴史を考えてみると、棒状の柄の先にボールを取り付けたスプーンという道具は、技術レベルが低かった初期段階においては、柄とボールの接合部から壊れることが多かったのです。 

そこで考えられたのが、ラットテールという梁を付けて補強する方法でした。 そのうちに、素材の質や工作技術のレベルが向上してくると、ラットテールは実用上の必要性が薄くなってきましたが、今度は装飾的な観点から、ラットテールが採用されることも出てきました。 

さらに後の時代になると、まさにこの写真のティースプーンがそれにあたるわけですが、昔風なラットテールはノスタルジーを感じさせてくれることから、時に選好されたものと考えられます。

なお、イギリスにおけるスプーンパターンの歴史については、英国アンティーク情報欄にあります「4. イングリッシュ スプーン パターン」の解説記事もご参考ください。

柄の裏面にはブリティッシュ ホールマークが、どれもしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。 ホールマークは順にメーカーズマーク、シェフィールド アセイオフィスの王冠、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1914年のデートレターになります。

スターリングシルバー ハノーベリアン パターン ティースプーン with ラットテール(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20033 ハノーベリアン パターン with ラットテール スターリングシルバー ティースプーン 一部 SOLD
長さ 9.3cm、重さ 10g、最大幅 2.1cm、柄の最大幅 0.85cm、柄の最大厚み 2mm強、1962年 バーミンガム、Turner & Simpson作、一本 三千五百円 (6本あります-->4本あります-->1本あります。)

今から半世紀以上前に作られたスターリングシルバー スプーンです。 小振りな銀でありますが、細身のフォルムから品のよさが感じられる銀製品です。 

写真一番目に見えるように、ハンドル部分の中央部は山の稜線のように、まわりから盛り上がった作りになっています。 この銀の稜線構造によって、しろがねに映る光の反射に変化がもたらされ、シンプルな銀スプーンでありながら、ほどよいアクセントとなっています。 また、手にした時の銀の厚みにもつながる作りであって、好印象な銀製品と思いました。

よく見ていくと、ブリティッシュ シルバーウェアの長い伝統に裏打ちされた銀であると分かってきて、そんなところにも、興味を惹かれる英国ティースプーンであります。

柄先が少し手前に曲がったタイプで、これがハノーベリアンパターンと呼ばれます。 写真二番目でボール裏面を見ていただくと、先が細くなったネズミの尻尾のようなデザインになっており、これはラットテールと呼ばれる構造です。 ラットテールはハノーベリアン パターンに付随して現れることが多いデザインです。

ラットテールはハノーベリアン パターンと、それより以前のドッグノーズやトレフィッド パターンで見られる構造ですが、元々は柄とボールの接合部分を補強するために採用された手法でした。 スプーンの歴史を考えてみると、棒状の柄の先にボールを取り付けたスプーンという道具は、技術レベルが低かった初期段階においては、柄とボールの接合部から壊れることが多かったのです。 

そこで考えられたのが、ラットテールという梁を付けて補強する方法でした。 そのうちに、素材の質や工作技術のレベルが向上してくると、ラットテールは実用上の必要性が薄くなってきましたが、今度は装飾的な観点から、ラットテールが採用されることも出てきました。 

さらに後の時代になると、まさにこの写真のティースプーンがそれにあたるわけですが、昔風なラットテールはノスタルジーを感じさせてくれることから、時代が移り変わっていっても、時々に選好されたものと考えられます。

なお、イギリスにおけるスプーンパターンの歴史については、英国アンティーク情報欄にあります「4. イングリッシュ スプーン パターン」の解説記事もご参考ください。

ボール部分の裏面にはブリティッシュ ホールマークが、どれもしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。 ホールマークは順にTurner & Simpsonのメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカー、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1962年のデートレターになります。

写真の品が作られた1960年代は、英国に古きよきシルバースミスの伝統が残っていた最後の頃にあたっているように思います。

ヴィクトリアンやエドワーディアンが多い英吉利物屋の扱い品としては、比較的近年の銀になりますが、それでも半世紀を越える年月が経っております。 イギリスで古い銀製品を探していると、1960年代の品には思うように巡り会えないようです。 英国の停滞期と重なっていることが、その理由ではないかとみています。 英国シルバーの近現代史において中抜けした時期にあたっており、その意味でレアもの銀という範疇に入ろうかと思います。

これまでも大切に扱われてきたようですが、こうして半世紀が経ち、一世紀が経っていくのだろうなと見ております。 英国の伝統をよく踏まえた銀でありますが、そうでなくとも品のよいフォルムは十分に美しく、磨きぬかれたソリッドシルバーの輝きを楽しむのも、またよいのではと思わせてくれるシルバースプーンです。

お客様から、なるほどと思わせていただいた銀スプーンのお話がありますので、ご紹介させていただきましょう。 
『先日北海道では珍しい大型台風が通過し、短時間ですが停電となってしまいました。 夜、仕方がないので古い灯油ランプを持ち出し屋内の照明としたのですが、以前手配いただいたティースプーンをランプの光にかざしてみたところ、ほの暗い明るさの中、スプーンのボウル内や彫刻の輝きにしばし見とれました。 銀のアンティークには点光源の古い照明が合うようです。 また昔の貴族が銀器を重用したのもうなずける気がします。』

私はアンティーク ランプ ファンで、早速に試してみたのですが、シルバーにアンティークランプの灯がほんのりと映って揺れているのを見ていると、なんだか心が落ち着くものでした。

もう一つ、銀のスプーンをお求めいただいたお客様からのご感想です。

『さて、実際に手に取ってみると、なかなか素敵な物です。銀だから価値があるというより、これだけの年月を経て、なおちょっとしたお手入れをするだけで、作られた当時とほとんど同じ状態で使い続けられるという点の価値はすごいと思います。まとめ買いした安いスプーンがいつの間にかどこかにいってしまったり、曲がったりすり減って黒くなり、何回も買い直していることを考えると、世代を超えて使われる銀器は節約の象徴のような気もしてきます。』

銀をお手入れしながら使っていくことの意味について、まさにわが意を得たりというコメントでありましたので、ご紹介させていただきました。

ハノーベリアン パターン with ラットテール スターリングシルバー ティースプーン


No. 20116 アンカー & ライオンパサント スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ ホールマーク SOLD
本体の縦長 3.85cm、横 1.9cm、厚さ 1mm、ペンダントヘッドの重さ 8g、ライオンパサントの横幅 4.5mm、1977年 バーミンガム、一万二千円 SOLD

通常の銀製品よりも大きなホールマークがしっかりと刻印され、ブリティッシュ スターリングシルバー ホールマークの見本のような銀のペンダントヘッドです。 

英国シルバーホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーと言えましょう。 アンカーやライオンパサントは横幅 4.5ミリほどの大きさがあって、ブリティッシュホールマークしては、かなりのサイズになっていると思います。

インゴット型ペンダントヘッドの派生系になりますが、横幅があって存在感のある純銀の板といった風情の品です。 ただし、インゴットのようには厚みがないので、重さは8グラムとなっていて、身に着けるアクセサリーとしてはちょうどよいと思います。 

ホールマークは上から順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1977年のデートレターで、さらにその下にはスターリングシルバーの純度を示す「925」刻印と、天秤の形をしたコモン コントロール マークがあります。

ホールマークの中でデザインが分かりやすくて、注目を集めやすいのは、やはりアンカーとライオンになりましょう。 

上から二つ目にあるアンカーが大きめで目立って見えることも気に入っています。 これはバーミンガム アセイオフィス マークであるわけですが、この品が刻印のデザインそのものを楽しむ趣向を持っているという意味では、アンカーモチーフについて追記しておいてもよいでしょう。

モチーフとしてのアンカーにはかなり古い歴史があります。 世界史で習ったローマ時代のカタコンベには、クロスに見立てたアンカーがありました。 当時はキリスト教が国教となる以前のことで、アンカーをクロスの代用とすることで信仰を守る必要があった時代でした。

そうした背景があって、アンカーは初期のクリスチャンモチーフとなりました。 そしてアンカーのクロス的側面を重視する場合には、アンカーのことを「聖クレメントのクロス」とか、「マリナーズ(船乗りの)クロス」と呼びます。 さらに時代が下って、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンの頃になると、イギリスではシーサイドリゾートが人気となり、マリンモチーフのファッション性が好まれました。 

クリスチャンモチーフとしてのアンカーには、クロスの代用という意味合いの他にも、「Hope(希望)」や「Steadfastness(しっかりしていること)」を表象する意味合いも含まれています。 あるいはまた、船が抜錨して次の目的地に向かうという連想から、「Fresh Start(新たな出発)」をシンボライズするモチーフともなっています。

ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度ですが、ライオンパサントやバーミンガムのアンカーなど装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーも作られるようになりました。 

上から三つ目にあるライオンの刻印は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から500年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 
歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

アンカー & ライオンパサント スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ ホールマーク


No. 20198 Columbine 花言葉 ヴィクトリアン アンティーク ポストカード(未使用)
横の長さ 8.7cm、縦の長さ 13.8cm、ヴィクトリアン後期の英国製、一千五百円

Language of Flowers、Columbine、Resolved to Win

Tinted Cards と呼ばれます。あるいはHand painted after printing とも。

服装も見ての通りで、かなり古いもの、ヴィクトリアン後期の英国製です。

裏面にはEntirely British Production の表示があります。

Columbine 花言葉 ヴィクトリアン アンティーク ポストカード(未使用)(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20196 Cornish Serpentine ストーン コンパス 
直径 5.1cm、最大厚み 1.6cm、重さ 58g、コンパス本体部分の直径 1.65cm、英国製、一万六千円

コーニッシュ サーパンタイン ストーンで、ブラスのコンパス本体を包んだ作りの方位磁針になっています。 コーニッシュとはイギリス西南部に位置するコーンウォール地方の、という意味です。

コンパスの周りを囲っている Serpentineは、石の模様が賑やかなので一見したところやわらかそうな石に思えますが、硬度表によれば硬度5で黒曜石と同じ硬さです。 黒曜石はその硬い性質から大昔は弓の矢じりに使われた素材ですから、Serpentineもかなり硬い石に分類されます。

Serpentineストーンの世界における主要産地はイタリアとイギリスで、イギリスの中では特に英国最西部のコーンウォール地方から産出します。 この品は英国独特の素材を使っているという意味でも、Very Britishなコンパスと言ってよいでしょう。 

サーパンタイン ストーンの直径は5センチほどあって、重さが58グラムですから、コンパスとしてはヘビー級です。 

コンパス本体が直径 1.65cmと小さいのに、磁針がしっかりよく動くところも良いでしょう。 と言いますのは、磁針が短いコンパスでは、支柱との摩擦抵抗が無視し得ない場合も多くなり、小さくてもよく動くコンパスはなかなか見つからないものなのです。 

コーンウォール地方については、「英国アンティーク情報」欄にある「28. Tintagel アーサー王伝説の村」の解説記事もご覧ください。

コーンウォールはイギリスの西端にある半島で、遠い昔にはケルト系の人たちが押し込まれていった地方です。今でもある程度のわだかまりがあるようで、イングランド人の知り合いに聞きますと、旅行でパブに入ると、土地の人たちがイングランド人に向ける何かしらの違和感を感じることがあるそうです。

私のような完全に外国人の日本人には、親切にしてくれる人たちなのですが、、、、。 そういう背景も分かっていけたらと思っています。

ざっくり英国史
紀元前: ケルト系ブリトン人
紀元前後から4世紀: ローマ帝国が支配
5世紀 アングロ・サクソン人が征服
11世紀 ノルマン人が征服
https://twitter.com/igirisumonya/status/1064292958910984192

Cornish Serpentine ストーン コンパス(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20195 コーンウォール お化け アンティーク ポストカード with ジョージ五世 ワンペニー切手
横の長さ 8.8cm、縦の長さ 13.9cm、二千円

コーンウォールのお化けたちですが、なんだか日本にもいそうな感じで、興味を惹かれました。

裏面にはワンペニー切手が貼ってあります。 また、1936年8月14日の消印から、今から八十年以上前のポストカードと分かります。

切手は英国王ジョージ五世のポートレートです。 ジョージ五世は1910年から1936年までの英国王で、その王妃がドールハウスでも有名なQueen Maryになります。 メアリー王妃はアンティークや刺繍が趣味の奥方でした。

英国アンティーク ドールハウスの最高峰、ウィンザー城にあるメアリー王妃のドールハウス】も、ご参考まで。


コーンウォール地方については、「英国アンティーク情報」欄にある「28. Tintagel アーサー王伝説の村」の解説記事もご覧ください。

コーンウォールはイギリスの西端にある半島で、遠い昔にはケルト系の人たちが押し込まれていった地方です。今でもある程度のわだかまりがあるようで、イングランド人の知り合いに聞きますと、旅行でパブに入ると、土地の人たちがイングランド人に向ける何かしらの違和感を感じることがあるそうです。

私のような完全に外国人の日本人には、親切にしてくれる人たちなのですが、、、、。 そういう背景も分かっていけたらと思っています。

ざっくり英国史
紀元前: ケルト系ブリトン人
紀元前後から4世紀: ローマ帝国が支配
5世紀 アングロ・サクソン人が征服
11世紀 ノルマン人が征服
https://twitter.com/igirisumonya/status/1064292958910984192
コーンウォール お化け アンティーク ポストカード with ジョージ五世 ワンペニー切手(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20194 ARP スターリングシルバー ペンダントヘッド Air Raid Precautions
縦の長さ 3.85cm、最大横幅 2.6cm、重さ 8g、最大厚み 2mm強、1938年 ロンドン、一万四千円

Air Raid Precautions とは戦時の空襲監視員あるいは防空指導員のことです。 空襲に備えるべく、警官や予備役の人たちを中心に組織されたと聞きました。 写真の品は1938年作になりますが、これまでに扱った同様なARP銀製品には1936年作もありました。 1936年は英国にとってまだ戦時下ではないのですが、このとき既にARPが組織され備えを始めていたことが分かります。 アンティークから歴史の検証が出来るのはおもしろいことだと思うのです。

裏面にはブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されています。 写真二番目で見えるように、ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、ロンドンレオパードヘッド、そして1938年のデートレターになります。

こういう品であってもホールマーク シルバーで作られているところが、余裕があると言うか、こだわりがあると言うか、戦争といっても切羽詰った感じが伝わってこないなあと思いました。

近所のゴルフ場でシニアゴルファーのおじいさんからお話を伺いました。 そのゴルフ場は1935年にオープンして七十年以上の歴史があるのですが、そのおじいさんが子供の頃に初めてプレーしたのが1942年だったそうです。 当時は戦争中でガソリンは貴重だったので、芝刈り用のトラクターが使えず、羊を放牧してフェアウェーの芝の長さを調整していたとのこと。 「たまに羊にボールが当たって大変だったよ。」とおっしゃっていました。

そのおじいさんはイギリス貴族というわけではなくて、いわゆる庶民にあたる方と思いますが、イギリスでは戦争中も普通の人たちがゴルフをしていたのかーと。 ガソリン不足で芝刈りが大変だったのは分かるけど、日本のおじいちゃん、おばあちゃんから聞いてきた戦争の苦労と比べると、どうでしょうか? 戦争というものは、勝つ側と負ける側では、やはり桁違いな相違があるものだと感じるきっかけになるシルバーアンティークでした。

ARP 銀製品をお求めいただいたお客様から以下のような到着確認メールをいただきました。 アンティークを手にした時に感じるものがよく伝わってきて興味深いことから、皆様にもご紹介させていただきます。

『商品無事到着いたしました。毎度のことですが、実物はネットの画像より遥かに良いので手にとって驚いております。(あたりまえですが)技術の素晴らしさはもちろんなのですが、これは道具の手入れが万全なればこそ出来る技だなぁと…そんなところまで見えてくる素晴らしい品です。バッヂは型押しでしょうが、お国を護る人々の誇りのようなものを感じます。このバッヂをツイードジャケットの下襟に着けて、洗面器のようなヘルメットを被り双眼鏡片手におとっつぁん方がドーバー海峡上空を注視していたのでせう。しかし、戦時中貴金属を国をあげて接収してしまう国があるかと思えば支給してしまう国もあるのですな。ながなが失礼いたしました。まずは、到着の御報告まで。有難うございました。』

それから、写真二番目で下の方に並んでいる四つのホールマークのうち、左から二番目に刻印されているのがライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)になります。 英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになり、重要な刻印です。 ライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 

横歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から500年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 

銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

歴史や伝統に格別なこだわりを持つイギリス人は、ライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)にも特別な愛着があって、五百年の長きにわたって、この刻印を使い続けて今日に到っております。

ARP スターリングシルバー ペンダントヘッド Air Raid Precautions(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20191 革のかばん 一部 SOLD
本体長方形の縦横 37.5cm*29.0cm、重さ 720g、持ち手を含めた高さ39.0cm、底部の厚み 6.0cm、バーの長さ 24.8cm、二万四千円 (二つあります-->一つあります。)

このミュージックバッグはかなり古くからあって、モデルチェンジせずに現在に至っているようで、そんな辺りは英国風を感じます。
同様な例がアスプレイの銀匙にあったのを思い出しました。

アスプレイ アール・デコ スターリングシルバー スプーン


これはアンティークではないのですが、古くからある楽譜屋の片隅で見つけたものです。 そこの店主さんは、例えば「モーツァルトの○○番はありますか?」と言えば、たちどころにカウンターの後ろにある沢山の引き出しの中から楽譜を探し出してくれます。 また、曲の感じを知りたい時はその場でピアノを弾いてくれる根っからの音楽好きな方です。

このバッグを求めた時には、知り合いで白髪のご婦人が、「このバッグはとても長く持つのよ。 1930年代から母が使い始めて、私が譲り受けても、糸のほつれを直してまだまだ使えるの。」と教えてくれました。  ジッパーやボタンではなく、取っ手を潜らすバーで開閉することにより、楽譜を傷めないように配慮されています。

こだわりのあるお母さん方の子供たちは、このバッグに楽譜を入れてピアノやバイオリンのお稽古へぶら下げていきます。 そして大人になった頃にはそれなりの傷やハクがついて、もっと風合いが出てくるのです。

本来は楽譜用のかばんですが、楽譜に限らず、普通にかばんとして使ってみても素敵だなと思いました。

内側はプレーンなレザーの裏地だけで、ポケット等は付いていません。 いろいろと気の利いた工夫が多い日本のかばんと比べると、少し物足りない感じもするのですが、Simple is the best.というコンセプトで作られているのは、いかにも英国風とも言えて、それもまたよいかなと思うのです。

革のかばん(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20193 Amber 宝石言葉 I draw you to me. アンティーク ポストカード(未使用)
横の長さ 8.8cm、縦の長さ 13.8cm、ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアン頃の英国製、一千円

花言葉シリーズのヴィクトリアン ポストカードがありましたが、こちらは姉妹版 宝石言葉のポストカードで、アンバー(琥珀)が左上に見えています。 

興味深く思ったのは、うっそうとしたシダの様子で、ヴィクトリア時代の人々の好みが反映されています。 これほどシダが生えていると、あまりロマンチックな感じがしないどころか、なんでこんな場所で?、、、とすら思うのですが、おそらく百年ほど前のイギリスの人たちから見ると、いい感じのロケーションであったのだろうと思います。  

ファーン(Fern)パターンとは、シダ模様を指します。 19世紀のイギリスにおいては、稠密かつ精巧なナチュラルデザインとしてファーンが好まれ、コンサバトリーで育てる人気の植物となっていました。 ウォード箱を使ってさまざまな種類のファーンを収集することも広く行われておりました。 そうしたことが背景にあって、ファーンパターンはヴィクトリアン装飾の中でも特に人気の高いモチーフのひとつとなったのでした。 ヴィクトリアンのフラワーコード(花言葉)によれば、FernにはFascination(魅惑)、Magic(不思議な力)、Sincerity(誠意)といったコードがあてられています。

もともとは王宮庭園であったキューガーデンが、王立植物園として生まれ変わったのはヴィクトリア時代の初め頃でありました。 植物研究施設としてのキューガーデンが、ヴィクトリアンの人たちの植物好みを引っ張ったと言うこともあるでしょう。

このアンティーク ポストカードに見られる様子には、百年ほど前の人たちのファーン(Fern)好みが色濃くは反映されているわけですが、当時のイギリス人のシダ好みって、半端じゃない強烈さがあったように思えて、面白く見ました。

Amber 宝石言葉 I draw you to me. アンティーク ポストカード(未使用)(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20192 ジャポニスム モチーフ エドワーディアン スターリングシルバー ナイフ
長さ 13.2cm、重さ 15g、ブレードの最大幅 1.85cm、柄の最大幅 1.4cm、柄の最大厚み 2mm弱、1901年 バーミンガム、一万四千円

今から百年以上前に作られたスターリングシルバーのナイフです。 もともとはバターナイフとして作られた銀製品です。 とても装飾性の高い銀製ナイフで、もちろんバターナイフとして実用されてもOKですが、現代的な用途としては、デスク周りでペーパーナイフとしてお使いいただくのもありかなと思います。

ブレードの先端に向っては、ヴィクトリア時代に好まれた植物文様のファーンパターンが見られます。 また、ブレード部分に斜めに引かれた短冊状の彫刻や、ブレード下方の扇形四分円の彫刻は、ジャポニスムのモチーフブックに見られるデザインです。

写真三番目に見えるように、裏面にはメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1901年のデートレターが刻印されています。

1901年という製作年を考え合わせると、ヴィクトリアンのシダ模様好みと、ジャポニスムの影響が色濃いエドワーディアン アンティークと言えましょう。

ファーン(Fern)パターンとは、シダ模様を指します。 19世紀のイギリスにおいては、稠密かつ精巧なナチュラルデザインとしてファーンが好まれ、コンサバトリーで育てる人気の植物となっていました。 ウォード箱を使ってさまざまな種類のファーンを収集することも広く行われておりました。 そうしたことが背景にあって、ファーンパターンはヴィクトリアン装飾の中でも特に人気の高いモチーフのひとつとなったのでした。 ヴィクトリアンのフラワーコード(花言葉)によれば、FernにはFascination(魅惑)、Magic(不思議な力)、Sincerity(誠意)といったコードがあてられています。

ヴィクトリア時代のイギリス人のシダ好みについては、以下のアンティーク ポストカードもご参考まで。
Amber 宝石言葉 I draw you to me. アンティーク ポストカード(未使用)

ブレード部分のエングレービングは基本パターンは深めな彫りで、背景部分は細かな鍵彫りの二重ラインや、限界的な彫刻線の重ね彫りなど、レベルの高い手仕事となっております。 写真では十分にその繊細さがお伝え出来ませんが、アンティークハント用のルーペがお手元にあれば、眺めているだけでも楽しめるアンティークに仕上がっています。

また、写真四番目にあるように、柄先に向かって、Cスクロールを複合させた波模様デザインが見られたり、格子模様のレリーフなど綺麗で、見所のおおいエドワーディアン アンティークと思います。 スクロールパターン(渦模様)の中でもアルファベットの「C」の形状をしたものを Cスクロールと呼びます。 柄先に向かうエッジ部分に波しぶきのように見られるレリーフのデザインです。 スクロールは波模様デザインの派生形でもあり、また重要なケルティック モチーフでもあります。 波模様のウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれました。

写真のアンティークが作られた当時の時代背景につきましては、英国アンティーク情報欄にあります「14. Still Victorian」の解説記事もご参考ください。 

1853年のペリー来航以来、日本の工芸が広く西欧に紹介され、英国シルバーの世界にも日本の伝統的なモチーフとして蝶などの虫、飛翔する鳥、扇、竹、さくら等のデザインが取り入れられていきました。1870年代、80年代のこうした潮流はオーセンティック ムーブメントとして知られています。

サムライの時代が終わった頃、1870年代前半における英国のジャポニスム取り込みについては、英国アンティーク情報欄の「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治新政府の岩倉使節団」記事後半で詳しく解説していますのでご覧になってください。

その後のジャポニスム研究は、モチーフブックなどの成果となって、以下のような書籍が次々と発表されていきます。
「Art and Art Industries of Japan(1878年、 Sir Rutherford Alcock)」、 「A Grammar of Japanese Ornament and Design(1880年、Cutler)」、「Book of Japanese Ornamentation(1880年、D.H.Moser)」

そして1880年代の後半にはジャポニスム モチーフブックの集大成である「Japanese Encyclopedias of Design(Batsford)」が出て、Japanese craze(日本趣味の大流行)のピークとなりました。

ヴィクトリアン後期の英国にあってはジャポニスムが新鮮で、大きな顧客需要があり、モチーフブック等の基礎資料も充実していたことが、今日私たちが日本趣味な英国アンティークにお目にかかれる理由なのです。 百数十年も前に多くのイギリス人たちが日本に大いなる関心を持っていたことには驚かされます。

ちなみに、イギリスにおけるジャポニスム研究書のさきがけとなった「Art and Art Industries of Japan(1878年、 Sir Rutherford Alcock)」の著者であるオールコックという名前、聞いた覚えのある方もいらっしゃるかと思います。

サー・ラザフォード・オールコックは、幕末の日本で数年間暮らしたイギリスの初代駐日公使です。 当時のイギリス公使館は、現在の品川駅から徒歩七分、港区高輪の東禅寺に置かれていましたが、オールコック在任中には、攘夷派浪士が英国公使館を襲撃した東禅寺事件など起こっています。 まさに命がけの日本勤務であったろうと思います。 彼は幕末日本滞在記である『大君の都(岩波文庫 上・中・下)』も残しています。

オールコックと言えば、幕末期のイギリス外交官としての仕事に注意が向きがちですが、一方では日本美術に傾倒し、「Art and Art Industries of Japan(1878年、 Sir Rutherford Alcock)」という著作も残しているわけで、日本のよさを広く海外に紹介してくれた、よき広報官という側面もあったのでした。

オールコック初代駐日公使、「Art and Art Industries of Japan」、ヴィクトリア時代のJapanese craze(日本趣味の大流行)、ジャポニスム研究、数多くのモチーフブック等々、こういう歴史的な背景があって、イギリスで作られ現代に到っているスターリングシルバーのナイフというわけです。

ジャポニスム モチーフ エドワーディアン スターリングシルバー ナイフ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No. 20067 グッドラック ホースシュー コンパス ペンダントヘッド
ホースシューの横の長さ 2.6cm、縦 2.5 cm、最大厚み 5mm、コンパス直径 1.6cm、留め具円環は銀製、一万二千円

ホースシューは大きめですが、素材はおそらくアルミ製で、サイズと重さのバランスがよく出来ています。 上部の留め具円環はスターリングシルバーです。 コンパス本体は、北の方角をよく指し示してくれ、性能は抜群です。 

お客様から教えていただいた、いいお話がありましたので、ご紹介させていただきます。
『米映画「依頼人(THE CLIENT)」の放送を見たためです。少年がポケットにあった1ドルで女弁護士を雇う話です。それが映画の中で、女性弁護士が「あなたが幸せの道を間違えないように」(こんな感じのセリフでした)と、少年に祖母からもらったというコンパスネックレスをかけてあげるシーンがあったのです。このコンパスネックレス自体は、シルバーの三角形(△)の真ん中に小さいコンパスが付いているだけという地味なデザインだったのですが、昔からそういう意味でコンパスネックレスがあるのかと思ったら、ちょっと気になってしまいました。』

ホースシューはイギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄三つが描かれて、写真四番目のような「Three Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の図式はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。

シャーロック・ホームズの『白銀号事件』を読んでいましたら、ホームズの「I think that I shall put this horseshoe into my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように、私が貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 この探偵小説は1892年12月に発表されていますので、少なくともヴィクトリアンの頃には、「ホースシュー=グッドラック(幸運)」の連想があったことが分かります。 シャーロック・ホームズ シリーズには、アンティークなヴィクトリアンの暮らし向きが読み取れる場面が豊富なので、注意して読むと面白いようです。

それから、蹄鉄の滑り止めはカルカン(Calkin)と呼ばれるのですが、ちょっと注意して見てみると、このホースシューのカルカンは両側に三つと四つの合わせてラッキーセブンになっています。 ホースシューが本来持っている幸運の意味合いに、カルカンのラッキーセブンが掛け合わされて、ラッキーの二乗になっていることから、より効果のありそうなホースシューに作られているのです。 

それでは、なぜホースシューが好まれるようになったのか。 ヴィクトリア時代に書かれた 『The Horse Shoe, The True Legend of St. Dunstan and The Devil』 という書物には、ホースシューにまつわる伝説が書かれています。 その概要をご紹介してみましょう。

後にカンタベリー大司教になったセント・ダンスタンは、ハープを弾くのが上手で鍛冶屋の仕事もこなす器用な人でした。 ダンスタンが夜にハープを奏でていると、デビルがやって来て邪魔をするようになりました。 デビルの悪戯に困ったダンスタンは一計を案じて、蹄鉄を取替えに来たデビルの蹄足にホースシューの留め釘を深く打ち込んだのでした。 

痛がるデビルにダンスタンはこう言います。 「これからは礼拝の邪魔をしないこと、音楽を奏でる邪魔をしないこと、そしてホースシューを掲げた家には寄り付かないこと。 これを守るなら直して進ぜよう。」 デビルはダンスタンと契約をかわし、以降はホースシューが魔除けの役割を果たすようになり、さらには Good Luck をもたらすお守りとされるようになったのでした。
グッドラック ホースシュー コンパス ペンダントヘッド


No.20190 MADE IN ENGLAND ロールド ゴールド クリップ
長さ 7.1cm、最大横幅 1.3cm、重さ 5g、英国製、一万四千円

ロールド ゴールドの装飾クリップで、素材とコンディションのよさを兼ね備えています。 

サイドから見たのが写真二番目の様子で、ヘアピン状のカーブがお分かりいただけるかと思います。 写真三番目にあるように、裏面には素材を示す「ROLLED GOLD」の表示と、「MADE IN ENGLAND」の刻印があります。

Rolled Goldとはベースメタルに9金や18金の薄金板を重ねた構造の素材で、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国で流行ったアンティークな素材です。 カラット数は表示がないのですが、イギリスでは一番多く見かける9カラット ゴールドでありましょう。

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery Britishな装飾素材と思います。
MADE IN ENGLAND ロールド ゴールド クリップ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)MADE IN ENGLAND ロールド ゴールド クリップ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)




No. 20188 9カラット ゴールド & 珊瑚の薔薇の花 ブローチ
9カラットゴールド フレームの長さ 5.7cm、バラの花の最大直径 6.5mm、高さ 6mm、バラの周りの円周部直径 1.2cm、二万一千円

色合いのよろしい珊瑚に手彫りのカービングを施して可愛らしいバラの花に仕上げてあります。

珊瑚の色合いがピンクからホワイトに変化していくので、リアルなバラの雰囲気がよく出ています。 

フレーム部分は9カラットゴールドで、フレームの裏面にはメーカーズマークと、9カラットゴールドを示す「9CT」の刻印があります。

コーラルにもいろいろな種類がありますが、このブローチの珊瑚は、あまり赤色が強くないピンク系で、品のよさを感じます。

地中海に浮かぶサルディ二ア島へ行った時、ピンクコーラル(珊瑚)のアクセサリーを見ました。 サルディ二ア コーラルは薄いピンク系が多かったのを覚えています。 サルディニアの珊瑚かなと思って見ています。

このブローチを眺めていたら、地中海の一日中青い空、エメラルド色の海、そして美味しい石焼ピザといった記憶がよみがえって来ました。
9カラット ゴールド & 珊瑚の薔薇の花 ブローチ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


No.20064 ハートシェイプ & 四つ葉のクローバー ライオンランパント、ハープ & スリーライオン エナメルワーク ヴィクトリアン ロケット SOLD
縦の長さ (留め具含む) 2.7cm、ハートの横幅 1.8cm、厚み 5mm弱、四つ葉の最大横幅 3.9cm、重さ 10g、ヴィクトリアン後期の英国製、 SOLD

デザインはヴィクトリアン シリング銀貨と同じものです。

描かれているのは、右上にライオンの立ち姿でライオンランパント、左下にはハープクラウンド、そして三頭のライオンは『ライオンハート(獅子心王)』の愛称で知られる12世紀の英国王リチャード一世時代からのエンブレムです。 

エナメルワークとは日本語で言うと「七宝焼き」のことで、金属にガラス質の釉薬を焼き付ける装飾技法です。 元々は古代エジプトに起源を持ちますが、奈良時代には日本にも伝来しました。 その後、七宝焼きは日本で技術的な発展を遂げ、ヴィクトリア時代の英国では、逆に日本の技術が大いに研究もされました。 このあたりの経緯は、「英国アンティーク情報」欄の「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治政府の岩倉使節団」後半に解説がありますので、ご参考まで。 

写真一番目でハートの左側にポッチがあって、ここに爪をかけてスライドさせていくと、写真二番目のように開いて、四つ葉のクローバーの形状になります。

四葉のクローバーは幸運をもたらすラッキーモチーフと言われますが、クローバーの葉っぱにはそれぞれ役どころがあります。 葉っぱの一枚目がHope(希望)、二枚目はFaith(信頼)、三枚目はLove(愛情)、そして四枚目がLuck(幸運)なのです。 そんなわけで四枚目の葉っぱがあるクローバーは、Luck(幸運)を持ってくると考えられるわけです。

また、そもそも英語には「live in the clover (安楽、あるいは幸せに暮らす)」という言い回しがあり、こうしたクローバーの良い意味合いが、このヴィクトリアン アンティーク ロケットには込められています。 

クローバーと幸せの繋がりについて、牧草の刈り入れをしていたファーマーの方から教えていただいたので、ご紹介しておきましょう。 牧草など植物の成長には土中の窒素分が必要ですが、クローバーは進化した植物で、大気中の窒素を直接に取り込んで養分に出来るのだそうです、そのため、クローバーのある畑は肥沃になります。 また家畜の飼料としてもクローバーの繊維質とプロテインが動物たちの成長に欠かせないのだそうです。 と言うわけで、クローバーに恵まれた農場は栄え、幸せに暮らしてゆけるということでした。


ハートシェイプ & 四つ葉のクローバー ライオンランパント、ハープ & スリーライオン エナメルワーク ヴィクトリアン ロケット(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)ハートシェイプ & 四つ葉のクローバー ライオンランパント、ハープ & スリーライオン エナメルワーク ヴィクトリアン ロケット(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)



銀のスプーンが、アイスクリームを美味しくするわけ。  そして、 ISS(=Icecream Silver Spoon)倶楽部 会員募集のお知らせです。

アイスクリームを食べるとき、味覚のみならず、銀に伝わる涼を触覚で、露点に達する冷たさを視覚で、五感を多く使えば、それだけ美味しさが増す。銀の熱伝導率の高さが大きく関与しています。

銀のスプーンが、アイスクリームを美味しくするわけ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)銀のスプーンが、アイスクリームを美味しくするわけ(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)


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