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14. Still Victorian (百年ほど前のイギリスはどんな様子であったのか?)


ヴィクトリア女王が英国を治めたのは1837年から1901年まで、2001年はヴィクトリア時代が終わってからちょうど100年の節目でありました。


百年ほど前の1901年、それはイギリスの国力が最高潮に達した時でもありました。
ヴィクトリア女王が亡くなった時、当時の新聞によれば、多くの英国民は母を亡くしたような喪失感を抱いたようです。

 

それから一世紀の年月が経過して、今またイギリスではちょっとしたヴィクトリアン ブームです。書店の店頭にはヴィクトリア女王やその時代に関する特設コーナーが設けられ、テレビやラジオでは、当時のショックを回顧するとともに、この一世紀の間にイギリスの影響力がどう変わってきたかを振り返る特集で賑わっています。


(写真1)ナショナル ポートレートギャラリーにあるヴィクトリア女王の肖像画


ヴィクトリア時代と今日を比較した、興味深い記事が経済週刊誌『The Economist』にありましたので、以下に概要をご紹介しましょう。

 

『百年の年月を経て、一見すっかり様変わりした英国ですが、たぶんこの百年で一番驚くべきことは、実は英国は驚くほど変わっていないことです。何が変わっていないのか、具体的に見てみましょう。

 

1901年当時、英国の経済規模は世界第3位でしたが、2001年現在ではランクが一つ下がるだけになりそうです。
人や物の動きを見ても、百年前には世界の貿易はロンドンのドックを中心に展開していましたが、今日でもヒースロー空港は世界で一番忙しい空港です。

 

マネーの動きに目をやっても、1901年に世界一の規模を誇っていた英国の海外投資は、2001年現在ではアメリカにトップの座を譲るも第二位となりそうです。

 

もっと身近な暮らしに目を向けても、驚くほど変わっていないことが分かります。
ロンドンの交通事情を見ると、街中の平均移動速度は昔も今も時速12マイルです。英国全体に占めるロンドン人口の割合も、総人口の12%と変わっていません。学校を見ても、今日のセカンダリースクールで教師一人あたりの生徒数16人という数は、ヴィクトリア女王の頃とぴったり同じです。

 

繁栄の礎を築かれたヴィクトリア女王が今日の英国を見られたら、さぞお悦びのことと思われます。』

以上が『The Economist』記事のご紹介でしたが、年月を経ても変わらないことに、英国人は愛着を感じ、誇りに思うことが多いようです。アンティークがこの国で特に大切にされて来たのも同じ理由からでしょう。
 

しかし、アンティークの世界では2001年を境に一つ大きなことが変わります。すべてのヴィクトリアン アイテムが名実ともにアンティークの仲間入りすることです。

 

と言いますのは、英国でアンティークという言葉を厳密に使うと、百年以上経った品物を指しますので、今まではヴィクトリア期の品物でも厳密にはまだアンティークでない品物もあったのですが、この節目の年以降はすべてのヴィクトリアン アイテムは百年以上の時を経た厳密な意味でのアンティークとなるのです。

 

人々の関心がヴィクトリアンに向かいそうです。

(写真2)ミントンミュージアムのヴィクトリア女王戴冠50周年記念タイ​ル



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