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No. 20205 テンプル ロンドン ベークライト オペラグラス
横の長さ 11.0cm、対物レンズ口径 3.0cm、接眼レンズ口径 1.8cm、重さ 168g、1930年代 英国製、ロンドン テムズ川沿いのテンプルで使われていた品、一万三千円
ベークライト構造で、持った感じがしっかりしており好印象です。 写真二番目で 『TEMPLE CHAMBERS E.C.4』とあるのはロンドンのアドレスです。 作られたのは1930年代、テムズ川沿いのテンプルにあった劇場備え付けオペラグラスだったということです。
FIXED FOCUSとありますように、ピント調整機能はありませんが、実際に使ってみると、特に不便は感じないどころか、接眼レンズ口径
1.8cmと大きいので、見やすくて扱いやすいオペラグラスです。
ロンドンのテンプルというと、今でも荘重なる建物が多く、ゴージャスな雰囲気の界隈です。 ロンドン地下鉄のサークルラインにテンプル駅がありますので、近くを通ったり、名前を聞いた覚えのある方も多いでしょう。 テンプルという地名は、12世紀以来この地にあるテンプル教会に由来します。 中世にはテンプル騎士団のイングランド本部でありました。 推理小説
『ダ・ヴィンチ・コード』でも登場しております。
素材のベークライトとは化学者Leo Baekelandが20世紀初めに発明し、1907年にパテントを取った史上初の人工硬質プラスチックです。 この素材の熱に強く非常に固い性質は、彫刻を加えるなど複雑な加工に耐えるという意味で、コスチュームジュエリーの材料として注目され、1920年代から40年代にかけてベークライトのコスチュームジュエリーが全盛となりました。
ベークライトは高温高圧の製造過程でしばしば爆発を起こし危険であったことや、第二次大戦後にはいろいろな高機能プラスチックが登場したことで、60年代半ばには生産中止となりました。 しかし逆に製造期間が限定されていたことから、アンティークとしての価値が増し、今日ではコレクター アイテムとなっており、特にアメリカには大勢の収集家がいます。
ベークライト フレームのお手入れには、日本磨料工業製の『ピカール』をお奨めします。 主にはブラス磨きの製品で、海上自衛隊の御用達でもあるそうです。 ピカールはブラス(真鍮)以外にもあらゆる金属に使えるのみならず、プラスチックや象牙等のお手入れにも使用可能とありますので、一本あるとなにかと便利でしょう。
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