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No. 18923 ジャポニスム モチーフ ヴィクトリアン スターリングシルバー シュガートング
長さ 11.5cm、つまみの間隔 3.2cm、1898年 バーミンガム アセイオフィス、12,800円

竹を模したハンドルのデザインは、あまり見かけることがないので不v議な感じがいたします。 ブリティッシュ ホールマークを手掛かりに製作年を調べてみると、1898年作と分かりました。 そうなると、ジャポニスムな竹のデザインに納得がいきます。

ヴィクトリアンのジャポニスム モチーフ ブックの影響が明らかなアンティークで、рヘこういった日本とイギリスのカルチャーが交錯するシルバーを見つけると嬉しくなります。

どうして、こういった和風モチーフの銀製品がヴィクトリア梠繧フイギリスで見られるかというと、それは百五十年以上にわたる日本美術研究の蓄積がイギリスにあるからです。 

1853年のペリー来航以来、日本の工芸が広く西欧に紹介され、英国シルバーの世界にも日本の伝統的なモチーフとして蝶などの秩A秘眛する鳥、扇、竹、さくら等のデザインが取り入れられていきました。1870年代、80年代のこうした潮流はオーセンティック ムーブメントとして知られています。

サムライの時代が終わった頃、1870年代前半における英国のジャポニスム謔闕桙ンについては、英国アンティーク情報欄の「10.エルキントンミのシルバープレート技術と明治新政府の岩倉g節団」記膜續シで詳しく解説していますのでご覧になってください。

その後のジャポニスム研究は、モチーフブックなどの成果となって、以下のような書籍が次々と発表されていきます。
「Art and Art Industries of Japan(1878年、 Sir Rutherford Alcock)」、 「A Grammar of Japanese Ornament and Design(1880年、Cutler)」、「Book of Japanese Ornamentation(1880年、D.H.Moser)」

そして1880年代の後半にはジャポニスム モチーフブックの集大成である「Japanese Encyclopedias of Design(Batsford)」が出て、Japanese craze(日本味の大流行)のピークとなりました。

ちなみに、イギリスにおけるジャポニスム研究書のさきがけとなった「Art and Art Industries of Japan(1878年、 Sir Rutherford Alcock)」の著メであるオールコックという名前、聞いた覚えのある方もいらっしゃるかと思います。

サー・ラザフォード・オールコックは、幕末の日本で数年間暮らしたイギリスの初代駐日公使です。 当桙フイギリス公使館は、現在の品川駅から徒歩七分、港区高輪の東禅宸ノ置かれていましたが、オールコック在任中には、攘夷派浪mが英国公使館を襲撃した東禅尠件など起こっています。 まさに命がけの日本勤務であったろうと思います。 彼は幕末日本滞在記である 『大君の都 (岩波文庫 上・中・下)』も残しています。

オールコックと言えば、幕末期のイギリス外交官としての仕魔ノ注意が向きがちですが、一方では日本美術に傾倒し、「Art and Art Industries of Japan(1878年、 Sir Rutherford Alcock)」という著作も残しているわけで、日本のよさを広く海外に紹介してくれた、よき広報官という側面もあったのでした。

オールコック初代駐日公使、「Art and Art Industries of Japan」、ヴィクトリア梠繧フJapanese craze(日本味の大流行)、ジャポニスム研究、数多くのモチーフブック等々、こういう歴史的な背景があって、イギリスで作られ現代に到っている銀製品というわけです。

百年以上前のヴィクトリアン アンティークになりますが、コンディション良好sズ麗なことはポイントになりましょう。 

ジャポニスム モチーフ ヴィクトリアン スターリングシルバー シュガートング

ジャポニスム モチーフ ヴィクトリアン スターリングシルバー ジャムスプーン





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