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No. 17310 クィーン・エリザベス二世 ペンダントヘッド with 三ペンス銀貨 スリー・エイコーン モチーフ
直径 2.5cm、留め具を含む縦長 3.3cm、重さ 7g、スリーペンス銀貨の鋳造年は1932年、一万二千三百円

表側は写真一番目のように女王エリザベス二世の肖像です。 ゴールドギルトされたクィーン・エリザベス二世 ペンダントヘッドでありながら、裏面にはさりげなく、昔の銀貨が取り付けてあるのがポイントです。

写真二番目に見られる裏面は、今から八十年以上前の1932年に鋳造されたスリーペンスで、これは銀貨であります。

表側だけ見ていると、コスチュームジュエリーと言えそうなアクセサリーでありますが、裏面に銀貨が納まっているとなれば、これは単なるコスチュームジュエリーの範疇を越えてくる品と言ってよいでしょう。

銀という素材には、それ自体が富に通じるラッキー性があります。 さらに加えて、繁栄や幸福のシンボルであるエイコーンと、ラッキーナンバーの「3」も絡めて、全体として縁起物であり、お守りとなる意味合いがあるのでしょう。

そんなわけで、イギリスの人たちにとって、「銀」、「エイコーン」、「3」 これらの要素が合わさって、裏面からサポートしてくれるペンダントヘッドは、とりわけ強いラッキーアイテム性を感じさせる品となっているのではないかと見ています。

どんぐり三つのスリーエイコーンは、繁栄を象徴するクリスチャンモチーフで、教会のステンドグラスなどでも、よく見かけます。

エイコーン(Acorn=どんぐり)は古くはローマ時代にまで遡れるモチーフの一つで、ケルティックやスカンジナビアン アートにおいても、Life(生命)、Fecundity(豊かさ、生産力)、Immortality(永久になくならないこと)を表象するモチーフとして好まれてきました。 そして繁栄をシンボライズするクリスチャンモチーフとして、今日にも引き継がれています。

英語には、『Every oak must be an Acorn.(樫の大樹も元々はみなどんぐり)』という諺があって、一粒の小さなどんぐりで、樫の大木をシンボライズしているケースもしばしば見受けます。

「3」という数字は、日本でもそうだと思いますが、英語ではラッキーナンバーに通じるものがあって、縁起物ではよく出会う数字です。 ホースシューでご紹介したことがある「Three Horseshoes」もそうですし、チェスター アセイオフィスの「Three Wheat Sheaves(三つの麦束)」も同様でしょう。 

キリストが生まれた時に訪ねてきたという「東方の三賢人」の例もあります。 マクベスの「Three Witches」はどうでしょうか、これはなにかと「3」だと落ち着きがいいということかも知れません。 日本でも「三度目の正直」、「仏の顔も三度」、「二度あることは三度ある」など馴染み深いもので、「3」にこだわる意味合いには納得感がありそうに思うのです。

クィーン・エリザベス二世 ペンダントヘッド with 三ペンス銀貨 スリー・エイコーン モチーフ



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