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No.16548 James Dixon & Son 三つ葉モチーフ ピアストワーク スターリングシルバー ティースプーン
長さ 10.1cm、重さ 9g、最大幅 2.0cm、透かし柄の最大幅 1.1cm、ボール部分の深さ 5mm、1921年 シェフィールド、James Dixon & Son作、七千円

有名メーカーJames Dixon & Sonの手になるスターリングシルバーのティースプーンです。 作られたのは1921年ですから、かなり古いと思いますが、コンディションのよい綺麗な銀です。

ピアストワークの美しいシルバースプーンである上に、ボール部分の細身な様子には品のよさが感じられて、やはり一流シルバースミスの作とうなずけます。

三つ葉のモチーフのよさにも惹かれました。 英語には「live in the clover (安楽に暮らす)」という言い回しがあり、こうした三つ葉 クローバーの良い意味合いが、このアンティークには込められています。 クローバーと安楽の繋がりについて、牧草を刈り入れしていたファーマーの方から教えていただいたことがあるので、ご紹介しておきましょう。 

牧草など植物の成長には土中の窒素分が必要ですが、クローバーは進化した植物で、大気中の窒素を直接に取り込んで養分に出来るのだそうです、そのため、クローバーのある畑は肥沃になります。 また家畜の飼料としてもクローバーの繊維質とプロテインが動物たちの成長に欠かせないのだそうです。 と言うわけで、クローバーに恵まれた農場は栄え、安楽に暮らしてゆけるということでした。

写真二番目に見えるように、ブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。 柄の裏面に刻印されたホールマークは順にJames Dixon & Sonのメーカーズマーク、シェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1921年のデートレターになります。

James Dixon & Son は1806年創業のシルバースミスで、シェフィールドで創業後、順調に発展し、1873年にはロンドンに進出しました。 1900年頃にはロンドンのお店は5つに増えていました、また1912年にはオーストラリアのシドニーにも支店を開いています。 1851年のロンドン万国博覧会には多くの作品を出品したとの記録が残っており、その後20世紀初頭にかけて、海外での展覧会にも出展し、パリ、メルボルン、ミラノ等で名声を博しました。 家族的な経営で、職人さんの中には、親、子、孫…と5世代にもわたり、ここで銀製品を作り続けた方もいらしたようです。 

James Dixon & Son 三つ葉モチーフ ピアストワーク スターリングシルバー ティースプーン




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