英国 アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No.16476 エドワーディアン スターリングシルバー ティースプーン
長さ 11.1cm、重さ 15g、最大幅 2.3cm、ボール部分の長さ 3.4cm、柄の最大幅 1.05cm、柄の最大厚み 2mm弱、1908年 シェフィールド、W S Savage & Co.作、四千円 (1本あります)

手彫りのエングレービングが繊細で美しい、オーソドックスなエドワーディアン アンティーク シルバーと思います。 銀が厚めでふっくら感があるのもよいでしょう。 写真二番目に見えるように、ブリティッシュ シルバー ホールマークもしっかり深く刻印されております。

コンディション良好ながら、百年以上の時を経ている古さは、やはりアンティークとしての魅力になりましょう。 写真二番目に見える裏面のホールマークは順にシェフィールド アセイオフィスのクラウンマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1908年のデートレター、そして W S Savage & Co.のメーカーズマークになります。 

写真のシルバーウェアが作られたのは、日本でいえば日露戦争が終わった頃、かなり古いことがお分かりいただけましょう。 

明治39年(1906年)には夏目漱石の『草枕』が出ております。 東京を離れた温泉宿で非人情の旅をする画工の話ですから、当時の社会情勢がメインテーマではありませんが、それでも、出征していく若者を見送ったり、日露戦争や現実社会の影が背景に見え隠れしています。 昔の時代に思いを馳せるアンティークな資料として、私のお気に入りの一つです。

このエドワーディアン アンティーク シルバーが作られたのは、ロンドンに夏目漱石が留学していた頃でもあり、当時のイギリスの様子は以下の解説記事もご参考ください。
45. 夏目漱石のイギリス留学、アーツ・アンド・クラフツ ヴィクトリアン シェイクスピア本、そして漾虚集(ようきょ集)

エドワーディアン スターリングシルバー ティースプーン


イギリス アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ