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No. 16358 グッドラック クローバー モチーフ スターリングシルバー ティースプーン with ゴールドギルト & 青エナメルワーク
長さ 10.0cm、重さ 10g、ボール部分の最大幅 1.9cm、ボールの深さ 5mm、柄の最大厚み 2mm弱、デンマーク製、一本 五千円 (青エナメル2本あります。)

スターリングシルバーのティースプーンで、裏面には素材のスターリングシルバーを示す「STERLING」の文字と、デンマーク製を示す「DENMARK」の国名が見えます。 全体がゴールドギルトされており、さらに柄先に向かってエナメルワークが施されています。 。

エナメルはクローバーの形に抜けたデザインで、クローバーの葉っぱが並んだ中には四葉のクローバーもあって、グッドラック効果が増しているように感じます。 モチーフもよいですし、可愛らしい小品と思います。

モチーフとしてのクローバーについて、英語には「live in the clover (安楽に暮らす)」という言い回しがあり、こうしたクローバーのよい意味合いが、シルバーウェアに込められています。 クローバーと安楽の繋がりについて、牧草を刈り入れしていたファーマーの方から教えていただいたことがあるので、ご紹介しておきましょう。 

牧草など植物の成長には土中の窒素分が必要ですが、クローバーは進化した植物で、大気中の窒素を直接に取り込んで養分に出来るのだそうです、そのため、クローバーのある畑は肥沃になります。 また家畜の飼料としてもクローバーの繊維質とプロテインが動物たちの成長に欠かせないのだそうです。 と言うわけで、クローバーに恵まれた農場は栄え、安楽に暮らしてゆけるということでした。

エナメルワークとは日本語で言うと「七宝焼き」のことで、金属にガラス質の釉薬を焼き付ける装飾技法です。 元々は古代エジプトに起源を持ちますが、奈良時代には日本にも伝来しました。 その後、七宝焼きは日本で技術的な発展を遂げ、ヴィクトリア時代の英国では、逆に日本の技術が大いに研究もされました。 

このあたりの経緯は、「英国アンティーク情報」欄の「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治政府の岩倉使節団」後半に解説がありますので、ご参考まで。 

グッドラック クローバー モチーフ スターリングシルバー ティースプーン with ゴールドギルト & 青エナメルワーク


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