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No. 15653 ブライトカット エドワーディアン スターリングシルバー ティースプーン あと一本あります
ティースプーンの長さ 11.0cm、重さ 15g、ボール部分最大幅 2.2cm、ボールの深さ 6mm、1909年 シェフィールド、John Round & Son Ltd.作、一本 三千六百円、(4本あります-->3本あります-->1本あります。)

最後の一本になりましたので、写真を取り直してみました。 今から百年以上前に作られたエドワーディアン アンティークの銀スプーンになります。

二重ビーズパターンで縁取った外側を、縄目状にブライトカットを深めな彫刻で施したスターリングシルバー ティースプーンです。 柄の厚みは最大で2mm強、ボール部分の銀も厚めなので、持ちはかりがあってしっかりした印象の品と思います。

このタイプのティースプーンは、エドワーディアン頃の John Round & Son Ltd.の定番であるようで、製作年が少しずつ違いますが、デザインもよく似たタイプのティースプーンを時に見かけます。

ブライトカットは18世紀の終わり頃から、英国においてその最初の流行が始まった銀装飾の手法です。ファセット(彫刻切面)に異なった角度をつけていくことによって、反射光が様々な方向に向かい、キラキラと光って見えることからブライトカットの呼び名があります。

メーカーのJohn Round & Son Ltd.はシェフィールドの大きなシルバースミスで、アンティークとしても今日でもよく見かける有名メーカーの一つです。 ジョン ラウンドによって1847年シェフィールドで創業され、当初はスプーンとフォークのメーカーでした。職人技の素晴らしさとデザインの優雅さで、次第にその評価を確立して、息子のエドウィンをパートナーとして迎える頃には、銀器なら何でもこなすシェフィールドの大メーカーに成長していました。 第一次大戦を境にしてイギリスの国力が衰えていくと、多くのシルバースミスも衰退していった中で、John Round & Sonは1962年までシルバースミスとして仕事を続けていたというのも珍しい例と思います。

柄の裏面にはブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。 ホールマークは順にシェフィールドの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1909年のデートレター、そしてJohn Round & Son Ltd.のメーカーズマークになります。

ブライトカット エドワーディアン スターリングシルバー ティースプーン





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