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ゴールド ジュエリー &アンティーク ゴールド ジュエリー (1 )
No. 20100 トリニティー モチーフ 9カラット ローズゴールド クロス
クロス本体の縦 3.0cm、横 1.85cm、留め具を含む縦長 3.35cm、ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアン頃の英国製
ソリッドな9カラットゴールドのクロスです。ソリッド(solid)とは、このクロスがホロー(中空)構造ではなくて、中まですべてが9カラットゴールドの稠密構造であることを言います。素材は1ミリ弱でそれほど厚くはありませんが、9カラット ローズゴールドの温かみのある色合いがこのアンティークのよさと感じます。
9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery Britishな装飾素材と思います。
裏面には9カラットゴールドを示す「9CT」マークと、メーカーズマークが刻印されています。
また、写真のゴールドクロスの場合には、クロスの四方に見える三つの尖がりが特徴的です。 これらはトリニティーを表象しています。 トリニティーとは、「the Father, the Son and the Holy Spirit(父なる神、子なるイエス・キリスト、そして聖霊)」の三者が一体であるとする三位一体説のことで、クロスに見える三つの尖がりが三者をあらわしていると言うわけです。
オックスフォードやケンブリッジなど歴史の古い大学に行きますと、キングスカレッジやクイーンズカレッジなどの名前に加えて、トリニティーカレッジもおなじみです。 トリニティーという概念は、昔から重要な役割を果たして来たことがうかがい知れます。
『私はキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。
英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、私もそう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。
関連記事:『なぜかクロスにとても惹かれます。その理由をアンティーク 英吉利物屋 風に考えてみました。』
もご覧いただけたら幸いです。
No.20234 スリーペンス銀貨 スターリングシルバー ブレスレット
一周の長さ 17.5cm、重さ 15g、3ペンス銀貨の直径 1.6cm、銀貨の鋳造年は1931年から1941年
今から八十年以上前の三ペンス銀貨を使ったスターリングシルバー ブレスレットです。
三ペンスは直径1.6センチ、やはり銀貨であるところは嬉しいものです。 1931年から1941年鋳造の銀貨ですから、今から八十年から九十年ほど前のことです。 1930年代の銀貨が五枚と、1940年代の銀貨が四枚使われています。
1930年代の銀貨は、スリー エイコーン (三つのどんぐり)のデザインです。 イギリスでは昔からどんぐりがおなじみのモチーフだったことが背景にありましょう。 また、この国では、どんぐり集めに忙しいリスの姿をよく見かけますので、イギリスに住む人々にとっては慣れ親しんだデザインなのかなと思ったりもします。
エイコーン(Acorn=どんぐり)は、古くはローマ時代にまで遡れるモチーフの一つで、ケルティックやスカンジナビアン アートにおいても、Life(生命)、Fecundity(豊かさ、生産力)、Immortality(永久になくならないこと)を表象するモチーフとして好まれてきました。 繁栄をシンボライズするクリスチャンモチーフとして、今日にも引き継がれています。
英語には、『Every oak must be an Acorn.(樫の大樹も元々はみなどんぐり)』という諺があって、一粒の小さなどんぐりで、樫の大木をシンボライズしているケースもしばしば見受けます。 エイコーンは末広がりに大成していく、ラッキーモチーフの意味合いが好まれるのでしょう。
「3」という数字は、日本でもそうだと思いますが、英語ではラッキーナンバーに通じるものがあって、縁起物ではよく出会う数字です。 ホースシューでご紹介したことがある「Three
Horseshoes」もそうですし、チェスター アセイオフィスの「Three Wheat Sheaves(三つの麦束)」も同様でしょう。
キリストが生まれた時に訪ねてきたという「東方の三賢人」の例もあります。 マクベスの「Three Witches」はどうでしょうか、これはなにかと「3」だと落ち着きがいいということかも知れません。 日本でも「三度目の正直」、「仏の顔も三度」、「二度あることは三度ある」など馴染み深いもので、「3」にこだわる意味合いには納得感がありそうに思うのです。
最後に、イギリスの昔のお金についてですが、1ポンド=20シリング=240ペンスなので、「1シリング」=「12ペンス」になります。 ポンド、シリング、ペンスと三つの単位を持っていた英国の旧通貨単位はなんだかとても複雑で、十二進法が混じっているので計算するのも億劫です。
昔、サマセット・モームの「月と六ペンス」の題名を初めて見た時に、なぜ六ペンスなのかと思ったものですが、十二進法の通貨単位では、ちょうどきりがよい数字でもあるのです。
1971年になってようやく旧通貨制度が廃止され、1ポンド=100ペンスのすっきりした十進法の制度に代わって現代に至っています。
この十二進法時代の名残が、今日の英国人の暮らしにまだ残っていることに、先日気が付きました。 娘が通ったイギリスの小学校では、掛け算の九九のことを「Times
Table」と呼んで、低学年の子供たちは日本と同じように暗唱するまで練習します。 ところが日本と違うのは「一の段」から始まる九九が「九の段」で終わらないのです。 イギリスの九九は12*12まで覚えます。 日本の九九は81通りですが、英国の九九は12*12=144通りです。 今日の十進法の暮らしなら「十一の段」や「十二の段」は不要なはずですが、ずいぶん昔の名残が未だに残っていて、先生たちも「十二の段」まで教えないと落ち着かないのでしょう。
このややこしい12進法の呪縛をイギリス人にかけたのは、一千年近く前にイングランドを征服してノルマン王朝を開いた、元々はフランス貴族のノルマンディー公ウィリアム(=ウィリアム一世)だったことが知られています。 彼がやってくる前のサクソン時代のイングランドでは、「1シリング」=「5ペンス」だったものを、この新しい征服者が「1シリング」=「12ペンス」にせよと定めたのでした。 そしてその後、お金の単位については1971年までウィリアム一世の定めが守られてきたわけで、そしてまた、今でも21世紀の子供たちが「十二の段の九九」を習っているわけなのです。
No. 20230 14カラット ロールド ゴールド フラワー デザイン ロケット
直径 2.8cm、留め具を含む縦長 3.8cm、厚み 5mm、重さ 12g、1960年代あたりの英国製、SOLD
未使用と思われるコンディションのよさが特徴となっているフラワーレリーフの可愛らしい14カラット ロールド ゴールドのロケットです。 同じくらいのサイズのロケットと比べて、厚めでしっかり作られており、手にした時の心地よい重厚感もポイントと言えましょう。
蓋の開け閉めは緩る過ぎず、堅た過ぎずのちょうどよい感じで、ピチッとしっかり閉まり、扱いやすいロケットと感じます。 留め具の部分にはメーカーズマークと、素材の14カラット ロールド ゴールドを示す「14ct
rg」刻印があります。
Rolled Goldとはベースメタルに9金や18金の薄金板を重ねた構造の素材で、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国で流行ったアンティークな素材です。
フラワーレリーフのデザインや仕上げの様子から見て、1960年代あたりの作と思いますが、イギリスにおけるロールド ゴールド アクセサリーの歴史と伝統を踏まえた系譜上に現れた品であり、興味を惹かれます。 また、このロケットの場合は14カラットの表示がありますので、素材も上々ということになります。
No. 20229 14カラット ロールド ゴールド ガーネットの花 デザイン ロケット
楕円の長径 1.9cm、短径 1.3cm、留め具を含む縦長 2.8cm、厚み 4.5mm、重さ 4g、1960年代あたりの英国製
未使用と思われるコンディションのよさが特徴で、ガーネットの花も可愛らしくて、いい感じ。14カラット ロールド ゴールドのロケットです。
小振りながら、厚めでしっかり出来ており、手にした時の心地よい重厚感もポイントと言えましょう。
蓋の開け閉めは緩る過ぎず、堅た過ぎずのちょうどよい感じで、ピチッとしっかり閉まり、扱いやすいロケットと感じます。 留め具の部分にはメーカーズマークと、素材の14カラット ロールド ゴールドを示す「14ct
rg」刻印があります。
Rolled Goldとはベースメタルに9金や18金の薄金板を重ねた構造の素材で、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国で流行ったアンティークな素材です。
全体の作りやデザインや仕上げの様子から見て、1960年代あたりの作と思いますが、イギリスにおけるロールド ゴールド アクセサリーの歴史と伝統を踏まえた系譜上に現れた品であり、興味を惹かれます。 また、このロケットの場合は14カラットの表示がありますので、素材も上々ということになります。
No. 20180 ガーネットの小花 15カラット ゴールド ヴィクトリアン ピン
長さ 5.1cm、飾り部分の最大直径 1.05cm、オリジナルケース入り、ヴィクトリアン後期の英国製、SOLD
15カラット ゴールドで出来たヴィクトリアンのピンです。 写真三番目で見て、小花の裏面下方に15カラットゴールドを示す 15CTの刻印があります。
小花の中央にはブリリアントカットされたガーネットが入っています。
木製のオリジナルケースに入れてお送りします。
No. 20207 Hope, Charity & Faith 三つのクリスチャンモチーフ ゴールド ペンダントヘッド
ハートの横幅 0.8cm、ハートの厚み 3mm、アンカーの長さ 1.15cm、クロスの長さ 1.25cm
ハート、アンカー、クロスの三種セットは、クリスチャンモチーフの組み合わせになり、ハートにはCharity(思いやり)、アンカーにはHope(希望)、そしてクロスにはFaith(誠実)の意味合いがあります。
留め具の部分に「750」刻印があって、素材が18CT ゴールドであることを示しています。
ふっくら系のハート飾りは品のよい感じで、気に入っています。
現代でも馴染み深いハートのデザインですが、その歴史をたどりますと、英国におけるハートのモチーフはジョージアンの頃登場し、ヴィクトリア期に大流行した経緯があります。
私は海や波や船が好きなので、アンカーというモチーフには特に惹かれるのですが、モチーフとしてのアンカーにはかなり古い歴史があります。 世界史で習ったローマ時代のカタコンベには、クロスに見立てたアンカーがありました。 当時はキリスト教が国教となる以前のことで、アンカーをクロスの代用とすることで信仰を守る必要があった時代でした。
そうした背景があって、アンカーは初期のクリスチャンモチーフとなりました。 そしてアンカーのクロス的側面を重視する場合には、アンカーのことを「聖クレメントのクロス」とか、「マリナーズ(船乗りの)クロス」と呼びます。 さらに時代が下って、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンの頃になると、イギリスではシーサイドリゾートが人気となり、マリンモチーフのファッション性が好まれました。
クリスチャンモチーフとしてのアンカーには、クロスの代用という意味合いの他にも、「Hope(希望)」や「Steadfastness(しっかりしていること)」を表象する意味合いも含まれています。 あるいはまた、船が抜錨して次の目的地に向かうという連想から、「Fresh
Start(新たな出発)」をシンボライズするモチーフともなっています。
『私はキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。
英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、私もそう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。
英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」をご覧いただければ幸いです。
No.20190 MADE IN ENGLAND ロールド ゴールド クリップ
長さ 7.1cm、最大横幅 1.3cm、重さ 5g、英国製
ロールド ゴールドの装飾クリップで、素材とコンディションのよさを兼ね備えています。
サイドから見たのが写真二番目の様子で、ヘアピン状のカーブがお分かりいただけるかと思います。 写真三番目にあるように、裏面には素材を示す「ROLLED
GOLD」の表示と、「MADE IN ENGLAND」の刻印があります。
Rolled Goldとはベースメタルに9金や18金の薄金板を重ねた構造の素材で、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国で流行ったアンティークな素材です。 カラット数は表示がないのですが、イギリスでは一番多く見かける9カラット ゴールドでありましょう。
9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery
Britishな装飾素材と思います。
No. 20188 9カラット ゴールド & 珊瑚の薔薇の花 ブローチ
9カラットゴールド フレームの長さ 5.7cm、バラの花の最大直径 6.5mm、高さ 6mm、バラの周りの円周部直径 1.2cm
色合いのよろしい珊瑚に手彫りのカービングを施して可愛らしいバラの花に仕上げてあります。
珊瑚の色合いがピンクからホワイトに変化していくので、リアルなバラの雰囲気がよく出ています。
フレーム部分は9カラットゴールドで、フレームの裏面にはメーカーズマークと、9カラットゴールドを示す「9CT」の刻印があります。
コーラルにもいろいろな種類がありますが、このブローチの珊瑚は、あまり赤色が強くないピンク系で、品のよさを感じます。
地中海に浮かぶサルディ二ア島へ行った時、ピンクコーラル(珊瑚)のアクセサリーを見ました。 サルディ二ア コーラルは薄いピンク系が多かったのを覚えています。 サルディニアの珊瑚かなと思って見ています。
このブローチを眺めていたら、地中海の一日中青い空、エメラルド色の海、そして美味しい石焼ピザといった記憶がよみがえって来ました。
No. 20186 ヴィクトリアン or エドワーディアン フロント&バック 9カラット ローズゴールド ロケット
正方形の一辺の長さ 2.05cm、縦の長さ(留め具含む) 3.85cm、厚み 4mm、重さ 8g、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国製
表と裏に9カラットゴールドの薄板を被せた作りで、「フロント&バック 9カラットゴールド」と呼ばれる素材で出来ています。
蓋はパチンと気持ちよく閉まって、機能面でしっかりした作りは好感が持てます。 両面ともに使い込まれた風合いが出ていますが、これはアンティークの味わいでしょう。
上部に見えるダブルスパイラルの装飾もグッドです。 両サイドにバーが渡してあるのもポイントと思います。 渦巻き模様は「Growth(成長)」や「Energy(活力)」を象徴し、ケルティックアートにおけるベーシックの一つです。
デートレター等のホールマークが無いので年代特定が難しいのですが、フロント&バック 9カラットゴールドという素材や、ロケットの構造、デザイン、そしてエングレービングの様子からみて、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の品と思います。
9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery
Britishな装飾素材と思います。
もちろん大切な人の写真を入れて使ってもよいのですが、細工の繊細さという点でかなり質の高い工芸品ですので、純粋にペンダントヘッドとしても楽しめると思います。
9カラット ローズゴールドの品には、あわせるチェーン選びに難しさがありますが、9カラットゴールド ロケットをお求めいただいたお客様から、「絹紐に通して胸に着けています。」とご報告いただきました。 なるほどの使い方と思いましたので、ご紹介しておきましょう。
No.20182 トリニティー モチーフ ヴィクトリアン 9カラット ローズゴールド クロス
縦の長さ(留め具含まず) 3.2cm、横の長さ 2.15cm、クロス下部の最大幅 0.8cm、厚み1.5mm、William Neal作、ヴィクトリアン後期の英国製
厚さが1.5ミリのホロー(中空)構造をした9カラット ローズゴールド クロスで、裏面には「William
Neal」のメーカーズマークと、9カラットゴールドを示す刻印があります。
菱形をした「William Neal」のメーカーズマークから、作られたのはこのマークがアセイ登録された1889年からそれほど年月が経過していないヴィクトリアン後期と推測できます。
写真二番目をご覧いただくと、クロスの上下に直径1ミリほどの小さな穴が見えています。 これはブリーザーホールと呼ばれるもので、ヴィクトリアンからエドワーディアン頃に作られたホロー(中空)構造のアクセサリーにおいて、しばしば見かけるものです。 現代の進んだ工作方法であれば小穴無しで済むのですが、百年ほど前のジュエリーメーキングにあっては、技術上の制約から必要とされたものでした。
ただ、興味深いことに、このブリーザーホールがあることで、かえって、写真のペンダントヘッドが作られた年代が推定できる、もう一つの手掛かりを与えてくれていると、考えられます。
ハンドエングレービングの彫刻は上方はアイビーモチーフで、下方は植物模様になっています。 19世紀後半からしばらく、ヴィクトリアンやエドワーディアンのイギリスでは、当時の自然主義的傾向にアイビーがよくマッチした為、バルコニーやガーデンファーニチャーに絡まるアイビーが大変好まれました。 アイビーは蔦がしっかりと絡まることから、Fidelity(忠実ないしは誠実)、Friendship(友情)、あるいはMarriage(結婚)を象徴するモチーフとされます。 そしていつも緑であることから、Immortality(不滅)や
Eternal Life(永遠の魂)を表すクリスチャンモチーフともなっています。
トリニティー(Trinity)とは、「the Father,
the Son and the Holy Spirit(父なる神、子なるイエス・キリスト、そして聖霊)」の三者が一体であるとする三位一体説のことで、クロスに見える三つのこぶが三者をあらわしているというわけです。
オックスフォードやケンブリッジの大学に行きますと、キングスカレッジやクイーンズ
カレッジなどの名前に加えて、トリニティーカレッジもおなじみです。 トリニティーという概念は、昔から重要な役割を果たして来たことがうかがい知れます。
9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外に銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドとも呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドアクセサリーでもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあるしイギリスっぽいので、私は9カラットのローズゴールドが好きです。
No. 20015 9カラット ローズゴールド & ヘマタイト ペンダントヘッド with ブリティッシュ ホールマーク SOLD
留め具を含む全長 4.0cm、最大横幅 2.05cm、ヘマタイトの長径 1.35cm、短径 0.9cm、最大厚み 3.5mm、1993年 バーミンガム、SOLD
9カラット ローズゴールドの透かしフレームに、黒い金属光沢のヘマタイトが入って、落ち着いた色合いながらも、鏡のような輝きが美しいペンダントヘッドです。
No. 20144 一粒パール入り 9カラット ローズゴールド ランタン型 ピアス with ブリティッシュ ゴールド ホールマーク
ランタン本体の縦長 7mm、ランタンの最大横 6mm、留め具を含む縦長 2.25cm、一粒パールの直径 3mm、1979年 ロンドン アセイオフィス
今から四十年近く前に作られた9カラット ゴールド ピアスです。 おそらく、あまり使われることなく現在に至っているようで、コンディションがよろしいのはグッドです。
ランタンの中には一粒パールが入って、灯火となっています。 写真六番目は英国の街路灯でありますが、このフォルムはヴィクトリアン以来の伝統でもあり、英国風なデザインと言ってよさそうです。
もう一つ、オックスフォードの街角で見かけた街路灯
https://www.instagram.com/p/BMIFFdxhB24/?taken-by=igirisumonya
9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery
Britishな装飾素材と思います。
留め具部分にはブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているのがポイントです。 ホールマークから製作年がきっちり決められるところが、イギリスのゴールドアクセサリーの優れた特徴と考えます。 ホールマークを読み取ると、作られたのは1979年のことで、これは、まずまずの古さと思います。
写真二番目に見えるように、ホールマークは左から順に9カラットゴールドを示す王冠と「375」マーク、ロンドン
レオパードヘッド、1979年のデートレター、そしてメーカーズマークになります。
左から三番目に見えているのが、ロンドン アセイオフィスでゴールド検定を受けたことを示すロンドン レオパード ヘッドの刻印です。 英国王エドワード三世(治世1327年-1377年)が、ロンドンで作られる金銀製品に対して、そのクオーリティーを保証する刻印制度を導入せよと、ゴールドスミス ギルドに命じて、採用されたのが『ロンドン レオパードヘッド』の刻印なのです。 650年の長きにわたる伝統の刻印であって、よく知られているライオンパサントの刻印よりも、長い歴史的背景を持っています。
六百年、七百年と伝統を守って続けていくのは、実際のところ、大変なことだと思いますが、こういうのが得意なのがイギリス人。 写真のゴールドを手にして、ルーペを使って、ゴールドホールマークを眺めていると、英国風というか、英国人気質というか、そういうものが伝わってくるのが嬉しいです。
ちなみに、『ロンドン レオパードヘッド』には、その表情やフォルムに歴史的変遷があって、詳しく調べて研究している人もいます。 書物の一部が写真四番目です、ご参考まで。
No. 20137 ヴィクトリアン ハンドエングレービング 9カラット ローズゴールド フロント クロス
クロス本体の縦 2.8cm、横 1.8cm、留め具を含む縦長 3.5cm、本体の厚み 1mm、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国製
ホールマークはありませんが、ハンドエングレービングの様子から、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンの手仕事であることを、品物自らがおのずと知らせてくれる。 そういうタイプのアンティーク クロスになります。 彫りの様子がとても繊細であることから、お手元にルーペをご用意いただけば、いっそう楽しみが増すヴィクトリアーナと思います。また、ベース素材に象嵌細工を施している様子からみて、表面部分は9カラットゴールドで間違いないでしょう。
彫刻デザインの波模様はオーソドックスなヴィクトリアンおよびエドワーディアン アンティークの特徴です。 波模様のウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や
Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれました。
波模様の背景で色合いが濃く見える部分は、1ミリ間隔に何本もの彫刻線を引いて影を付けていった細工で、手仕事としては限界的な繊細さを持っていることがルーペで見ると分かります。 写真では十分にその繊細さがお伝え出来ませんが、アンティークハント用のルーペがお手元にあれば、眺めているだけでも楽しめるアンティークに仕上がっています。
クロス中央に見える襷がけした帯のような、あるいは山のようにも見えるこのデザインは、ヴィクトリアン後期のジャポニスムの影響を受けているように感じます。 山の八合目あたりには雲がかかったような彫刻が施してあり、さらには山の裾野にも二つの雲が見えています。
写真のクロスはベースメタルの上に、9カラット ローズゴールドの薄板を被せた作りで、「9カラット ローズゴールド フロント」と呼ばれる素材で作られています。
デートレター等のホールマークが無いので年代特定が難しいのですが、9カラット ローズゴールド フロントという素材と共に、手彫りのエングレービングの見事さ、ウェーブパターンを含んだ全体のデザインからみて、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンにかけての品で間違いないでしょう。
9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery
Britishな装飾素材と思います。
No. 20108 ファージング コイン ヴィクトリアン スウィーバル くるくる フォブ ペンダントヘッド SOLD
支柱を含む最大横幅 2.75cm、縦の長さ(留め具含む) 3.65cm、ファージング直径 2.2cm、厚み 5mm、ファージング鋳造年1901年、重さ
12g、二万三千円 SOLD
指で弾くとファージングの本体部分がクルクル回るので、何はなくとも、まわしてみたりと、こういう仕掛けものアクセサリーは楽しめます。
No.20104 ヴィクトリアン ローズ&イエロー ロールドゴールド 象嵌細工 アイビーモチーフ ブローチ
横の長さ 4.15cm、最大縦長 1.3cm、板の厚み 1mm強、ピンの長さ 4.3cm、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国製
このブローチは見ていて楽しくなれるアンティークです。 たとえデートレターが備わっていなくても、細工のよさから製作年代がおのずと知れる、そういうタイプのアンティークと思います。
アンティークの楽しみの一つは、現代の品では到底望めないような素晴らしい手仕事の品に、時に出会えることだと思います。 今から百年以上前に作られたと思われる写真の品にはアンティークでしか手に入らない美しさが備わっており、丁寧なハンドワークの細工の良さそのものが年月の経過を語っています。
モチーフのアイビーは蔦がしっかりと絡まることから、Fidelity(忠実ないしは誠実)、Friendship(友情)、あるいはMarriage(結婚)を象徴するモチーフとされます。 そしていつも緑であることから、Immortality(不滅)や Eternal Life(永遠の魂)を表すクリスチャンモチーフともなっています。
基盤上面に9カラットゴールドの薄板を被せた作りで、「フロント 9カラット ゴールド」と呼ばれる素材で出来ています。
デートレター等のホールマークが無いので年代特定が難しいのですが、フロント 9カラットゴールドという素材や、多色構造のゴールド装飾、そしてデザインやモチーフの様子からみて、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の品と思われます。 長めなピンの様子も、いかにも当時のブローチの特徴と言ってよいでしょう。
表面のアイビー装飾には、ローズゴールドとイエローゴールドが使われていて綺麗です。 基盤上面のロールドゴールも数えると、全体で三種類のゴールド装飾がゴージャスな雰囲気で惹かれます。 中央のアイビーはローズゴールド装飾で、左右四つの小さなアイビーはイエローゴールドが効いています。
9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外に銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドとも呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドアクセサリーでもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも温かみがあるローズゴールドは、ベリーブリティッシュな装飾素材なのです。
19世紀後半からしばらく、ヴィクトリアンやエドワーディアンのイギリスでは、植物を好む自然主義的傾向が顕著でした。 バルコニーやガーデンファーニチャーに絡まるアイビーが好まれたり、あるいはコンサバトリーでの観葉植物や薬草の栽培もガーデニングの延長として流行ったのです。
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