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アンティーク スターリングシルバー フォーク (2)


No.20031 エドワーディアン スターリングシルバー ブレッドフォーク
長さ 14.8cm、最大横幅 3.6cm、柄の最大厚み 3mm弱、重さ 35g、1911年 シェフィールド、Henry Williamson Ltd作、

重さが35グラムで、かなりの持ちはかりがあります。 手にしてみると、銀に厚みがあって、シルバーのふっくら感が心地よいエドワーディアン アンティーク ブレッドフォークです。

写真三番目に見えるように、四つのシルバーホールマークがしっかり深く刻印されています。 ホールマークは順にシェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1911年のデートレター、そしてHenry Williamson Ltdのメーカーズマークです。

フォークの三本の刃先部分は、いわゆるピアストワークと同じ手法で作られていて、手仕事で糸鋸を引いたギザギザ跡が残っています。 ルーペを使って詳細に調べてみると、糸鋸を引いた跡も繊細で、細工のよい品であることが分かります。 手仕事で糸鋸を引いていくのですから、職人さんの優れた技術と多くの時間がかかります。 現代のシルバースミスの方からお聞きしたことがありますが、作業にかなりの時間を要するこうした透かし細工は、現代の労働コストが上昇した英国では、大変なお金がかかり、もはや出来ないとのことでした。 そして、そもそもこれだけの技術を持った職人さんが現代ではいなくなっているのです。 

シルバースミスのHenry Williamson Ltdは、ヴィクトリアン中期の1865年にヘンリー・ウィリアムソンが創業した銀工房です。 1895年には時計店を買収して小売部門を拡張し、1899年に今度はファクトリーを買収して製作部門を強化しています。 ヴィクトリア期の最後の頃には、シルバー部、シルバープレート部、ジュエリー部、時計部、眼鏡部等を抱える大きなビジネスに成長していたようです。 1920年代には、英国産業フェアやスペイン バルセロナのフェアに出展したりと活躍しましたが、1929年世界大恐慌のあおりを受けて店を閉じました。 この銀のナイフはエドワーディアンで1904年の製作ですから、H. Williamson Ltdが最も勢いの盛んだった頃の品と言えそうです。

英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します。 このスターリングシルバー ブレッドフォークが作られたのは1911年ですから、正式なアンティークに仲間入りしているわけです。 日本における1911年といえば日露戦争が終わったのが1905年のこと、ずいぶんと昔のことになりましょう。 やはり百年経っているということは、アンティークとしての大きな魅力になるでしょう。

ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代のディナーテーブルでは、ロールパンやスライスパンをサーブするのに優雅なブレッドフォークが使われていました。 テーブルエチケットの変遷につれて、今日の食卓ではブレッドフォークは使われなくなってしまったので、その意味でもまさにアンティークと言えましょう。 

今ではもうなくなってしまったシルバーウェアは昔の時代に思いを馳せるに貴重で、アンティークシルバーの収集家にとってはコレクターアイテムともなっております。 現代ではブレッドフォークでパンをサーブすることはあまりないと思いますが、それはそれ、用途を変えて、パーティーの時などにオードブルサーバーとして使ってみたら、ゴージャスで話題性のあるアンティークとなって楽しいでしょう。





No.19021 マッピン&ウェブ エドワーディアン スターリングシルバー サービング フォーク
長さ 21.1cm、重さ 91g、最大幅 5.0cm、柄の最大幅 2.35cm、柄の最大厚み 4.5mm、1911年 シェフィールド、Mappin & Webb作、
かなり大きな銀器で、百グラムに近い持ちはかりにはグッときましたし、「Mappin & Webb」の名前にも惹かれて求めました。 揩チた感じがしっかりしているのは、まことに英国風ですし、古い品ながら、コンディション良好sズ麗なのもよいでしょう。

柄の厚みは最大で4.5ミリほどあります。 91グラムという持ちはかりは、サーバーとしてもかなりなものです。 厚みがあるのは柄ばかりでなく、フォーク先に向かっても銀に厚みがあってしっかり作られていることが、全体の持ちはかりに反映されています。 閧ノしてみて、銀の重みが心地よい重厚なアンティークと思います。  

エドワーディアンの時代が終わってすぐの頃に作られていますが、デザイン上の区分としてはエドワーディアンといって差し支えないでしょう。 

英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します。 このサーバーが作られたのは1911年ですから、正式なアンティークに昇格している銀というわけです。 気に入った古いものを使っていくうちに、その品が自分の手元で‘アンティーク’になっていくことは、コレクターの喜びとも言えますので、この銀器には、そんな楽しみ方もあると思うのです。

やはり百年という時の経過は大変なことと思います。 ちなみにこの頃の歴史年表を眺めてみますと、ハ真の品が作られた頃の出来魔ニして、1910年:エジソンが電球を発明とか、1912年:タイタニック号氷Rに衝突して沈没とか、あるいは日本では明治時代が終って大正時代になり、夏目漱石の『こころ』が世に出た頃のことであって、ずいぶん昔のことなのです。

この銀のサーバーが作られた時代というのは、電球も無かった時代なわけで、こうしたアンティークを手にしながら、その昔の時代に思いを馳せるのはアンティーク好きの楽しみでありましょう。

ブリティッシュ ホールマークがどれもしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。 裏面のホールマークは順にシェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1911年のデートレター、そして「Mappin & Webb」のメーカーズマークになります。

メーカーは言わずと知れた有名工房ですが、このシルバースミスの歴史をご紹介しましょう。

マッピン関連のアンティークを扱っていると、「Mappin & Webb」とよく似た名前の「Mappin Brothers」というシルバースミスに出会うことがあります。
「Mappin Brothers」は1810年にジョセフ マッピンが創業した工房で、彼には四人の後継ぎ息子がありました。l人は上から順にフレデリック、エドワード、チャールズ、そしてジョンで、年長の者から順番に父親の見習いを勤めて成長し、1850年頃には引退した父ジョセフに代わって、l兄弟が工房を支えていました。

ところが末っ子のジョンは、工房の運営をめぐって次第に兄たちと意見が合わなくなり、ついに1859年には「Mappin Brothers」を辞めて独立し、「Mappin & Co」という銀工房を立ち上げました。 以後しばらくの間、「Mappin Brothers」と「Mappin & Co」は「元祖マッピン家」を主張しあって争うことになります。

しかし最初のうちは「Mappin Brothers」の方が勢力があったこともあり、1863年には末っ子ジョンの「Mappin & Co」は「Mappin & Webb」に改名することとなりました。 Webbというのはジョンのパートナーであったジョージ ウェブの名から来ています。

「元祖マッピン家」問題では遅れをとったジョンでしたが、兄たちよりも商売センスがあったようです。 スターリングシルバー製品以外に、シルバープレートの普及品にも力を入れ、目新しい趣向を凝らした品や新鮮なデザインの品を次々と打ち出し、しかも宣伝上手だったのです。 ヴィクトリアン後期には当桙フ新興階級の間でもっとも受け入れられるメーカーに成長し、それ以降のさらなる飛躍に向けて磐石な基盤が整いました。

20世紀に入ってからの「Mappin & Webb」は、「Walker & Hall」や「Goldsmiths & Silversmiths Co」といったライバルの有名メーカーを次々にその傘下に収めて大きくなり、今日に至っています。 また「Mappin Brothers」ですが、梠繧フ波に乗り切れなかったのか、1902年には「Mappin & Webb」に吸されてしまっています。

「Mappin & Webb」については、英国アンティーク情報欄の「31. 『Punch:1873年2・2日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」にも説明があります。
マッピン&ウェブ エドワーディアン スターリングシルバー サービング フォーク




No.18226 ヴィクトリアン スターリングシルバー Queen Anne パターン フォーク
長さ 18.7cm、重さ 20g、最大横幅 1.7cm、柄の最大幅 1.2cm、1897年 バーミンガム アセイオフィス、

今から百二十年ほど前に作られたヴィクトリアン アンティーク シルバーで、柄先のデザインからQueen Anne パターンと呼ばれます。 作られたのは正確には1897年のことで、ヴィクトリア梠繧フ終り頃にあたります。 もともとはピクルス用でありますが、現代における用途としては、サーバーとして各躅p途にお使いいただいてよいでしょう。

このデザインは1880年代にイギリスで初めて登場し1900年頃にはかなりの人気となりました。 あるいは別名ではオーバニー(Albany)パターンと呼ばれることもあります。 ヴィクトリア期の有力シルバースミスであるフランシス・ヒギンスのパターンブックで、 Queen Anneパターンとされて以来、Albany あるいは Queen Anneと両方の名前が使われるようになりました。

ハ真二番目に見えるように、柄の裏面にはメーカーズマーク、1897年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてバーミンガム アセイオフィスのアンカーマークが刻印されています。

あまり使われた様qがなく、コンディションのよいヴィクトリアン シルバーです。

このアンティークが作られた頃の時代背景については英国アンティーク情報欄にあります 「14. Still Victorian」の解説記魔烽イ参考ください。
ヴィクトリアン スターリングシルバー Queen Anne パターン ピクルフォーク


No. 18234 エドワーディアン バラの花 モチーフ スターリングシルバー ブレッドフォーク
長さ 16.6cm、重さ 45g、最大横幅 3.8cm、柄の最大幅 1.8cm、柄の最大厚み 2.5mm、1909年 シェフィールド、James Deakin & Sons Ltd作、

今から百年以上前のエドワーディアンの時代に作られたスターリングシルバーのブレッドフォークです。 45グラムと重たいので、閧ノしてみると、ずっしりと銀の質感が心地よいところは、ыDみのシルバーウェアで気に入りました。

表と裏の両面に装飾があって、ゴージャスな印象に仕上がっております。 両面ともに柄先にはバラの花のレリーフがアクセントになっています。 ハ真l番目をご覧いただくと、裏面のレリーフ装飾にはキングスパターンで見られるようなシェル飾りもあって興味深く思います。

英国の統合を象徴するチューダーローズの伝統を持つイギリスでは、昔からバラの花が好まれてきたことが、ハ真のアンティークシルバーの背景にあると見ております。 英国の長い歴史的背景があって、シルバーウェアのデザインにもバラの花が取り上げられてきたものでしょう。 フィールドを歩いておりましても、野ばらをよく見かけます。 おそらくイギリスの気候がバラにあっており、あまり世話をしなくてもンY麗に咲くことも関係あるのではないかと見ております。

大小二つのバラの花を組み合わせたデザインはチューダーローズと呼ばれ、バラ戦争後の英国の統合を象徴するチューダー朝の紋章となりました。 バラ戦争は赤バラを旗印とするランカスター家と、白バラのヨーク家が、新旧諸侯を巻き込んで互いに覇を競った中世末期の30年にわたる内乱で、結局は両家が共に戦いで消耗しきってしまったことから、漁夫の利を得たランカスター派のヘンリー・チューダーが次のチューダー朝(1485年〜1603年)を興しました。

このチューダーの時代は、イギリス歴史教育の中で、とっても大きな比重を占めていることを知りました。 下の娘の学校で開かれた大学入視ウ育課程の説明会に出かけたのですが、二年にわたる受験対策の歴史業は、『チューダー梠縺xと『大恐慌から第二次大戦までの米国を中心とした世界j』とのこと。 この二つの時代しか勉強しないのです。 つまり大学入獅フ出題範囲はこの二つだけということになります。

イギリスでは小学校からチューダーについて学び、中学校でも学んでいます。 それでまた大学入獅焜`ューダー一辺倒とは、いささか驚きました。 範囲が狭いので、かなり掘り下げた授業になり、日本で言えば大学教養課程から専門に近い内容となるようです。 狭い範囲を掘り下げて、歴史を如何に学ぶかという手法を身につけたなら、あとは興味さえあれば、他の時代はおのずから学べるようになる、というのがイギリス流の歴史教育らしいです。 しかし、それで本当にいいのか、рヘ少なからず疑問を感じながら、聞いてきました。

イギリス人のバラ好みの背景には、しつこいほどのチューダー教育の成果もありそう、と思うのです。

ハ真のアンティークの場合には、加えてシェルのデザインが見られます。 このモチーフは、もともとは12世紀にスペインの聖地 St.ジェイムス オブ コンポステラへ向かう巡礼者たちが、彼の紋章であったシェルを身につけて旅したことから、クリスチャンシンボルとして、シェルが取り入れられていったのが始まりです。 15世紀以降はセラミックスやシルバーの分野で、このシェルモチーフが繰り返し取り上げられて今日に至っています。

ハ真O番目に見えるように、裏面にはブリティッシュ ホールマークが刻印されています。 ホールマークは順にシェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1909年のデートレター、そしてJames Deakin & Sonsのメーカーズマークです。

シルバースミスvJames Deakin & Sons Ltd」は、1865年にジェームス・ディーキンによってシェフィールドで創業されたのが始まりです。 1886年には彼の三人の息子達、ウィリアム、ジョン、アルバートもパートナーに加わり、ファミリービジネスとして上述の社名に変更し、幕ニは順調に発展していきました。 1888年にはロンドンx店開設、ヴィクトリア後期の1890年代には、スコットランドのグラスゴーとアイルランドのベルファストにも支店を開設しています。 

しかし多くのシルバースミスがそうであったように、幕ニのピークは英国の国力がピークであったビクトリア後期からエドワーディアンの時代にあったようです。 その後は事業を次第に縮小していき第二次世界大戦が始まった1940年には店を閉めました。 メーカーズマークの「JD WD」はJohn & William Deakinのイニシャルになっています。 

ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代のディナーテーブルでは、ロールパンやスライスパンをサーブするのに優雅なブレッドフォークが使われていました。 テーブルエチケットの変遷につれて、今日の食卓ではブレッドフォークは使われなくなってしまったので、その意味でもまさにアンティークと言えましょう。 

今ではもうなくなってしまったシルバーウェアは昔の時代に思いを馳せるに貴重で、アンティークシルバーの収集家にとってはコレクターアイテムともなっております。 現代ではブレッドフォークでパンをサーブすることはあまりないと思いますが、それはそれ、用途を変えて、パーティーの時などにオードブルサーバーとして使ってみたら、ゴージャスで話題性のあるアンティークですので楽しいでしょう。

英国でアンティークという言葉を厳密な意味で使うと、百年以上の時を経た品物を指します。 この銀のブレッドフォークが作られたのは1909年ですから、正式な‘アンティーク’に晴れて昇格している品ということになります。 

一言に百年といっても、やはりそれだけの時の経過は大変なことと思います。 ちなみにこの頃の歴史年表を眺めてみますと、1910年:エジソンが電球を発明とか、1912年:タイタニック号氷Rに衝突して沈没とか、出てきます。

このアンティークが作られ、gわれていた時代というのは、電灯もなかった時代なわけで、こうしたアンティークを手にしながら、その昔の時代に思いを馳せるのはアンティーク好きの楽しみであろうと思うのです。

エドワーディアン バラの花 モチーフ スターリングシルバー ブレッドフォーク


No.18235 マザー オブ パール&スターリングシルバー フォーク with ブリティッシュ シルバー ホールマーク
長さ 9.2cm、最大横幅 1.6cm、重さ 7g、マザー オブ パール柄の最大横幅 0.85cm、1938年 シェフィールド アセイオフィス、
長さが9センチと、可愛らしいサイズの銀フォークです。 ブリティッシュ シルバー ホールマークがしっかり刻印されており、いい感じです。

イギリスで少し前にチョコレートフォンデュウが流行りましたが、そういうものに添えるとよさそうです。

ホールマークは順にメーカーズマーク、1938年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてシェフィールド アセイオフィスの王冠マークとなります。

マザーオブ パールという素材はミルクホワイトの輝きが内側からこぼれてくるようで、光に当たると見えてくるうっすらとした虹色の輝きe畉麗です。 

マザー オブ パールの品をお買い上げいただいたお客様から、氓フようなお便りをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
『竊の白蝶貝のうっすらとした輝きがとてもンY麗です。 まるで、嵐が来る前の空のようだと思いました。 上空を凄い速さで白い雲が流れていく中、梵ワ、空全体がぱあっと明るくなる様qや纓髴とさせます。』

イギリスは一日の中でもお天気の移り変わりが激しくて、さっきまで晴れていたかと思うと、一転してにわかに雲が天を覆うことも多く、お客様からの文章にあったような光景をしばしば目にいたします。 なるほどと、マザーオブパールをとてもよく形容しているように思いました。
マザー オブ パール&スターリングシルバー フォーク with ブリティッシュ シルバー ホールマーク


No.18214 エドワーディアン スターリングシルバー かに シーフード用 フォーク & スプーン
長さ 19.1cm、重さ 27g、最大横幅 2.1cm、スプーン部分の深さ 4g、フォーク柄の最大厚み 2mm強、1908年 バーミンガム、
イギリスのアンティーク シルバーとしては、かなり珍しい品をご紹介しましょう。 今から百年以上前のエドワーディアン シルバーになりますが、かなりのレアものであり、めったに見かけません。 

日本の人が見たら、用途がすぐにお分かりになると思いますが、今日のイギリス人だと、そう簡単には分からないようです。

今日のイギリス人は、ほとんどシーフードを食べません。 日本と同じ島国なのに、これはとても不v議なことです。

海沿いのアンティークな村、Cley Next the Sea』の後半部分もご参考まで。

ダイエットの見地から、イギリス人を観察すると、野菜や魚を食べることが少ないので、先進国の中で最も短い平均寿命が達成されてしまっているそうです。

さすがに、これではいけないと、シーフードが好きだと話す人もおりますが、よく話を聞いていくと、どうも根っこのところでは、本当はそれほど魚が好きでない人が大半です。

ハ真のアンティークを見ていると、百年という年撃経て、イギリス人の食生活は、ずいぶん変わって今日に至っているのではないかとも思えてきます。
エドワーディアン スターリングシルバー かに シーフード用 フォーク & スプーン


No.16819 スターリングシルバー フォーク (イギリス最古のシルバーフォークとはこんなものでした。) SOLD
長さ 17.9cm、重さ 43g、最大横幅 1.2cm、厚み 2.5mm、1973年 シェフィールド、SOLD
舶ィ学的な興味をそそられ、歴史の勉強材料としても、大変に興味深い銀が入りましたのでご紹介しましょう。 
スターリングシルバー フォーク (イギリス最古のシルバーフォークとはこんなものでした。)



No.18145 ジョージ・ユナイト ヴィクトリアン スターリングシルバー ブレッドフォーク with マザー オブ パール ハンドル
長さ 18.5cm、重さ 30g、最大横幅 2.1cm、マザー オブ パール柄の最大幅 1.6cm、厚み 7.5mm、ヴィクトリアン中期の英国製、ジョージ・ユナイト作、
ヴィクトリアンの頃によく見られるデザインで、流麗なマザー オブ パール柄のフォルムと、なんとも優美な透かし銀細工の組み合わせが見事です。 マザー オブ パールのコンディションは良好で、古い品ではありますが、色艶のよさを今日に伝えています。 ハ真O番目に見えるように、裏面にはジョージ・ユナイトのメーカーズマークがあり、その他のホールマークはないのですが、素材は銀で間違いところです。

長さが18.5センチと、かなり大きめなフォークで、もともとの用途はブレッドフォークでありましょう。 今日的には、お菓子を取り分けたり、サーバー一般としてお使いいただけることでしょう。

シルバー柄の中ほどに修理跡がありますが、それでも十分に美しいヴィクトリアン アンティークと思います。 古いものを大事にして使っていく、英国人の心意気を体現したアンティークとも感じます。 

『George Unite』は、рフ好きなシルバースミスの一つで、ジョージ・ユナイトという人物や、彼の銀工房の歴史について調べたことがあります。 詳しくは英国アンティーク情報欄にあります 「3.ジョージ ユナイト」の解説記魔ご覧いただきたいのですが、рェ面白いと思うのは、イギリスにはたくさんのアンティークシルバー研究メがいて、いろんなことが分かるということです。 舶ィ学を生み出した英国の人たちの収集癖と古いものへの愛着には頭が下がる思いです。
ジョージ・ユナイト ヴィクトリアン スターリングシルバー ブレッドフォーク with マザー オブ パール ハンドル


No. 17003 スターリングシルバー ブライトカット ピクルフォーク SOLD
長さ 17.6cm、重さ 24g、柄の最大幅 1.35cm、柄の最大厚み 2.5mm、1919年 シェフィールド、John Round & Son Ltd.作、SOLD
二重ビーズパターンで縁謔チた外側を、縄目状にブライトカットを深めな彫刻で施したスターリングシルバー ピクルフォークです。 24グラムと持ちはかりがあって、柄の厚みも最大で2.5ミリとしっかり出来ています。 

ブライトカットは18世紀の終わり頃から、英国においてその最初の流行が始まった銀装飾の手法です。ファセット(彫刻切面)に異なった角度をつけていくことによって、反射光が様々な方向に向かい、キラキラと光って見えることからブライトカットの呼び名があります。


ハ真O番目で柄の裏面に刻印されたブリティッシュ ホールマークは順に、シェフィールドの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1919年のデートレター、そしてJohn Round & Son Ltd.のメーカーズマークになります。 このタイプのシルバーウェアは、John Round & Son Ltd.の定番であるようで、製作年が少しずつ違いますが、デザインもよく似たタイプのティースプーンなど時に見かけます。

英国で「アンティーク」という言葉を厳密な意味で使うと、「百年以上の時を経た品」を指すことになります。 そんな訳で、英語で言うと「It will become an antique in ten years. (この品はあと十年でアンティークになります。)」という言い方をされることがあります。 アンティークコレクターにとっては、やはり百年という年撃フ経過は大きなメルクマールになりますので、上記のような会話がなされる機会も多いのです。 

このシルバーウェアが作られたのは1919年ですから、正式なアンティークに昇格するまでにあと数年が必要になる計Zです。 しかし、気に入った古いものを使っていくうちに、その品が自分の手元で‘アンティーク’になっていくことは、コレクターの喜びとも言えますので、このセットには、そんな楽しみ方もあるかと思うのです。

ピクルフォークはテーブルエチケットの変遷につれて、今ではあまり使われなくなってしまったシルバーウェアなので、品数も少なめなことから希少性があります。 眺めていてもブライトカットの光の反射が美しく、楽しめるアンティークですが、パーティーの時などにサーバーとして登場させたら面白いでしょう。 レア物アンティークは昔の時代に思いを馳せるのに貴重で、話題性があって楽しいこともあり、シルバー愛好家にとってはコレクターアイテムとなっています。 

メーカーのJohn Round & Son Ltd.はシェフィールドの大きなシルバースミスで、アンティークとしても今日でもよく見かける有名メーカーの一つです。 ジョン ラウンドによって1847年シェフィールドで創業され、当初はスプーンとフォークのメーカーでした。職人技の素晴らしさとデザインの優雅さで、汨謔ノその評価を確立して、息子のエドウィンをパートナーとして迎える頃には、銀器なら何でもこなすシェフィールドの大メーカーに成長していました。 第一次大戦を境にしてイギリスの国力が衰えていくと、多くのシルバースミスも衰退していった中で、John Round & Sonは1962年までシルバースミスとして仕魔続けていたというのも珍しい例と思います。
スターリングシルバー ブライトカット ピクルフォーク



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