いぎりすもんや は英国発信のアンティーク情報サイトです。
  良い品をイギリスから直接、お求め易い価格でお届けします。

英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

シルバー以外のアクセサリー (ゴールド、ブラス、他) 7

No.18442 アイボリー ばらの花 ペンダントヘッド
縦の長さ 4.9cm、横の長さ 3.5cm、バラの直径 3.3cm、最大厚み 8mm、重さ 8g、
アイボリーに彫刻を施して、バラの花と葉っぱを彫り出したペンダントヘッドです。

色艶のよいアイボリー素材は好印象で、丸みを帯びた彫りの為なのか、閧ノした時の質感の高さと、ゴージャスな雰囲気に惹かれました。

ハ真二番目は斜め後方から見たところです。 花びら部分を四重五重に彫り抜いて、レリーフが切り出されている様qがご覧いただけると思います。 丁寧な彫刻のあとに、丹念な磨きがかかっていて、綺麗な仕上がりが達成されています。

バラの花びらが重なり合ったペンダントヘッド中央あたりで、最大厚みが8ミリほどになりますので、かなり立体感のある細工です。 鐡魔ナこれだけの品を仕上げていくには、多くの時間がかかったことと思います。 昔の時代のイギリスだからこそ出来た労働集約的な仕鱒Uりであって、今日では手に入れにくいアンティークならではのよさが感じられます。 

バラの花はチューダーローズの昔から、イギリス人に好まれる花です。 英国の長い歴史的背景があって、シルバーウェアのデザインにもバラの花が取り上げられてきたものでしょう。 フィールドを歩いておりましても、野ばらをよく見かけます。 おそらくイギリスの気候がバラにあっており、あまり世話をしなくてもンY麗に咲くことも関係あるのではないかと見ております。



No.16522 猫脚 & シェルモチーフ シルバープレート ジュエリーボックス MADE IN ENGLAND SOLD
横の長さ 10.0cm、縦の長さ 7.1cm、シェルつまみ先端までの高さ 5.1cm、重さ 152g、シェルつまみの最大横幅 1.85cm、P.H.V & Co作、英国製、SOLD

猫脚 &シェルモチーフのシルバープレート ジュエリーボックスです。 全体として素材に厚みがあってしっかり出来ています。 シェルのつまみは厚みが2ミリ強あり、このあたりも頑丈な感じです。 蝶番もしっかりで、細工のよい作りと思います。

裏面にはメーカーズマークと「E.P.N.S」の刻印、そして 「MADE IN ENGLAND」の刻印もきっちり深く刻まれています。 EPNSとは、Electro-plated Nickel Silverを意味しています。

シェルのモチーフは12世紀にスペインの聖地 St.ジェイムス オブ コンポステラへ向かう巡礼者たちが、彼の紋章であったシェルを身につけて旅したことから、クリスチャンシンボルとして、シェルが取り入れられていったのが始まりです。 15世紀以降はセラミックスやシルバーの分野で、このシェルモチーフが繰り返し取り上げられて今日に至っています。

猫脚 & シェルモチーフ シルバープレート ジュエリーボックス MADE IN ENGLAND


No. 15097 ヴィクトリアン ジャポニスム デザイン ロールド ローズゴールド ロケット with チェーン SOLD
本体縦長 2.0cm、留め具を含む長さ 3.0cm、横の長さ 1.6cm、厚み 4mm、全体の重さ 7g、付属チェーン一周の長さ 43cm、ヴィクトリアン後期の英国製、 SOLD
ヴィクトリアン ジャポニスム デザイン ロールド ローズゴールド ロケット with チェーン




No. 14791 シースルータイプ ブラス &銅 コンパス ペンダントヘッド SOLD
留め具を含む縦の長さ 2.5cm、直径 2.0cm、コンパス本体の直径 1.7cm、厚さ 6mm、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃、英国製、 SOLD
シースルータイプ ブラス &銅 コンパス ペンダントヘッド


No. 18392 エドワーディアン 9カラット ロールド ローズゴールド イニシャル 『E』 ペンダントヘッド
長方形の縦横 2.3cm*1.65cm、留め具を含む縦長 3.1cm、最大厚み 2.5mm、エドワーディアン頃の英国製、

Rolled Goldとはベースメタルに9金や18金の薄金板を重ねた構造の素材で、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国で流行ったアンティークな素材です。 カラット数は表ヲはありませんが、イギリスでは一番多く見かける9カラット ゴールドでありましょう。

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery Britishな装飾素材と思います。

デートレター等のホールマークが無いので年代特定が難しいのですが、Rolled Goldという素材や細工の様qからみて、エドワーディアン頃の作と思われます。

エドワーディアン 9カラット ロールド ローズゴールド イニシャル 『E』 ペンダントヘッド


No. 18391 グッドラック ハーフペニー ブレスレット と クイーン エリザベス二世 グッドラック ハーフペニー セット
ブレスレットの長さ 19.3cm、最大横幅 2.8cm、重さ 47g、エリザベス二世 グッドラック ハーフペニー(直径 2.6cm、重さ 6g、厚み 1.5mm)鋳造年 1967年、
グッドラック ハーフペニー銅貨を五枚をつないだブレスレットです。 ハーフペニーが縁起物であることが背景にあって作られたアクセサリーということになりましょう。 

ハ真O番目にあるような、「お気に入り」企画でプレゼントにしている「エリザベス二世 グッドラック ハーフペニー」一枚を、同じハーフペニーですので、このブレスレットとセットにしてお送りします。 ジョージ六世とエリザベス二世のハーフペニーを比べてみてください。

イギリスには現在の最小通貨単位である1ペニー硬貨について、『Find a penny, Pick it up, and then all day, You'll have good luck.』 (ペニーを見つけて、揩チとけば、そしたらその日は一日グッドラックあり。)という言いまわしがあります。 ハ真の品はハーフペニーなのですが、少なくとも半分くらいのグッドラック効果はありそうに思うのです。

五枚のハーフペニーコインは1939年、1940年、1942年、1943年、そして1944年の鋳造です。 ヘッド(表)側はジョージ六世のポートレート、テイル(裏)側はキャプテン・ドレークの世界・qで有名な帆船ゴールデン・ハインド号のデザインとなっています。

肖像は現女王エリザベス二世の父君にあたるジョージ六世です。 「王位を賭けた恋」で有名なエドワード八世が劇的な退位を遂げた後に、急膀、英国王になったのがジョージ六世でした。 ご本人も自分が国王向きなパーソナリティーであるとは思っていなかったようで、それまでに国王になる準備がまったく出来ていなかったこともあって、初めのうちは周囲からも大丈夫だろうかと心配されました。 

ところがその後の対ドイツ戦争中に、側近たちがバッキンガム宮殿からの疎開を進言したのに、それを拒んで、爆撃を受けるロンドンから執務を続けたことで、国民の人気が上がりました。 戦争中のロンドンはしばしばドイツの爆撃機が来たり、さらにはV1やV2と呼ばれるミサイルまでもが飛んでくる危険な状況でありました。 そんな中でロンドンにあって英国民を鼓舞し続けたジョージ六世の評価が上がったのは当然と言えば当然でしたが、さらには王妃や子供たちを大切にする理想的な家庭の夫であったことも、「良き王」として英国民の尊敬を集める理由となったのでした。

今日のイギリスは品のよい国のように見られることが多いですが、歴史を紐解きますと、節操のないことで名高い時代も長くありました。 キャプテン・ドレークは世界を航海して略奪をきわめて、当桙フ国家予Zに匹敵するほどの金銀財宝を奪って帰ってきたので、エリザベス一世から叙勲を受けました。 まあ、今から四百年以上も昔のことですから、野蛮な時代であったことは仕方がありませんが、フランシス・ドレークの経歴は、海賊から海賊船の船長となって、最後は英国海軍提督の貴族となりました。

イギリスは1971年の通貨制度変更で、それまでの12進法から10進法に改めましたので、旧制度のハーフペニーコインは1969年を最後にイギリスにおける約七百年の歴史を閉じました。 そういう事情で、1939年から44年の英国貨幣ではありますが、現在のイギリスでは通用しません。

ハーフペニーが届いたお客様からコメントをいただきました。
「Half pennyが意外と大きかったのでびっくり、寸法が表記されていても印象って違うものですね。」

р熄奄゚に見たときはちょっと驚きました。 イギリスで最小単位のコインと言っても、素材は銅で重たいですし、直径 2.6センチは大きいです。 日本の硬貨のイメージとはかなり違っています。

ハーフペニーが入っている金属フレームは軽めですが、上記のようにハーフペニー銅貨自体がけっこう重たいので、全体のバランスという面で意味のある作りになっていると思います。

銅貨ですので、お手入れ次第で、ハ真O番目のようuズ麗な輝きにもなるでしょう。 日本磨料工業製の『ピカール』という品があります。 ブラスを磨いたりする為に海上自衛隊の御用達だそうですが、これで磨けば銅貨も銅本来の輝きを取り戻せます。

ちなみに、フランシス・ドレークの生まれ故郷は英国南西部のダートムーア西端にあるタビストックという街で、シャーロック・ホームズ シリーズの『バスカーヴィル家の犬』でもその名前が出てきます。 ダートムーアにおける交通の要衝なので、プリマスからティンタジェルクロベリーを旅した時に、р烽スびたび行き来しました。 街とは言っても、荒涼たるダートムーアが背後にひかえる為か、竄オい感じの田ノでありました。 教会のそばのタウンホールでアンティーク フェアをやっていたので、立ち寄ったことを覚えております。

フランシス・ドレークの頃、この界隈の海岸沿いは海賊たちの根城であったようです。 そういえば、クロベリーも16世紀には、この村を拠点にして海賊行為や密輸が横行していたと聞きました。 クロベリーから海岸伝いに少し北上したリンモスでは、昔は密輸商人や海賊たちの定宿だったという天井の低い海辺のB&Bに泊まったことを思い出します。 フランシス・ドレークがまだ下っ端の海賊だった頃、クロベリーやリンモス辺りに巣食っていたのかなと思うのです。

クロベリーのレッドライオンと、リンモスのライジングサンは、また泊まってみたい海辺の宿です。


(追記) このブレスレットのデザインになっている世界・qで有名な帆船ゴールデン・ハインド号は、今ではミュージアムになっていて、行ってみるとイギリスにおける歴史教育のあり方がよく分かります。 以下をポチッと押してもらうと、帆船ゴールデン・ハインド号 ミュージアム 『Education(教育)』のページに行きます。 
http://www.goldenhinde.com/

q供たちがチューダー梠繧フコスチュームで船員だか海賊の姿になっております。 これは海賊の養成が目的というわけではなくて、チューダー梠繧フ暮らしを体験して歴史を学ぶ体験学習の一環なのです。

説明文には、『the National Curriculum at Key Stages 1 and 2, in which Drake and the Age of Exploration are core topics.(キャプテン・ドレークとその探検梠繧ェ重要なトピックスとなっている国の教育課程キーステージ1&2では、)』というくだりがあります。 キーステージ1&2とは、日本で言えば幼稚園の年長組と小学一年生あたりになります。 かなり小さな子供たちにチューダー梠繧教えるということには、やや驚きも感じます。 イギリスの輝かしい歴史を小さなうちから教え込むということかも知れません。

イギリス人のチューダー好きについては、以下の記魔烽イ参考まで。

うちの娘が習ってくるイギリスの歴史教育は日本とずいぶん違っています。 かなり低年齢の段階から歴史の授業があって、歴史を体験して実感する側面が重汲ウれているようです。

イギリスでは小学校からチューダーについて学び、中学校でも学んでいます。 それでまた大学入獅焜`ューダー一辺倒とは、いささか驚きました。』 (追記終り)
グッドラック ハーフペニー ブレスレット と ミントコンディションのクイーン エリザベス二世 グッドラック ハーフペニー セット クイーン エリザベス二世のグッドラック ハーフペニー 表と裏


No. 18390 ヴィクトリアン カットスティール ブレスレット
長さ 26.5m、飾り玉の直径 1.9cm、重さ 21g、l連鎖部分の太さ 3mm〜4mm、鎖玉一つの大きさ 0.8mm〜1.2mm、ヴィクトリアン後期の英国製、
珍しいアンティークをご紹介いたしましょう、ヴィクトリアンのカットスティール ブレスレットです。 大きさが1ミリほどのカットスティールの粒々に穴をあけて、・通してひも状にしたものを四連に編みこんだ構造で、両端には飾り玉が付いています。 ハ真一番目のように一巻きすれば、二つの飾り玉が引っ掛かって外れません。 スティールwズ麗な部分が多いので、ちょっと見たところモダンな感じがしますが、粒々部分をよく見ていくと、少し錆が出ているところもあって、素材が鉄であることが分かります。 

金属細工人の中でも鍛冶屋さんをスミスあるいはブラックスミスと言いますが、蝸vな交通手段が馬や馬ヤであったヴィクトリア梠繧ノおいては、ブラックスミスはとても重要な職業で、どこの村にも鍛冶屋さんがありました。 

英国アンティークにはスティール アンティークという専門分野があります。 イギリスには世界初の鉄橋で、ユネスコの世界遺産にもなっているアイアンブリッジという誰もが知っている観光地があって、英国人にとってスティール アンティークと言われてまず思い浮かぶのは、この産業革命の遺産であるアイアンブリッジであることが多いようです。 

鉄の道具の歴史はかなり古いわけですが、ジョージアンの時代の中頃に始まった産業革命の影響が大きく、氓フヴィクトリア梠繧通じて、鉄製品が芸術的な領域にまで高められていきました。 ですからイギリスにおけるスティール アンティークとは、この国の人たちにとって誇らしいアイアンブリッジや産業革命の延長線上にあって、ヴィクトリアンのノスタルジーを感じさせてくれるアンティーク分野であるのです。

ハ真のブレスレットの場合は、わずかに錆が出ているところに、かえってこの品が現代ではまず見かけないカットスティール素材の装飾品であることを示し、ユニークなヴィクトリアン アンティークである証となっているのです。



No. 18389 9カラット ローズゴールド クロス
クロス本体の縦(丸留め金含まず) 3.0cm、横 1.8cm、厚さ 2mm縺Aヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国製、
厚みが2ミリほどのホロー(中空)構造をした9カラット ローズゴールド クロスです。 シンプルなデザインながら、ベリー ブリティッシュなローズゴールド素材で、さりげなく英国風が出ているアンティークというのも好ましく思います。

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金で、この品のように金以外に銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドとも呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドアクセサリーでもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあるしイギリスっぽいので、рヘ9カラットのローズゴールドが好きです。

裏面には「F.B&S」のメーカーズマークと、9カラットゴールドを示す「9ct」の刻印があります。 デートレターはありませんが、クロスの構造、メーカーズマークの様q、そしてローズゴールド素材という作りからみて、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国製で間違いないでしょう。



No. 18388 9カラット ローズゴールド クロス with ピアストワーク クロス・パティー
クロスの縦 4.1cm、横 2.6mm、厚み 0.5mm、l隅の小クロスの縦横 5mm*5mm、エドワーディアン頃の英国製、
裏面には9カラットゴールドを示す「9C」マークと、メーカーズマークが刻印されています。 素材は0.5ミリほどでそれほど厚くはありませんが、9カラットローズゴールドの温かみのある色合いがこのアンティークのよさと感じます。

透かし部分はそれぞれがまたクロスになっていますが、これらはクロス パティーと呼ばれ、クロスの中央から四隅までが等距離で、lつのアームは内側が細くて、外側に向かって太くなる特徴を備えています。 クロス パティーにはいくつかのバリエーションがあって、ハ真のクロスの場合は、アームの四隅が凸面状にカーブしていることから、詳しくはアリセータイプのクロスパティーといいます。

遠い昔を遡ってみると、古くは12世紀にテンプル騎m団がクロス パティーを旗印に使いました。 ポルトガルを旅した時、トマールという街にユネスコの世界遺産となっているテンプル騎m団のお城があって、クロス パティーを見たのを覚えています。

l隅のピアストワークは手間のかかったハンドワークで、切面には糸鋸を使ったギザギザ跡が残っています。 ルーペを使って詳細に調べてみると、・・引いた跡も繊細で、細工のよい品であることが分かります。 鐡魔ナ糸鋸を引いていくのですから、職人さんの優れた技術と多くの時間がかかります。 

現代のシルバースミスの方からお聞きしたことがありますが、作業にかなりの時間を要するこうした透かし細工は、現代の労働コストが上昇した英国では、大変なお金がかかり、もはや出来ないとのことでした。 そして、そもそもこれだけの技術を持った職人さんが現代ではいなくなっているのです。

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery Britishな装飾素材と思います。

『рヘキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、р烽サう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」をご覧いただければ幸いです。
9カラット ローズゴールド クロス with ピアストワーク クロス・パティー


No. 15975 コスチューム ジュエリー ベルト
長さ 87.5cm、最大幅 4.0cm、重さ 142g、

美しく、かつ、しっかり出来ていて、よい品と思います。 

金属製のコスチューム ジュエリーで、ベルトとしては重さがありますが、なんともゴージャスな雰囲気に惹かれて求めました。 

短めに着ければ長さは72センチ、そこから4センチ刻みで二段階の調節が可能です。

コスチューム ジュエリー ベルト


No. 18386 KIGU of LONDON コンパクト ケース
縦の長さ 7.7cm、横の長さ 5.9cm、厚み 0.9cm、重さ 97g、KIGU of LONDON作、1930年代 イギリス製、
蓋を開けると写真二番目のように、KIGUのメーカーズマークが見えます。 右の方に見えるスライドョの留め具を下に降ろすと内蓋が開きます。 キャリングケース入りなので、その分コンディションが良好に保たれてきたように思います。



No. 18385 MIZPAH ヴィクトリアン ピンチバック ブローチ
横の長さ 3.6cm、縦の長さ 2.1cm、ハートの厚み 1mm、ピンの長さ 2.7cm、重さ 6g、ヴィクトリアン後期の英国製、
今から百年以上前のヴィクトリアン後期に作られたダブルハートのピンチバック ブローチで、左のハートにはMIZPAHのモットー、そして右のハートには「The Lord watch between me and thee(you), when we are absent one from another. 」のメッセージが刻まれています。

MIZPAHと聞いても現代の人にはちょっとピンと来ない方の方が多いと思うのですが、19世紀後半のヴィクトリアンの人たちの間では、ほとんど誰もが知っている事柄でありました。

というのは、このモットー&メッセージは旧約聖書Genesis(創世記)の一節でありますが、恋人たちの間でお互いの愛が末永く続きますようにと、MIZPAH ブローチをプレゼントしあうことが、19世紀の終わり頃にとても流行ったことが背景にあるのです。

ブローチの素材はピンチバックと呼ばれるアンティークな素材です。 この素材は銅と亜鉛の合金で、ゴールドの色あいをもたらすジュエリー素材として、ヴィクトリアンの英国で好まれてしばしば使われました。 元々は1720年ごろにロンドンの時計メーカーであったクリストファー ピンチバックという人が発明したことから、ピンチバックの名で呼ばれるようになったのでした。



No. 18384 バラの花 ベークライト ブローチ
長さ 4.0cm、最大幅 2.8cm、最大厚み(ピン留め金含まず)1.5cm、英国製
ベークライト素材に手彫りの彫刻を施したバラの花のブローチです。 最大厚みは1.5センチもあって、かなり盛り上がった構造になっています。 l重にわたる花びらの彫りは立体的で見事な細工です。 とてもリアルに花がこしらえてあるので、花びらが欠けたりしないか、強度の心配をしてしまいそうですが、ベークライトはとても硬い素材なので、安心して普段gいできるブローチです。

素材のベークライトとは化学メLeo Baekelandが20世紀初めに発明し、1907年にパテントを取った史上初の人工硬ソプラスチックです。 この素材の熱に強く非常に固い性質は、彫刻を加えるなど複雑な加工に耐えるという意味で、コスチュームジュエリーの材料として注目され、1920年代から40年代にかけてベークライトのコスチュームジュエリーが全盛となりました。

ベークライトは高温高圧の製造過程でしばしば爆発を起こし危険であったことや、第二次大戦後にはいろいろな高機能プラスチックが登場したことで、60年代半ばには生産中~となりました。 しかし逆に製造期間が限定されていたことから、アンティークとしての価値が増し、今日ではコレクター アイテムとなっており、特にアメリカには大勢の収集家がいます。



No. 14958 ラインストーン &エナメルワーク 草花モチーフのネックレス SOLD
ネックレス一周の長さ 43.5cmから50.5cmまで調節可、中央の花飾りの最大直径 1.35cm、最下部の色ガラス直径 4mm、 SOLD
ピンクや赤のラインストーンがちりばめられた草花模様のネックレスは、華やいでいて、なおかつ繊細な印象を胸元にあたえるでしょう。 イギリスの女性は若い人でもアンティーク モチーフが好きで、今風ファッションに上手に取り入れて上品な装いに仕上げています。

チェーンやラインストーンのフレームはブラス素材で、葉っぱの部分にはエナメルワークが施してあります。

このネックレスは磨きたてると容易にブラスの光沢が楽しめるのですが、磨かずにしばらく置くと写真に見えるようなシックな色合いに変わります。 比較的簡単に二通りの色合いが楽しめるのも面白い特徴です。

ブラスという素材はパブのカウンターとか、マナーハウスのドアノブなど英国の昔ものには欠かせない素材で、磨き上げられたブラスの光沢は翌ソ着きと品があって、英国風を感じさせます。 ブラスのお手入れについては、ブラス専用の磨き液がありますので、ご紹介しておきましょう。 рヘReckitt & ColmanミのBrassoという磨き液を使っています。 スペイン製ですが、なぜか缶の表には英国王室御用達のQE2マークがあります。 イギリス人はブラス好きで、昔から英国風には欠かせない素材であったことが関係あるのかも知れません。 Brasso液を布につけてブラスボタンを磨くと、ピカピカになります。
ラインストーン &エナメルワーク 草花モチーフのネックレス


No. 14903 ピアストワーク Good Luck ハーフペニー ペンダントヘッド、& ミントコンディション ハーフペニー セット SOLD
直径 2.6cm、重さ 5g、厚み 1.5mm、1965年鋳造、ミントコンディション ハーフペニーは1967年、 SOLD
Good Luckハーフペニーの帆船がピアストワークで抜かれています。 銅製の円環が付いていますが、二本マストがあるので、円環の動く範囲は二本マストの間に限定されます。 鐡魔ナ糸鋸を引いた作品でたいへんな時間をかけて作られたものです。 比較的近年の品ですがその労力を多としたいと思います。

透かしのハーフペニー ペンダントヘッドに、良好なコンディションのハーフペニー一枚をつけてお送りします。 素材となったGood Luck ハーフペニーと、d上がり後の透かしハーフペニーを見比べてお楽しみください。

イギリスには現在の最小通貨単位である1ペニー硬貨について、『Find a penny, Pick it up, and then all day, You'll have good luck.』 (ペニーを見つけて、揩チとけば、そしたらその日は一日グッドラックあり。)という言いまわしがあります。 ハ真の品はハーフペニーなのですが、少なくとも半分くらいのグッドラック効果はありそうに思うのです。

製作意図としては、お守りのような縁起物として作られたものと思いますが、1960年代の後半にこの品が作られたことには、大きな歴史的背景があります。

イギリスは1971年の通貨制度変更で、それまでの12進法から10進法に改めましたので、旧制度のハーフペニーコインは1969年を最後にイギリスにおける約七百年の歴史を閉じました。 オ百年もの歴史が閉じられることへのノスタルジックな想いが、製作者をしてこのピアストワークを仕上げさせる原動力になっていたものと、рヘ想像します。

この帆船はキャプテンドレークの世界・qで有名な帆船ゴールデン・ハインド号のデザインです。

フランシス・ドレークの帆船については以下のミュージアム情報もご参考まで。
http://www.goldenhinde.org/
ピアストワーク Good Luck ハーフペニー ペンダントヘッド、& ミントコンディション ハーフペニー 二枚セット


No. 14885 ブラス製 ラブ スプーン SOLD
長さ 16.7cm、重さ 23g、ボール部分の最大幅 2.8cm、柄の最大幅 2.3cm、柄の最大厚み 2mm、 SOLD
ちょっと変わったアンティークを見つけましたので、ご紹介しましょう。 ハ真の品はウェールズのラブスプーンで、17世紀からのウェールズの習慣によれば、男性が好きな女性のためにプレゼントするスプーンなのです。 

元々は木から彫ってこしらえた木製スプーンをプレゼントしたものでありますが、このスプーンはブラス製です。 現代的には、木製の場合は壁にかけたりして、話題性のある室内装飾品として使われるようですが、ブラス製で丈夫なので実用いただくことも可能でしょう。

柄の中ほどにはハートが見えています。 ボール部分のお花彫刻も可愛いです。 ラブスプーンにはいろいろなパターンがあり、ウェールズという土地柄からケルティックモチーフのデザインが多いようです。

現在のウェールズはイギリスの一部でありますが、旅してみると、歴史的背景が異なることから、とても興味を惹かれるところです。 ウェールズについては、英国アンティーク情報欄にあります「32. ウェルシュ ボーダーの Weobley村」の解説記魔烽イ覧になってください。
ブラス製 ラブ スプーン


No. 4634 Rolled Gold クロス with チェーン SOLD
クロスの縦 2.85cm、横 1.6cm、厚み 1mm縺Aチェーン一周の長さ 41cm、ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアン頃の英国製、 SOLD
小振りなクロスになりますが、このくらいのサイズの方がかえってよいということもありましょう。 ハ真ではローズゴールドの色合いにも感じますが、ゥ然光のもとで見ると、タ際にはイエローゴールドの色合いです。 チェーンが付いているのも気に入って求めました。

l隅の部分は手彫りの彫刻で、波模様のウェーブパターンが彫り込まれています。 ウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれました。 

裏面には「Rolled Gold」の刻印があります。 Rolled Goldとは、ベースメタルに9金や18金の薄金板を重ねた構造の素材で、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国で流行ったアンティークな素材になります。



No. 16257 9カラット ローズ&イエロー ゴールド ブローチ with アメジスト & シードパール SOLD
ブローチの横 4.7cm、縦 0.9cm、最大厚み(留め具含まず) 3.5mm、アメジスト直径 3.5mm、シードパール直径 1.5mm、ピンの長さ 4.7cm、 SOLD

フレームは9カラット ローズ ゴールドで、シードパールをはめ込んだクルッとした飾り部分は9カラット イエローゴールドになります。 フレーム本体のサイドには9カラットゴールドを示す「9ct」の刻印があります。 ピンはスターリングシルバーです。

銀色っぽいパールとアメジストの色合わせも涼しげでいいのですが、Rose & Yellow Goldのコントラストが楽しめる作りになっているところにも惹かれました。 

よくご覧いただくと、このクルッとした飾り部分は孫悟空の空飛ぶ雲のような雲形をしていて、左右二つの雲形がアメジストを中心に点対称をなしています。 そしてアメジストの周りを連星のようにまわっているかのような動的なデザインとも受け取れるのが興味深いところです。 

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含むものは、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドとも呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 ローズゴールドは温かみを感じさせる Very Britishな装飾素材と思います。

9カラット ローズ&イエロー ゴールド ブローチ with アメジスト & シードパール


No. 14907 アンカー &船舵 スペイン コイン ピアストワーク ペンダントヘッド SOLD
直径 2.0cm、留め具を含む縦の長さ 2.85cm、厚み 2mm、SOLD
「ESPANA」とありますので、スペインのコインにアンカーと船舵がピアストワークで抜かれています。 2ミリ繧ニ厚みのあるコインに、鐡魔ナ糸鋸を引いた作品でたいへんな時間をかけて作られたものです。 比較的近年の品と思いますが、その労力を多としたいと思います。 アンカーに絡まるロープの部分など、よくぞここまで酔疚な透かし細工を括滾にやりあげたものだと感心します。

世界jを紐解けば、スペインとポルトガルは世界の海へと大規模に乗り出していった初めての国々であって、アンカーや船舵にはとりわけノスタルジーを感じる人々なのだろうと思います。 スペインやポルトガルに旅行に行きますと、のんびりした雰囲気が心地よくて、昔の勇壮さはあまり感じられないのは歴史の面白さでしょう。

それどころか、この二カ国はギリシャと並んでユーロ圏のお荷物扱いを受けているこの頃であります。 ところが、大航海梠繧フスペインとポルトガルは飛ぶ鳥を翌ニす勢いでありました。 

十五世紀終り頃のトルデシリャス条約では、大西洋上に線を引いて、ここから西はスペインの勢力範囲、ここから東はポルトガルの勢力範囲と、両国で勝閧ノ地球分割を行って、いい気なものでありました。 1529年のサラゴサ条約では、今度は太平洋上に線を引きました。 ちなみに、ポルトガル人が種子島にやって来て鉄砲を伝えたり、その後は南蛮貿易が振興したのは、サラゴサ条約で日本はポルトガルの担当領域に入っていたからです。

モチーフとしてのアンカーにはかなり古い歴史があります。 世界jで習ったローマ梠繧フカタコンベには、クロスに見立てたアンカーがありました。 当桙ヘキリスト教が国教となる以前のことで、アンカーをクロスの代用とすることで信仰を守る必要があった時代でした。

そうした背景があって、アンカーは初期のクリスチャンモチーフとなりました。 そしてアンカーのクロス的側面を重汲キる場合には、アンカーのことを「聖クレメントのクロス」とか、「マリナーズ(船乗りの)クロス」と呼びます。 さらに時代が下って、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンの頃になると、イギリスではシーサイドリゾートが人気となり、マリンモチーフのファッション性が好まれました。 

クリスチャンモチーフとしてのアンカーには、クロスの代用という意味合いの他にも、「Hope(希望)」や「Steadfastness(しっかりしていること)」を表象する意味合いも含まれています。 あるいはまた、船が抜錨して次の目的地に向かうという連想から、「Fresh Start(新たな出発)」をシンボライズするモチーフともなっています。

船舵のホイールはTime(桙フ経過)、Fortune(運勢、幸運、財産)、Sun(太陽)等をシンボライズするデザインです。 また、クリスチャンモチーフとしての意味合いにおいては、St.キャサリンを表象するデザインとされます。 そうした中で特に中世の昔にあってはFortuneの意味合いが重汲ウれていました。 パリのノートルダム實@やアミアン大聖堂のゴシック建築に見られる中世の円形窓は、Wheel of Fortuneを表現していると言われます。

桙くだって、船舵のデザインはマリンモチーフが流行った頃の影響が出ているとも考えられます。 19世紀の終わり頃には欧州各国で海浜リゾートが賑わって、ロープや船の舵、波、シーガル、ヨットといったマリンモチーフが人気となったのです。 そしてマリンモチーフの中でも船舵デザインは、未知の海原に途を切り拓いていくポジティブイメージを示すデザインとして好まれたものです。
アンカー &船舵 スペイン コイン ピアストワーク ペンダントヘッド


No. 16270 F. BARKER & SON、LONDON コンパス ペンダントヘッド SOLD
直径 1.85cm、留め具を含む縦長 3.15cm、厚さ 7mm、重さ 8g、コンパス本体のガラス直径 1.5cm、F. BARKER & SON、ロンドン製、 SOLD

文字盤には「F. BARKER & SON」のメーカー名と「LONDON」の表ヲがあります。 ハ真一番目のように文字盤の右半分は白地、左半分は黒地のデザインです。 白地と黒地の境界部に沿って、「F. BARKER & SON」のメーカーズネームが見えます。 また白地部分の中ほどには「LONDON」と、メーカー所在地の表記が見えています。

F. BARKER & SON、LONDON コンパス ペンダントヘッド


No. 15073 ブラス フレーム プリズム ヴィクトリアン プレストグラス くるくるフォブ ペンダントヘッド SOLD
フレーム最大横幅 2.2cm、プリズム面の縦と横 1.35cm*1.9cm、重さ 7g、 SOLD
ヴィクトリアンのクルクル フォブで、いい感じのアンティークと思います。 
ハ真一番目に見えるように、プレストグラスの表面に溝の構造があったりしますが、これはプレストグラスが作られた過程で出来たものと考えられます。

≒Fの三角プリズムを光にかざしてじっくり眺めていきますと、ガラスの中にいくつもの気泡が混じっているのが分かります。 また、ルーペを使ってガラス表面を観察していくと、渦を巻いたような不均質部分が光の反射を伴って見えてきます。 こうした気泡や不均質さは昔のアンティークガラスに見られる特徴で、百年ほど前のプレストグラスであることが分かります。 ルーペを手に眺めていると、いかにもアンティークなプリズムの味わいが感じられるのです。

気泡は肉眼でも分かりますが、ガラス表面に波打つ不均質については、ルーペを持ってきて詳しく見てみました。 ルーペで観察すると、レンズ内部の気泡もよく見えてきて嬉しくなれる、そんなアンティークです。

また、回転させてみると、ブラスフレームの回転イと紫プリズムにアンバランスが感じられるのも、百年ほど前の手仕魔フ味わいと思います。

飾りフレームになっているブラスという素材はパブのカウンターとか、マナーハウスのドアノブなど英国の昔ものには欠かせない素材で、磨き上げられたブラスの光沢は翌ソ着きと品があって、英国風を感じさせます。 ブラスのお手入れについては、ブラス専用の磨き液がありますので、ご紹介しておきましょう。 рヘReckitt & ColmanミのBrassoという磨き液を使っています。 スペイン製ですが、なぜか缶の表には英国王室御用達のQE2マークがあります。 イギリス人はブラス好きで、昔から英国風には欠かせない素材であったことが関係あるのかも知れません。 
ブラス フレーム プリズム ヴィクトリアン プレストグラス くるくるフォブ ペンダントヘッド


No. 15531 草花モチーフ &ウェーブパターン シルバープレート コンパクト SOLD
縦横の長さ 5.8cm、重さ 23g、正八角形の一辺の長さ 2.35cm、最大厚み 1.2cm、SOLD
シルバープレートの品になりますが、なかなか得がたい美しさと思います。

中央の花はアザミでしょうか。 レリーフは草花モチーフとウェーブパターンの融合デザインになっています。 ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアン頃の作ではないかと思います。

波模様のウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれました。



No.15635 ブラス 飾りケース SOLD
縦の長さ 7.7cm、横の長さ 4.2cm、厚さ 0.95cm、重さ 39g、 SOLD
もともとはシガレットケースだったものでしょうか。 お裁縫セット入れ、薬入れ等にも使えそうです。 表は菱形デザインで、裏は楕円、二通りに楽しめます。

ブラスという素材はパブのカウンターとか、マナーハウスのドアノブなど英国の昔ものには欠かせない素材で、磨き上げられたブラスの光沢は翌ソ着きと品があって、英国風を感じさせます。 

ブラスのお手入れについては、ブラス専用の磨き液がありますので、ご紹介しておきましょう。 рヘReckitt & ColmanミのBrassoという磨き液を使っています。 スペイン製ですが、なぜか缶の表には英国王室御用達のQE2マークがあります。 イギリス人はブラス好きで、昔から英国風には欠かせない素材であったことが関係あるのかも知れません。 Brasso液を布につけてブラスボタンを磨くと、ピカピカになります。

それから日本でも簡単に手に入るお手入れ用品として、日本磨料工業製の『ピカール』という品もあります。 gい比べてみて、ピカールの方が用途が広くて便利かも知れません。
ブラス 飾りケース


No.18376 エドワーディアン ベークライト ブラック クロス
クロス本体の縦長 3.5cm、留め具の円環を含む長さ 4.1cm、横の長さ 2.1cm、最大厚み 4.5mm、
黒色のクロスというのは、ありそうで、探してみても実はほとんど見かけないもので、レアものアンティークの迫‘に入ろうかと思います。

ベークライト素材であり、よく見ていくと、クロスの下部で最大厚みの4.5ミリとなっていますが、クロス中央辺りではそこまでの厚みがなく、こうした不均質さ加減には手仕魔フ味わいが感じられます。 サイドの削り出し角度や、小さな丸飾りの並び具合にも、鐡魔フざっくり感が見て取れることから、職人さんが仕上げていった、人のぬくもりと言いましょうか、古いアンティークの味わいが伝わってきます。

イギリスでモーニングジュエリーが流行ったヴィクトリアン終り頃から、エドワーディアン頃の作ではないかと見ています。

素材のベークライトとは化学メLeo Baekelandが20世紀初めに発明し、1907年にパテントを取った史上初の人工硬ソプラスチックです。 この素材の非常に固い性質は、彫刻を加えるなど複雑な加工に耐えるという意味で、コスチュームジュエリーの材料として注目され、1920年代から40年代にかけてベークライトのコスチュームジュエリーが全盛となりました。

ベークライトは高温高圧の製造過程でしばしば爆発を起こし危険であったことや、第二次大戦後にはいろいろな高機能プラスチックが登場したことで、60年代半ばには生産中~となりました。 しかし逆に製造期間が限定されていたことから、アンティークとしての価値が増し、今日ではコレクター アイテムとなっており、特にアメリカには大勢の収集家がいます。

『рヘキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、р烽サう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」もご覧いただければ幸いです。
エドワーディアン ベークライト ブラック クロス


No. 18374 9カラット ロールド ローズゴールド 聖クリストファー ペンダントヘッド with チェーン
ペンダントヘッドの縦長、横の長さ、厚み、チェーン一周の長さ、全体の重さ、

コンディションがよいので、おそらく未使用品ではないかと思います。


道中お守りのセント・クリストファーが付いた9カラット ロールド ゴールドのペンダントヘッドです。 セント・クリストファー(St. Christopher)は、紀元三世紀ごろの聖人で、幼qとなったキリストを抱いて川を渡るクリストファーは旅人の守護聖人とされ、その像は旅の安全を期すお守りになっています。 

ハ真二番目に見えるように、裏面には「ROLLED GOLD」の刻印があります。

英語では 「St Christopher, The Travellers Guardian」という言い方にしばしば出会い、イギリスでは St. Christopherのアクセサリーを身に着けている人を見かけるので、どんな意味合いで身に着けているのか質問したことがあります。 

けっこうなお年の方でも身に着けていて、рェ尋ねたのは還暦過ぎのシニアの男性でしたが、やはり道中お守り、あるいは日本で言ったら交通安全のお守りみたいな意識だと聞きました。

ギリシャの古文書によれば、セント・クリストファーは、元々はローマ軍との戦闘で捕虜となった兵士で、後に殉教した人物であったようです。 今日の一般的なセント・クリストファーのイメージは、中世ラテン文化の中で、後になって創造されたものです。

9カラット ロールド ゴールド 聖クリストファー ペンダントヘッド with チェーン


No.16771 エドワーディアン ロールド ゴールド ロケット SOLD
本体の縦長 1.95cm、縦(留め具の円環を含む)2.8cm、横幅 1.6cm、厚み 4mm、重さ 7g、エドワーディアン頃の英国製、SOLD
小振りなわりに、しっかりと持ちはかりがあり、閧ノした時のずっしりとした質感が、まず印象的なアンティークです。 Rolled Goldという素材の面白み、植物文様と波模様の融合デザイン、そしてロケット構造のよさに惹かれて求めました。

見栄えのする豪華なデザインにはアーツ&クラフツの影響が見られます。 デザインは植物文様とウェーブパターンの融合で、ウィリアム・モリスのアーティーチョーク ハンギングを思わせますし、そして葉っぱの感じは、同じくウィリアム・モリスの作でヴィクトリア&アルバート ミュージアム所蔵のメンブランド パネルによく似ています。

波模様のウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれました。

Rolled Goldとはベースメタルに9金や18金の薄金板を重ねた構造の素材で、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国で流行ったアンティークな素材です。 カラット数は表ヲがないのですが、イギリスでは一番多く見かける9カラット ゴールドでありましょう。

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery Britishな装飾素材と思います。

このロケットの色合いは、イエローゴールドではないのですが、そうは言ってもローズの赤みはさほど強くもありません。 典型的なイエローゴールド色とローズゴールド色の間を3:2に分けた時に、ローズゴールドにより近い辺りの色合いと思います。

ハ真二番目で見て、ロケットの左縁辺部に爪をかける構造があって、開け閉めも固くなく緩くなく、作りの良好なロケットです。

デートレター等のホールマークが無いので年代特定が難しいのですが、Rolled Goldという素材と共に、ロケットの構造やデザインの様qからみて、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンにかけての品と思われます。
エドワーディアン ロールド ゴールド ロケット


No.16625 9カラット ゴールド チェーン SOLD
長さ 46.0cm、ゴールドチェーンの最大幅 1mm、SOLD
繊細な作りのゴールドチェーンです。 全体が9カラット ゴールドで素材のよさもポイントです。 留め具部分に「9K」の刻印があります。
9カラット ゴールド チェーン


No.16626 9カラット ゴールド チェーン SOLD
長さ 48.5cm、ゴールドチェーンの最大幅 1.5mm、 SOLD
全体が9カラット ゴールドで素材のよさがポイントです。 留め具部分に9カラット ゴールド素材を示す「375」の刻印があります。
9カラット ゴールド チェーン


No. 16678 懐中梃v型 ヴィクトリアン ピンチバック ロケット SOLD
直径 2.2cm、最大厚み 5.5mm、留め具を含む縦の長さ 3.2cm、ヴィクトリアン後期の英国製、SOLD
懐中梃v型 ヴィクトリアン ピンチバック ロケット


No.16650 マルカジット ネックレス SOLD
一周の長さ 47.5cm、飾り部分三つを合わせた長さ 10.0cm、中央飾りの横幅 5.0cm、全体の重さ 11g、SOLD
フレーム素材はシルバーではありませんが、マルカジットがたくさんで光の反射が美しいネックレスです。 流麗な流線型のまるっこいデザインは品のよさが感じられ、扱いやすいネックレスでもあります。

マルカジットは丸い粒の表面が六角錐になった鉱物で、マーカサイトと発音されることもありますが、рフ周りのイギリス人は皆マルカジットと発音するので、それに従っています。 光沢のある六角錐状の表面が、光を様々な方向に反射して美しい為に、古くから装飾品に多く使われてきた素材です。 

以前に英吉利物屋のお客様と以下のような遣り取りがあり、「マルカジット」というと、いつもそのことを思い出します。

お客様からのメール:
『もう15年ほど前になりますが、母から、イギリスの1950-60年頃のデットストックだというシルバーの指輪をもらったことがあり、その指輪に、「マルカジット」という石が使われていたのです。 日本語で聞くとなんだか可笑しな名前なので、母が聞き間違えたのではないかと思い、鉱石の本で調べたり知人に聞いたりしたのですが、はっきり分からず、アクセサリーを扱うお店などでも、同じ石が見つからず、いつしか諦めていました(当桙ヘ、まだインターネットなどありませんでしたし)。 そこで、そちらで扱われていらっしゃるアクセサリーに、はっきりと「マルカジット」と書いてあり、久しぶりに、母がくれた指輪のこと、そして可笑しな名前の石のことを思いだしたのです。』

рゥらの返信: 
『「マルカジット」のお話、興味深く拝読させていただきました。 Marcasiteは「白鉄鉱」ですが、日本で発音するときは「マーカサイト」と言われる場合が多いようです。英語辞書で発音記号を見ても「マーカサイト」に近いのですが、イギリス人の発音は「マルカジット」に聞こえます。 アメリカ英語とイギリス英語で発音が違うのだと思います。р烽アちらでは皆「マルカジット」と言うので、それに倣っています。お母様が聞かれた発音も「マルカジット」だったのでしょう。』
マルカジット ネックレス


No.16529 地球儀型 ブラス コンパス SOLD
高さ 3.0cm、重さ 23g、コンパス本体の直径 1.6cm、SOLD

地球儀型 ブラス コンパス




No.16488 船舵 コンパス ペンダントヘッド SOLD
舵の最大直径 3.3cm、コンパス本体の直径 1.6cm、最大厚み 6.5mm、重さ 12g、一万六千円 SOLD




No.16232 9カラット ロールド ゴールド ブレスレット SOLD
内長径 5.8cm、内短径 5.3cm、重さ 12g、帯幅 6.5mm、最大厚み 1.5mm、イギリス製、一万五千円 SOLD

ウェーブパターンの彫刻が美しいロールド ゴールド素材のブレスレットです。 彫刻は大胆かつ繊細なハンドエングレービングで、綺麗な仕上がりと感じます。 

9カラット ロールド ゴールド ブレスレット


No. 15681 ヴィクトリアン ボグ オーク フラワーブローチ SOLD
楕円の長径 3.8cm、短径 3.3cm、重さ 9g、ブローチ本体の最大厚み(留め金含まず) 1.2cm、ピンの長さ 3.9cm、ヴィクトリアン終り頃の英国製、一万オ千円 SOLD
ボグ オーク(Bog Oak)にハンド カービングを施したヴィクトリアン アンティーク ブローチです。 ・ヘの透かし細工と中央部のかなり厚みのあるお花の彫刻は、美しく印象的な仕上がりになっています。 ブローチの周囲を縁謔驛xース部分は厚みが 4mmほどになりますが、中央のお花に向かって厚みを増す構造です。 

ブローチ本体に比べてピンが長い構造も、古いヴィクトリアン アンティークの特徴といえましょう。 ハ真二番目に見えるように、裏面の金具の取り付けも頑丈で、好感が持てます。

「Bog Oak」というのは、イギリスのような比較的寒冷な土地の泥炭地に埋まったオークの古木で、木材素材としてはかなり硬いことが、彫刻素材に適していることもあって、古くから装飾品の素材として使われてきました。 オークの翌ソ着いた輝きはとても英国風で、オークをふんだんに使ったマナーハウスの優雅な雰囲気に通じるアンティークな素材です。

ボグ オーク素材を使ったアクセサリーは、その深い色合いからも想像がつくところですが、ジェッドと同じ系譜にあるアンティークになります。 寒冷な気候が生み出したイギリスならではの素材という点でも興味を惹かれますし、素材が堅く丈夫なので、普段gいしていく上ではむしろジェッドよりも安心感があります。 

英国で探しても品数はそれほど多くないアンティーク分野になりますが、このところ仕入れの際には気を付けているヴィクトリアーナです。

このアンティークが作られた当桙フ時代背景については、英国アンティーク情報欄の「14. Still Victorian (百年ほど前のイギリスはどんな様qであったのか?)」の解説記魔ご参考ください。

また、オーク素材と英国マナーハウスについては、「20.アフターヌーン ティー」もご参考まで。
ヴィクトリアン ボグ オーク フラワーブローチ


No. 16290 ジャポニスム モチーフ 蝶に花 9カラット ゴールド ロケット with ブリティッシュ ホールマーク SOLD
ハートの横幅 2.1cm、最大厚み 5.5mm、バーミンガム アセイオフィス、1930年代 英国製、SOLD

ハートシェイプの9カラット ゴールド ロケットに、お花と蝶のエングレービングです。 蝶にはエナメルが施してあっr畉麗です。 このロケットの場合は、やはり素材のよさがポイントとなりましょう。 




No. 16424 シトリン 9カラット ゴールド スウィーバル フォブ ペンダントヘッド SOLD
縦の長さ(留め具含む) 2.7cm、最大横幅 2.3cm、ヴィクトリアン終り頃の英国製、一万八千円 SOLD
フレーム側面には素材の9カラット ゴールドを示lA9C」刻印があります。 かなり古いアンティークになりますが、スウィーバル機能はバランス良く出来ていて、クルクルと軽快にまわるのは好ましく思えます。 
シトリン 9カラット ゴールド スウィーバル フォブ ペンダントヘッド





No. 18440 ヴィクトリアン キー&六角ブラス飾り
六角形の横幅 2.8cm、六角形の一辺の長さ 1.6cm、全体の重さ 12g、ヴィクトリアンキーの長さ 4.1cm、

ブラス飾りはブラスと銅を編み込んだ細工で、二つの色合いが珍しいと思います。 裏面はプレーンなブラスになっています。 編み込み細工をブラスの板で包み込んだ作りです。

鍵だけですと、紛失しやすいのでキーホルダーとして使われたか、あるいはフォブのような役割の実用&装飾だったと思います。

アンティーク キーは持ち手のフォルムでジョージアンやヴィクトリアンの見分けが出来ます。 年代が古いほど持ち手の作りが簡単で、ヴィクトリアンの鍵の方が、扱いやすく、スタイリッシュで、しかも丈夫に出来ているのが一般です。 

ハ真のキーはヴィクトリアン タイプになりますが、揩ソ手部分の抜けがハート形状、差込部分の切り方も味わい深いものです。

ヴィクトリアン キー&六角ブラス飾り


No. 18439 フロント 9カラット ロールド ローズ ゴールド アイビー モチーフ クロス
クロス本体の縦 3.2cm、留め具の円環を含む縦長 4.0cm、横の長さ 1.95cm、厚さ 1mm、ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアンの英国製、

アイビーのハンド エングレービングが上品で気に入りました。 鐡魔フ彫刻が素晴らしく、アイビーの基本デザインは深めな彫り、背景部分はシェードを付けた微細な彫りとなっています。 かなゃンY麗な品と思います。

アンティークの楽しみの一つは、現代の品では到底望めないような素晴らしい手仕魔フ品に、桙ノ出会えることだと思います。 今から百年ほど前に作られたと思われる写真のクロスにはアンティークでしか手に入らない美しさが備わっており、丁寧なハンドワークの細工の良さそのものが年撃フ経過を語っています。

たとえデートレターが備わっていなくても、細工のよさから製作年代がおのずと知れる、そういうタイプのアンティーク クロスであります。

19世紀後半からしばらく、ヴィクトリアンやエドワーディアンのイギリスでは、植物を好む自然蜍`的傾向が顕著でした。 バルコニーやガーデンファーニチャーに絡まるアイビーが好まれ、稠密かつ精巧なナチュラルデザインとしてファーン(シダ)が好まれました。 あるいはコンサバトリーでの観葉植物や薬草の栽培もガーデニングの延長として流行ったのです。

アイビーは蔦がしっかりと絡まることから、Fidelity(忠タないしは誠実)、Friendship(友情)、あるいはMarriage(結婚)を象徴するモチーフとされます。 そしていつも緑であることから、Immortality(不滅)や Eternal Life(永遠の魂)を表すクリスチャンモチーフともなっています。

Rolled Goldとはベースメタルに9金や18金の薄金板を重ねた構造の素材で、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国で流行ったアンティークな素材です。 カラット数は表ヲはありませんが、イギリスでは一番多く見かける9カラット ゴールドでありましょう。

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery Britishな装飾素材と思います。

デートレター等のホールマークが無いので年代特定が難しいのですが、Rolled Goldという素材と共に、丁寧かつ繊細な手彫りのエングレービングの様qからみて、ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアンにかけての品と思われます。

もともとは王宮庭園であったキューガーデンが、王立植物園として生まれ変わったのはヴィクトリア梠繧フ初め頃でありました。 植物研究{設としてのキューガーデンが、ヴィクトリアンの人たちの植物好みを引っ張ったと言うこともあるでしょう。

ハ真のアンティークに施されたアイビーモチーフの植物文様には、当桙フ人々の植物好きが色濃く反映されているわけです。

『рヘキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、р烽サう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」もご覧いただければ幸いです。

フロント 9カラット ロールド ローズ ゴールド アイビー モチーフ クロス




No. 4531 ヴィクトリアン or エドワーディアン 9カラット ゴールド クロス SOLD
クロス本体の縦 3.3cm、横 2.0cm、厚さ 2mm、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンにかけての英国製、 SOLD

ヴィクトリアン or エドワーディアン 9カラット ゴールド クロス


No. 5194 木製 スタンホープ クロス with 「GLORIOSUM DOMINI NOSTRI JESU CHRISTI SEPULCRUM」 SOLD
クロスの縦 5.1cm、横 3.05cm、厚み 6mm縺A中央の丸いレンズの直径 2.5mm、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国製、 SOLD
レア物のアンティークをご紹介いたしましょう。 ハ真の品はヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃に作られた木製のクロスで、珍しい仕掛けが中央部にあることから、コレクターアイテムとなっています。

向こう側が青空など明るい方に向けて、クロス中央を覗いて見てください。 クロス中央にある丸石のようなレンズを覗き込むと、中にはドーム状の聖堂と廟があって、荘厳な宗教儀ョが執り行われている様qが描かれている絵が見えてきます。 タ際にはかなり細密な絵なのですが、概要を描いてみましたので写真二番目をご覧になってください。

この仕掛けはスタンホープと呼ばれます。 ヴィクトリア中期にクリスタル素材のスタンホープレンズとマイクロフォト技術が開発されたことによって、ピンの頭ほどのマイクロフォトハ真に、宗教画などを撮って、それを拡大して見せる仕掛けが可能になったものです。 スタンホープは1870年頃から1920年頃まで主に作られていました。

その後はスタンホープレンズを作るメーカーがなくなってしまい、この技術も絶えました。 今日では技術を復活させてスタンホープを作っている愛好家のメーカーがアメリカに一社だけあるそうです。

英国におけるスタンホープ研究の第一人メの方とお話させていただく機会があって、いろいろ教えていただいたことがあります。 何でもその道の専門家がいて、ずいぶんマイナーなことでも調べている人がいるというのが、イギリスという国の面白いところです。 また、イギリスにはスタンホープ コレクターズクラブがあって、年に一度はミーティングを開いて、セミナーや情報交換をしているとのことでした。

直径わずか2.5mmのレンズの向こうに、宗教絵画がひらけてくる、なんだか有難いクロスであるわけですが、絵の下にはラテン語になりましょうか、氓フような説明が付いています。 
「GLORIOSUM DOMINI NOSTRI JESU CHRISTI SEPULCRUM」

英吉利物屋のお客様にラテン語に詳しい方があって、「我が主 イエス・キリストの荘厳なる墓所」と、日本語訳を教えていただきました。 

рヘキリスト教に詳しくないので、初めにスタンホープを覗いた時には分からなかったのですが、しっかり日本語訳をいただいて、ようやくピンときました。 スタンホープ レンズの向こうにある縦横が1ミリに満たないマイクロフォト フィルムに描かれているのは、エルサレムの聖墳墓教会なのでした。

聖墳墓教会はローマ帝国で初めてキリスト教を公認した皇帝コンスタンティヌス一世が4世紀初めに建てた教会です。 キリストe燉刑にされたゴルゴダの丘に教会を建てるよう命じて作られたもので、教会内のドームにイエス・キリストが埋葬され3日後に復活を遂げたとされる石墓があります。 こうした歴史によって、キリスト教にあっては聖地の中の聖地といわれる存在になっています。

以下の旅行記の写真一番目に、スタンホープを覗き込んで見える絵と似た構図の写真があります、рフ模写とも比べてみてください、ご参考まで。

エルサレム 聖墳墓教会
http://www.kakura.jp/hw/photos/151/162_2005-10_photos_jerusalem.html



No. 15511 フラワー &ウェーブ パターン ハンドエングレービング 9カラット ロールド ローズゴールド ヴィクトリアン ロケット SOLD
直径 2.2cm、最大厚み 5.5mm、重さ 10g、ヴィクトリアン後期の英国製、 SOLD
彫刻のレベルがとても高く、かなゃンY麗なアンティークと思います。 素材に厚みがあってかなり頑強なつくりです。 そして10グラムという持ちはかりはずっしりです。 閧ノしてみると、ちょっとした金属塊を持っているようであります。 重厚感のあるアンティーク ロケットをお探しの方にお薦めしたいと思います。 

Rolled Goldとはベースメタルに9金や18金の薄金板を重ねた構造の素材で、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国で流行ったアンティークな素材です。 ロケット裏面には何か刻印されているのですが、判読が難しい状況です。 カラット数は表ヲがないのですが、イギリスでは一番多く見かける9カラットのロールド ローズゴールドでありましょう。

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery Britishな装飾素材と思います。

ハンドエングレービングの素晴らしさと、いかにも頑丈な作りが同居していることには、少なからず驚かれるのではないでしょうか。 また、蓋の開閉はパテントを取った仕組みであって、スムーズにしっかり開け閉め出来るのも見事です。

ウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれました。 お花と植物文様ウェーブパターンの基本デザインは深めなタッチで彫られていますが、背景の色合いが濃いめに見えるシェード部分はとても繊細なエングレービングで、1ミリ間隔に何本もの細かさで彫刻線を引いた仕魔ナす。 ハ真では解像力不足でよくご覧いただけないのが残念ですが、マグニファイイング グラスで見ていただくと百年ほど前の手仕魔フ繊細さに驚かれると思います。
フラワー &ウェーブ パターン ハンドエングレービング 9カラット ロールド ローズゴールド ヴィクトリアン ロケット



No. 16263 シースルータイプ コンパス ペンダントヘッド SOLD
留め具を含む縦の長さ 3.0cm、直径 2.5cm、コンパス本体の直径 2.0cm、厚さ 6.5mm、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃、英国製、SOLD
シースルータイプ コンパス ペンダントヘッド


No.16248 犬 ナイフレスト SOLD
長さ8.8cm、重さ25g、一つ四千円、二つで六千円 二つともSOLD

イギリス風なアイテムで珍しさもあって求めました。 ブラス製のナイフレストになります。 

磨けば光るブラスですが、まずは求めたまま写真を撮ってみました。 こういう渋い色合いが楽しめるのもよいでしょう。

和風に使うと箸置きに相当しそうですが、可愛らしいワンちゃんで、なるかと思いますが、飾っておいてもグッドです。

ブラスのお手入れについては、ブラス専用の磨き液がありますので、ご紹介しておきましょう。 рヘReckitt & ColmanミのBrassoという磨き液を使っています。 スペイン製ですが、なぜか缶の表には英国王室御用達のQE2マークがあります。 イギリス人はブラス好きで、昔から英国風には欠かせない素材であったことが関係あるのかも知れません。 Brasso液を布につけてブラスを磨くと、ピカピカになります。

それから日本でも簡単に手に入るお手入れ用品として、日本磨料工業製の『ピカール』という品もあります。 gい比べてみて、ピカールの方がブラッソより溶剤の濃さが少ないように感じます。 その為か分かりませんが、ピカールはブラス(真鍮)以外にもあらゆる金属に使えるのみならず、プラスチック、象牙、管楽器等のお手入れに使用可能と書いてありました。 ブラッソの用途は金属の中でもブラス、コパー、ピューター、クロムに限定されますので、ピカールの方が用途が広くて便利かも知れません。



英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ