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No.20217 『 Hope(希望)、Fresh Start(新たな出発)』 アンカー モチーフ 聖クレメント クロス マザー オブ パール ピアストワーク  ペンダントヘッド
マザー オブ パール直径 3.4cm、アンカーの縦長 2.2cm、マザー オブ パールの厚み 1.5mm〜2mm弱、一万円

アンカーのデザインそのものを楽しんでもよいのですが、アンカー モチーフは、「聖クレメントのクロス」とも呼ばれ、この品は十字架ペンダントヘッドのカテゴリーにも入ります。

写真のマザー オブ パールは表面に艶があって美しいと思います。 また、かなり古いようで、その色合いはホワイトというよりイエロー ベージュになっております。 長い年月を経たアンティークとしての味わいが増していて、好印象と思います。

ピアストワークは職人さんが糸鋸を使って時間をかけて細工した手仕事です。 丹念に作られた繊細な透かし彫りが楽しめるところは、モチーフのよさにくわえて、グッドポイントでありましょう。

表面はゆるやかなふくらみを持っており、その為もあって光の反射が綺麗なようです。 光のあたる加減によって、空色のブルーや夕焼けピンクの色合いがよくなります。 

マザー オブ パールという素材はミルクホワイトの輝きが内側からこぼれてくる感じで、光に当たると見えてくるうっすらとした虹色の輝きが綺麗です。 

マザー オブ パールの品をお買い上げいただいたお客様から、次のようなお便りをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
『取手の白蝶貝のうっすらとした輝きがとても綺麗です。 まるで、嵐が来る前の空のようだと思いました。 上空を凄い速さで白い雲が流れていく中、時折、空全体がぱあっと明るくなる様子を髣髴とさせます。』

イギリスは一日の中でもお天気の移り変わりが激しくて、さっきまで晴れていたかと思うと、一転してにわかに雲が天を覆うことも多く、お客様からの文章にあったような光景をしばしば目にいたします。 なるほどと、マザーオブパールをとてもよく形容しているように思いました。

モチーフとしてのアンカーにはかなり古い歴史があります。 世界史で習ったローマ時代のカタコンベには、クロスに見立てたアンカーがありました。 当時はキリスト教が国教となる以前のことで、アンカーをクロスの代用とすることで信仰を守る必要があった時代でした。

そうした背景があって、アンカーは初期のクリスチャンモチーフとなりました。 そしてアンカーのクロス的側面を重視する場合には、アンカーのことを「聖クレメントのクロス」とか、「マリナーズ(船乗りの)クロス」と呼びます。 さらに時代が下って、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンの頃になると、イギリスではシーサイドリゾートが人気となり、マリンモチーフのファッション性が好まれました。 

クリスチャンモチーフとしてのアンカーには、クロスの代用という意味合いの他にも、「Hope(希望)」や「Steadfastness(しっかりしていること)」を表象する意味合いも含まれています。 あるいはまた、船が抜錨して次の目的地に向かうという連想から、「Fresh
Start(新たな出発)」をシンボライズするモチーフともなっています。

『私はキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、私もそう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」をご覧いただければ幸いです。

『 Hope(希望)、Fresh Start(新たな出発)』 アンカー モチーフ 聖クレメント クロス マザー オブ パール ピアストワーク  ペンダントヘッド

『 Hope(希望)、Fresh Start(新たな出発)』 アンカー モチーフ 聖クレメント クロス マザー オブ パール ピアストワーク  ペンダントヘッド

『 Hope(希望)、Fresh Start(新たな出発)』 アンカー モチーフ 聖クレメント クロス マザー オブ パール ピアストワーク  ペンダントヘッド

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