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No. 20193 Amber 宝石言葉 I draw you to me. アンティーク ポストカード(未使用)
横の長さ 8.8cm、縦の長さ 13.8cm、ヴィクトリアン終り頃からエドワーディアン頃の英国製、一千円
花言葉シリーズのヴィクトリアン ポストカードがありましたが、こちらは姉妹版
宝石言葉のポストカードで、アンバー(琥珀)が左上に見えています。
興味深く思ったのは、うっそうとしたシダの様子で、ヴィクトリア時代の人々の好みが反映されています。 これほどシダが生えていると、あまりロマンチックな感じがしないどころか、なんでこんな場所で?、、、とすら思うのですが、おそらく百年ほど前のイギリスの人たちから見ると、いい感じのロケーションであったのだろうと思います。
ファーン(Fern)パターンとは、シダ模様を指します。 19世紀のイギリスにおいては、稠密かつ精巧なナチュラルデザインとしてファーンが好まれ、コンサバトリーで育てる人気の植物となっていました。 ウォード箱を使ってさまざまな種類のファーンを収集することも広く行われておりました。 そうしたことが背景にあって、ファーンパターンはヴィクトリアン装飾の中でも特に人気の高いモチーフのひとつとなったのでした。 ヴィクトリアンのフラワーコード(花言葉)によれば、FernにはFascination(魅惑)、Magic(不思議な力)、Sincerity(誠意)といったコードがあてられています。
もともとは王宮庭園であったキューガーデンが、王立植物園として生まれ変わったのはヴィクトリア時代の初め頃でありました。 植物研究施設としてのキューガーデンが、ヴィクトリアンの人たちの植物好みを引っ張ったと言うこともあるでしょう。
このアンティーク ポストカードに見られる様子には、百年ほど前の人たちのファーン(Fern)好みが色濃くは反映されているわけですが、当時のイギリス人のシダ好みって、半端じゃない強烈さがあったように思えて、面白く見ました。
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