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No.20140 エリザベス二世 フォトブック、ロンドン近郊で見つけたコスチューム ジュエリー SOLD
縦 2.9cm、横 2.5cm、厚さ 0.6cm、ブローチ留め具の長さ3.1cm、重さ 12g、SOLD
留め具の横棒部分にはQueen Elizabeth Uとあります。
フォトブックの写真は16枚、女王のポートレートに始まり、結婚式の写真、乗馬の写真、、、、エリザベス女王のお若い頃の写真です。
扉を開けた裏面は、特許を取った品であると彫られていて、特許番号も記されています。
タイトルは、H.M. Queen Elizabeth U in Picturesとあります。
最後のページには、J&S Ltdと製作者の名前と、また特許品であることの記載があります。
掲載されている16枚の写真から見て、エリザベス女王が戴冠されて間もない頃、1950年代から60年代の品であろうと思います。
エリザベス女王が戴冠されて間もない頃、こんなことがありました。
1952年12月5日、ロンドンでは折りからの寒さの中、風が止み濃い霧がたち込み始めました。 この霧はそれから3日間ロンドンを覆うことになります。 寒さで人々が石炭ストーブをどんどん焚くものですから、霧の原因となる微粒子核が撒き散らされて、霧がどんどん深くなっていったのです。 ものすごい霧で、2〜3メートル先はおろか、伸ばした自分の指先さえはっきり見えなかったと伝えられています。 映画館や劇場でもドアの隙間から霧が入り込んで、スクリーンや舞台が見えず、キャンセルが相次ぎました。 そして濃霧による交通事故や不清浄スモッグによる呼吸器障害のために、ロンドンで四千人もの死者が出る大惨事となったのです。
昔からロンドンと言えば、霧の街として有名でしたが、「Great Smog」は長いロンドンの歴史の中でも最悪の出来事となりました。 そしてこれを契機に数年後の1956年には清浄空気法が定められることとなったのです。
石炭ストーブ時代の「Great Smog」のエピソードは今日では考えられない出来事ですが、現エリザベス女王が戴冠された頃に思いをいたす面白い手掛かりにはなるでしょう。
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