英国 アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 20007 バラの花 デザイン シルバー サーバー
長さ 17.4cm、重さ 40g、最大横幅 4.1cm、ブレードの長さ 6.8cm、柄の最大幅 2.0cm、スウェーデン製、二万三千円

重さが40グラムの銀ですから、手にしてみると、銀の質感が心地よく感じられます。 見たところは、かなりゴージャスなサーバーでありますが、このように銀の重さに裏打ちされた豪華さは、なおグッドです。

ピアストワークのバラの花に持ち手もバラで、モチーフのよさに惹かれて求めました。 ブレード幅が大きめなので、いろいろな用途に使えそうで、持ちはかりがあってしっかりした感じの品と思います。 柄の裏面には、お団子形状の「三つの王冠」と「S」の刻印があり、これはスウェーデン製シルバーウェアのステートマークです。

英吉利物屋では英国スターリングシルバーを扱うことが多いので、シルバーウェアの銀純度と言うと925がスタンダードのように感じるものですが、欧州諸国の銀製品を見渡すと、各国それぞれで統一された標準はないというのが実情となっています。 

各国の銀純度の標準については、欧州諸国それぞれ歴史的背景から異なっています。 例えば、英国92.5%、スウェーデン銀83%、デンマーク銀82.6%、フランス銀95%と80%、ドイツ銀80%、スペイン銀75%というように。 さらには、同じ国であっても、昔はローカルな地域経済圏に銀のアセイ権限も委ねられていたことから、歴史的かつ地域的にいろいろなスタンダードが並存している場合も多くあります。

余談ながら、英国のホールマーク制度は、その歴史の長さ、制度の継続性、シルバースミスへの徹底の度合い等で優れておりますが、これは英国人の国民性によるところが大きいように思います。博物学を発展させてきたイギリス人は、物事を整理分類するのが大好きで、500年以上にわたりホールマーク制度を維持し発展させてきました。

写真のシルバーサーバーについては、スウェーデン製シルバーウェアのステートマークが刻印されていて、銀純度は830=83%になっています。

バラの花 デザイン シルバー サーバー



裏面の様子

イギリス アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ