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No. 18818 9カラット ローズ ゴールド リング with ブリティッシュ ゴールド ホールマーク SOLD
リング内径 1.7cm弱、外径 1.9cm、リング帯幅 4mm弱、1976年 ロンドン アセイオフィス、二万七千円 SOLD

今から四十年ほど前に作られた9カラット ゴールド リングです。 おそらく、あまり使われることなく現在に至っているようで、コンディションがよろしいのはグッドです。

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery Britishな装飾素材と思います。

ハートとひし形がいくつも重なったデザインに見えます。 内側にはブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているのがポイントです。 ホールマークから製作年がきっちり決められるところが、イギリスのゴールドリングの優れた特徴と考えます。 ホールマークを読み取ると、作られたのは1976年のことで、これはリングとして、まずまずの古さと思います。

写真でご覧いただけるように、リング内側のホールマークは順にメーカーズマーク、9カラットゴールドを示す王冠と「375」マーク、ロンドン レオパードヘッド、そして1976年のデートレターになります。 その横には「X31-4」と彫ってあります。

右から二番目に見えているのが、ロンドン アセイオフィスでゴールド検定を受けたことを示すロンドン レオパード ヘッドの刻印です。 英国王エドワード三世(治世1327年-1377年)が、ロンドンで作られる金銀製品に対して、そのクオーリティーを保証する刻印制度を導入せよと、ゴールドスミス ギルドに命じて、採用されたのが『ロンドン レオパードヘッド』の刻印なのです。 650年の長きにわたる伝統の刻印であって、よく知られているライオンパサントの刻印よりも、長い歴史的背景を持っています。

六百年、七百年と伝統を守って続けていくのは、実際のところ、大変なことだと思いますが、こういうのが得意なのがイギリス人。 写真のゴールドリングを手にして、ルーペを使って、ゴールドホールマークを眺めていると、英国風というか、英国人気質というか、そういうものが伝わってくるのが嬉しいです。

ちなみに、『ロンドン レオパードヘッド』には、その表情やフォルムに歴史的変遷があって、詳しく調べて研究している人もいます。 書物の一部が写真四番目です、ご参考まで。

9カラット ローズ ゴールド リング with ブリティッシュ ゴールド ホールマーク

9カラット ローズ ゴールド リング with ブリティッシュ ゴールド ホールマーク

9カラット ローズ ゴールド リング with ブリティッシュ ゴールド ホールマーク




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