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No. 18421 フラワーカービング & 象嵌細工の木製ジュエリーボックス
縦横高さ 12.5cm*7.6cm*6.1cm、内側の縦横高さ 10.0cm*5.0cm*3.5cm、重さ 239g 、九千五百円

お花のカービングが可愛らしく、加えて象嵌細工に特徴がある木製のジュエリーボックスです。 蓋の上部にはお花の象嵌細工が施してあります。 象嵌という工芸装飾の技法は、木材や金属などの材料の表面に他の材料をはめ込んで、デザインを構成していく手法です。

このジュエリーボックスの場合は、写真一番目に見えるように、木製蓋中央の平らな部分を削り込んで、そこにブラスと思われる金属を埋め込んでいます。 楕円の縁取りと植物の茎や葉っぱ部分は線状金属を、そしてお花の部分にはブラス板をカットしてお花にした板状金属がはめ込んであります。

象嵌細工以外にも、植物模様とお花のカービングが印象深い木製ジュエリーボックスに仕上げっています。 手彫りの彫刻は深めな彫りでゴージャスな雰囲気となっています。 四面ある側面部にも植物模様とお花のカービングが施してあるのもよいでしょう。 写真二番目で見て左手前の長いサイドにはお花が二つ、右手前の短いサイドにはお花が一つで、それぞれの側面反対サイドにもお花が二つと一つです。

こうした象嵌細工などの工芸手法は、ヴィクトリア時代におけるオーセンティック ムーブメントの流れの中で、イギリス人たちがしきりに日本の工芸技術を研究しました。 当時の様子は、明治初期のアンティークな記録である『特命全権大使米欧回覧実記(二)』に読み取ることが出来ます。 

『エルキントン氏会社の金銀器製造場に至る……また、この場に日本の銅器、象嵌細工、七宝塗り等をあまた蓄え、苦心して模造をなせり。』
詳しくは、英国アンティーク情報欄にあります 「10.エルキントン社のシルバープレート技術と明治新政府の岩倉使節団」解説記事の後半をご覧になってください。

フラワーカービング & 象嵌細工の木製ジュエリーボックス





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