英国 アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い品一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 18390 ヴィクトリアン カットスティール ブレスレット
長さ 26.5m、飾り玉の直径 1.9cm、重さ 21g、四連鎖部分の太さ 3mm〜4mm、鎖玉一つの大きさ 0.8mm〜1.2mm、ヴィクトリアン後期の英国製、 一万五千五百円

珍しいアンティークをご紹介いたしましょう、ヴィクトリアンのカットスティール ブレスレットです。 大きさが1ミリほどのカットスティールの粒々に穴をあけて、糸を通してひも状にしたものを四連に編みこんだ構造で、両端には飾り玉が付いています。 写真一番目のように一巻きすれば、二つの飾り玉が引っ掛かって外れません。 スティールは綺麗な部分が多いので、ちょっと見たところモダンな感じがしますが、粒々部分をよく見ていくと、少し錆が出ているところもあって、素材が鉄であることが分かります。 

金属細工人の中でも鍛冶屋さんをスミスあるいはブラックスミスと言いますが、主要な交通手段が馬や馬車であったヴィクトリア時代においては、ブラックスミスはとても重要な職業で、どこの村にも鍛冶屋さんがありました。 

英国アンティークにはスティール アンティークという専門分野があります。 イギリスには世界初の鉄橋で、ユネスコの世界遺産にもなっているアイアンブリッジという誰もが知っている観光地があって、英国人にとってスティール アンティークと言われてまず思い浮かぶのは、この産業革命の遺産であるアイアンブリッジであることが多いようです。 

鉄の道具の歴史はかなり古いわけですが、ジョージアンの時代の中頃に始まった産業革命の影響が大きく、次のヴィクトリア時代を通じて、鉄製品が芸術的な領域にまで高められていきました。 ですからイギリスにおけるスティール アンティークとは、この国の人たちにとって誇らしいアイアンブリッジや産業革命の延長線上にあって、ヴィクトリアンのノスタルジーを感じさせてくれるアンティーク分野であるのです。

写真のブレスレットの場合は、わずかに錆が出ているところに、かえってこの品が現代ではまず見かけないカットスティール素材の装飾品であることを示し、ユニークなヴィクトリアン アンティークである証となっているのです。

アンティーク ヴィクトリアン カットスティール ブレスレット





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