英国 アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No.16771 エドワーディアン ロールド ゴールド ロケット SOLD
本体の縦長 1.95cm、縦(留め具の円環を含む)2.8cm、横幅 1.6cm、厚み 4mm、重さ 7g、エドワーディアン頃の英国製、SOLD

小振りなわりに、しっかりと持ちはかりがあり、手にした時のずっしりとした質感が、まず印象的なアンティークです。 Rolled Goldという素材の面白み、植物文様と波模様の融合デザイン、そしてロケット構造のよさに惹かれて求めました。

見栄えのする豪華なデザインにはアーツ&クラフツの影響が見られます。 デザインは植物文様とウェーブパターンの融合で、ウィリアム・モリスのアーティーチョーク ハンギングを思わせますし、そして葉っぱの感じは、同じくウィリアム・モリスの作でヴィクトリア&アルバート ミュージアム所蔵のメンブランド パネルによく似ています。

波模様のウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれました。

Rolled Goldとはベースメタルに9金や18金の薄金板を重ねた構造の素材で、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国で流行ったアンティークな素材です。 カラット数は表示がないのですが、イギリスでは一番多く見かける9カラット ゴールドでありましょう。

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery Britishな装飾素材と思います。

このロケットの色合いは、イエローゴールドではないのですが、そうは言ってもローズの赤みはさほど強くもありません。 典型的なイエローゴールド色とローズゴールド色の間を3:2に分けた時に、ローズゴールドにより近い辺りの色合いと思います。

写真二番目で見て、ロケットの左縁辺部に爪をかける構造があって、開け閉めも固くなく緩くなく、作りの良好なロケットです。

デートレター等のホールマークが無いので年代特定が難しいのですが、Rolled Goldという素材と共に、ロケットの構造やデザインの様子からみて、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンにかけての品と思われます。

エドワーディアン ロールド ゴールド ロケット





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