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No. 15511 フラワー &ウェーブ パターン ハンドエングレービング 9カラット ロールド ローズゴールド ヴィクトリアン ロケット
直径 2.2cm、最大厚み 5.5mm、重さ 10g、ヴィクトリアン後期の英国製、一万四千八百円

彫刻のレベルがとても高く、かなり綺麗なアンティークと思います。 素材に厚みがあってかなり頑強なつくりです。 そして10グラムという持ちはかりはずっしりです。 手にしてみると、ちょっとした金属塊を持っているようであります。 重厚感のあるアンティーク ロケットをお探しの方にお薦めしたいと思います。 

Rolled Goldとはベースメタルに9金や18金の薄金板を重ねた構造の素材で、ヴィクトリアン後期からエドワーディアン頃の英国で流行ったアンティークな素材です。 ロケット裏面には何か刻印されているのですが、判読が難しい状況です。 カラット数は表示がないのですが、イギリスでは一番多く見かける9カラットのロールド ローズゴールドでありましょう。

9カラットゴールドは金含有量が37.5%の合金ですが、金以外には銅を多く含む場合には、その色あいは赤みがかかっていて、イギリスではローズゴールドと呼ばれます。 英国にはバラの花が好きな人たちが多いので、ゴールドにおいてもローズゴールドが好まれるのでは?と思えます。 金純度の高いイエローゴールドよりも、温かみがあってVery Britishな装飾素材と思います。

ハンドエングレービングの素晴らしさと、いかにも頑丈な作りが同居していることには、少なからず驚かれるのではないでしょうか。 また、蓋の開閉はパテントを取った仕組みであって、スムーズにしっかり開け閉め出来るのも見事です。

ウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代に好まれました。 お花と植物文様ウェーブパターンの基本デザインは深めなタッチで彫られていますが、背景の色合いが濃いめに見えるシェード部分はとても繊細なエングレービングで、1ミリ間隔に何本もの細かさで彫刻線を引いた仕事です。 写真では解像力不足でよくご覧いただけないのが残念ですが、マグニファイイング グラスで見ていただくと百年ほど前の手仕事の繊細さに驚かれると思います。

フラワー &ウェーブ パターン ハンドエングレービング 9カラット ロールド ローズゴールド ヴィクトリアン ロケット




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