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George Unite(1798−1874年)
美しい アンティーク シルバーを残した、ヴィクトリア梠繧フ銀細工tをご紹介します。

数年前、ロンドン郊外のアンティーク フェアで、きれいなシュガースプーンを見つけました。
フィドルパターンの柄には細かく花が彫りこまれており、ボールの部分は唐草模様の透かし彫りになっています。
ホールマークを読み取ると、ヴィクトリア梠纈・1858年バーミンガム製作で、メーカーズ マークは GU でした。



19世紀第一の銀細工tとは言えないまでも、かなり技術の高い名匠の作品と思いました。
それ以来、ジョージ ユナイトの作品は注意して見るようになりました。
彼の作品はスプーン、フォーク、ナイフ、シュガースプーン、バターナイフ、ティー キャディー スプーンといった、基本的なフラットウェアをはじめとして、ヴィネグレット(気付け薬入れ)、かぎタバコ入れ、カード入れ、ワインラベル等の小物、さらには、遊び心で作ったと思われる赤ちゃんのガラガラまで多岐にわたります。(それにしても、純銀製のガラガラというのも優雅なものです。)

彼の作品を見ていくうちに、このヴィクトリア梠繧フ銀細工tについて知りたくなり、ヴィクトリア & アルバート ミュージアムの図書コ等で資料をさがすようになりました。

ジョージ ユナイトは今から二百年ほど前の1798年に生まれています。
12歳でバーミンガムの銀細工tジョセフ ウィルモアに弟子入りし修業を始めました。ジョセフ ウィルモアも名の知れた銀職人ですが、現在、彼の弟子として名前がたどれるのはジョージ ユナイトだけです。

1836年には独立してバーミンガムに工房を持ち、以後30年間 GU のメーカーズ マークで作品を世に送り続けました。彼はアンという女性と結婚して三人の息子があり、長じて三人とも銀細工tとなり父の工房でファミリー ビジネスを支えたようです。 1890年には工房が買され家族経営は終わりましたが、GU の刻印にはブランド価値があり1938年まで使われました。いくつかのタイプのGU刻印については、ホールマークのガイドブックである「Jackson's silver & gold marks of England, Scotland & Ireland」で詳しく知ることが出来ます。

また、ユナイトという姓について次の言い伝えが残っています。真偽のほどは分かりませんが面白い話と思います。
彼の祖先は、スチュアート朝 ジェームズ一世の治世、1603年にイングランドとスコットランドの統合を記念するユナイト金貨を鋳造した金銀細工tであった。王様は金貨のデザインをとてもお気に召して、細工tに以降はユナイトと名乗るよう申し付けた。タ際にはジェームズ一世の意図に反して、当桙フ議会はこの統合法案を否決し、両国の貨幣鋳造権は1707年の連合法まで分かたれたままであった。

いろいろ知っていくと、また愛着が湧くもので、これからもジョージ ユナイトの作品を探していこうと考えています。





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