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Edward Nowell's
アンティークショップは15世紀の建物、ホテルは丘の上に建つジョージアンョの館です。美しい街ウェルズにあり、ショップとホテルそのものがアンティークなノウェルご夫妻のお店をご紹介します。

イングランドの南西部、サマーセット州メンディップ丘陵のすそに位置するウェルズは、12世紀に建てられた大聖堂で有名な、人口約一万人の小さな町です。
大聖堂の隣にはマーケットプレイスと呼ばれる広場があり、毎週水曜と土曜には12世紀から続く市が立ち、人々で賑わいます。近隣の観光地バースでは毎水曜にアンティークフェアが、そしてここウェルズでは、毎木曜にはブリカブラク(Bric-a-brac / アンティークも混じったがらくた市)の市も立ちます。

街の広場にはウェルズの名のとおり泉が湧いており、小さな街を一歩外に出れば、緑のフィールドが広がり羊が草を食んでいます。ここは英国でも最も美しい街の一つだろうと思います。

エドワードさんの店はマーケットプレイスの一等地、1435年に建てられた街を取り巻く城壁とゲートハウスの一部にあります。またエドワードさんご夫妻の営むホテル・ベリルは、街の中心から程ない丘の上に建つ1842年築のジョージアンョの館を使用し、まさにショップとホテルそのものがアンティークです。

ご主人のエドワードさんは、木工装飾、インテリアデザインを学び、ロンドンの骨董店で修業した後、ウェルズに自分のお店を開かれました。開業当初から骨董の商いはその修理とセットというのがエドワードさんの方針です。
13エーカー(約16000坪)の館の敷地内には骨董家具の修理工房があり、着伊の中で薪ストーブの煙が工房の煙突から立ち昇っていました。骨董家具の修理は出来るだけ元のパーツを活かすのが基本で、接着材には「にかわ」を使うなどして伝統的阮@を守っています。古いものは古いままに愛しみながら使う、イギリス人の古いものへのこだわりの精神が透けて見えた気がしました。
ここで働いている職人の一人クライブさんは、この道一筋三十二年のベテランです、1820年代に作られた家具の引出しの滑り具合をよくした後は、1750年代の机を磨き直し、そして背中v獸網が壊れた椅子には古びた感じそのままに修復を加えていらっしゃいました。



さて、・Bは、その日エドワードさん夫妻が営むプチホテル・ベリルを訪れました。広大な敷地にある館は、多くの調度品がアンティークでしつらえられていて、アンティーク好きの方にはこたえられないでしょう。このホテルの運営は、蛯ノ奥様のホーリーさんが担当していらっしゃいます。とてもチャーミングで笑顔の素敵なご婦人です。聞けば元女優で、ご主人との出会いもロマンチック。ロンドンからバースの劇場へ行く列車のビュッフェで同じテーブルに座ったのが縁とか。お二人はロンドン出身で、結婚後、ロンドンにしばらく住んでいましたが、多くのイギリス人の夢が田ノに住むことあるように、夫妻もカントリーサイドに移り住む決心をし、ウェルズに翌ソ着くに至ったそうです。

二十年前、ベリルを買い取った当栫A1842年築の古い建物ゆえ、何から何まで手を入れなくてはならなかったそうで、その苦労がしのばれます。しかし、これこそがイギリス人最上の楽しみにもほかなりません。古いものの良さを残しつつ、いかに住みやすく修繕を加えていくかは、多くのイギリス人の大好きな趣味とも言えます。BBC放送をはじめとして、家のリフォーム関係の番組が多く放映されており、この方面での彼らの関心がとても高いことが分かります。

暖炉の火が暖かい中国陶器の居間は素晴らしく、シルバーのティーセットでお茶をいただくと、しばし今を忘れ、遥か昔のイギリス、上流階級の人々の暮らしに思いを馳せてみたくなります。優雅な調度品に囲まれた部屋の窓から外を眺めてみると、広々とした庭の先にウェルズの大聖堂が彼方に見えます。そして敷地内にはヴィクトリア様ョの菜園があり、l季折々の野菜やハーブが栽培されています。エドワードさんはガーデニングでも、その才能を発揮されており、イギリスョ庭園も堪能できます。

一つ気がかりだったのは、ふんだんに置かれている調度品のアンティークに、盗難の心配はないのでしょうか。我々の問いにホーリーさんは、「рスちはお客様を信じています。そして、幸運なことに今まで一度も事故にあったことはないのです。」と優しい笑顔で答えてくれました。

最後にエドワードさんからの一言を挙げておきましょう。
「最寄り駅の、温泉保養で有名な観光地バースまではロンドンから列車で一時間半。バースからウェルズまでは車で三十分、バースからは送迎いたします。店での取り扱い品は、家具、銀、宝石類など。一万六千ポンドの骨董家具も扱いますが、O百ポンド以下の品物も多数謔闡オえてあります。見所豊富なウェルズに是非おいでください。」

エドワードさんの気さくなお人柄のせいか、痰「方、年配の方を問わず店を訪れる人が多いのです、中には「やあ、元気? 体の具合は良くなったかい?」などと声をかけてくる顔なじみの方もいらっしゃいます。重厚なお店の構えにもかかわらず、小さな街の人たちに親しまれるアンティーク屋さんの一面も併せ持ったホッとする感じのお店でもありました。

以上

(骨董G潤u集」への掲載記魔ナす。)

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