いぎりすもんや は英国発信のアンティーク情報サイトです。
　　良い品をイギリスから直接、お求め易い価格でお届けします。

英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋 トップ（取り扱い一覧）へ　新着品物 一覧へ　アンティーク情報記事 一覧へ　英吉利物屋ご紹介へ
アンティーク　レース　品物一覧へ

アンティーク レース　（アンティークの専門誌『オクルス』 掲載記魔ﾅす。）

今年はエリザベス二世の在位50・Nにあたり、各地でジュビリーの記念行魔ｪ計画されています。また妹のマーガレット王女やクイーンマザーが亡くなるという悲しい出来魔ｪ相氓｢だこともあり、この春は英王室があらためて話題を呼んでいるようです。

この３喧魔ﾉ亡くなったクイーンマザーは、第二次世界大戦のさなかにカナダへの疎開を薦められた時、「プリンセス達は私から絶対離れませんし、рﾍ王から絶対離れません。そして王は絶対に英国を離れたりしません。」という断固たる名言と共に、バッキンガム宮殿に爆弾が翌ﾆされても、とうとう疎開しないで英国民を鼓舞した気丈な人でした。国民は未だに当桙ﾌことを覚えていて彼女の葬儀の際には多くの人が別れを惜しみ、敬意を表したのでした。そう言えば、英国王ジョージ５世とシンプソン夫人の恋物語は、日本やアメリカでは好意的に紹介されることが多いようですが、ここイギリスでは一人のアメリカ人女性の為に英国民を捨てた王としてかなり手厳しい評価が多いです。

クイーンマザーの葬儀の日には、下の子供の小学校でも普通の授業はなく、葬儀の様qをテレビで見て、黙祷し、王室の歴史を学んできました。幼い子供達にとって正直言って退屈なこともあったようですが、歴史的な行魔�見たことやイギリスの王室について考えたことは、きっと大人になっても記憶のどこかに残っていることでしょう。

この機会にヴィクトリア梠纃ﾅ後の1900年に生まれたクイーンマザーの生い立ちの写真をじっくり見ると、q供の時からたっぷりとレースのドレスを着ています。
レースは１６世紀からそｖ簟沢さによってまさに富の象徴でした。用途は、出Y、洗礼式、求愛、結婚と晴れやかな場に用いられました。富裕な階層とレースは切っても切れない関係です。

しかしその裏には過酷な歴史もあったのです。昔、O原じゅんさんの漫画で、ヴィクトリア梠繧ﾌ悲惨なレース工場で働く貧しい少女の話を読んだ覚えがあります。（もう一度読んでみたいなあ。） 上流階級の人々がたった一回使った後、箪笥の肥やしになるだけのレースを気の遠くなる兼�を重ねて編み上げたのです。



今日でもヨーロッパを旅すると、あちらこちらでレースの名産地に出会います。フランスのノルマンディやブリターニュ地方、ベルギーやデンマーク、イタリー等など、海岸沿いにその多くが点在しています。

今回ご紹介するベルギーのブルージュは歴史的な建物が多いアンティークな街です。こじんまりしていて、観光馬ﾔに乗れば街の見所を１條ﾔぐらいで回ってくれますし、ボートでの運河巡りもお薦めです。有名なベルギーチョコレートや、рﾌ好きなさくらんぼのビールもあるし、土曜日には運河沿いの広場でアンティークフェアも催され、何度行っても楽しめる街です。そしてまたブルージュはレースの産地として昔から有名でもあるのです。

お目当てのレーススクールに行くと、レース舶ｨ館とレース編み成人学級が見学できました。舶ｨ館のコレクションは素晴らしく、成人学級ではきれいに着飾った老婦人達がせっせと手を器用に動かしている様qを見せていただきました。スクールの生徒の作品に混じって、地元の小学生が思い思いの素材を使って、それでも基本の工程はしっかり踏まえて作った楽しい作品も壁一面に展ｦされていました。q供たちは想像力豊かに自由な発想を広げていて、新たなレースの未来が見えてくるように思いました。

р煖ﾍかながら新旧謔闕ｬぜてレースのコレクションがありますが、スワトウh繍のレースとヨーロッパのレースを比べてみると、細やかさにおいてはスワトウh繍が上だけれど、デザインはヨーロッパの方が洗練されたものを多く見かけると思います。
рﾌ場合はただ使うのがもったいないので箪笥の肥やしですが、お茶の染みなど気にせずレースゆ簫沢にテーブルに広げてみたいものです。

知り合いにアンティークレースが好きで沢山コレクションしているうちに、とうとうアンティークディーラーになった方がいます。彼女がアンティークレースを洗濯するのを見せてもらう機会がありましたので、その方法をご紹介しておきましょう。
日本ではお目にかかれない古臭いドラム缶のような洗濯機で煮沸洗いをするのです。洗剤はソーダとのことでした。
イギリスでは一般の洗濯機にも温度表ｦがあって、９０度、６０度、４０度と分かれています。はじめの頃、勝閧ｪ分からず色物も一緒に高い温度で洗ってしまい、下着がグレーになってしまいましたっけ。
それはそうと、とにかくレースもぐつぐつと煮込んで洗うと大抵の染みはきれいさっぱり取れてしまうのです。 原始的かつ納得の洗濯法でした。

今年イギリスを訪れる方はジュビリーの記念行魔ﾉ参加するのも楽しいでしょうし、ノベルティグッズを集めてみるのも如何でしょうか。100年先にはアンティークとして価値が上がるかもしれません。

アンティーク　レース　品物一覧へ
英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋 トップ（取り扱い一覧）へ　新着品物 一覧へ　アンティーク情報記事 一覧へ　英吉利物屋ご紹介へ