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アンティーク スターリングシルバー ナイフ 、バターナイフ、フルーツナイフ、チーズナイフ、ペーパーナイフ、他 (4)

アンティーク シルバー ナイフの手持ち品はhttp://www.igirisumonya.com/knife1.htmへ移しました。

No. 16473 ふくろう ペーパーナイフ SOLD
全体の長さ 17.7cm、重さ 74g、ふくろうの縦 5.7cm、最大横幅 2.2cm、最大厚み 0.8cm、SOLD

ふくろう ペーパーナイフ


No. 15941 ヴィクトリアン スターリングシルバー Queen Anne パターン バターナイフ SOLD
長さ 13.4cm、重さ 20g、ブレードの最大幅 1.7cm、柄の最大幅 1.4cm、柄の最大厚み 2.5mm、1899年 ロンドン、Josiah Williams & Co.作、SOLD

今から百十年前に作られたヴィクトリアン アンティークで、しっかり持ちはかりがあって銀の重さが心地よい、Queen Anne パターンのバターナイフですです。 柄先のデザインからQueen Anne パターンと呼ばれます。 

小振りなバターナイフになりますが、20グラムと持ちはかりがあるのは、柄の最大厚みが2.5ミリと銀が厚めに作られているからでしょう。 英国風なしっかり感がある銀のアンティーク バターナイフと感じます。

このデザインは1880年代にイギリスで初めて登場し1900年頃にはかなりの人気となりました。 あるいは別名ではオーバニー(Albany)パターンと呼ばれることもあります。 ヴィクトリア期の有力シルバースミスであるフランシス・ヒギンスのパターンブックで、 Queen Anneパターンとされて以来、Albany あるいは Queen Anneと両方の名前が使われるようになりました。

写真二番目に見えるホールマークは順にロンドン レオパードヘッド、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1899年のデートレター、そして「Josiah Williams & Co.」のメーカーズマークになります。 なお、写真一番目で柄元に近いブレード部分に見える飾り彫りは、「ACJ」のサイファーです。

一般にヴィクトリア時代創業のシルバースミスが多い中にあって、この品を作ったJosiah Williams & Co.はジョージアンの時代に始まった老舗の一つになります。 1800年創業のJosiah Williams & Co.はブリストルのメーカーで、地方では最大のシルバースミスでした。 メーカーズマークは当時の共同パートナーであった二人、George Jackson & David Fullertonの頭文字GJDFが刻まれています。 

今日でも中世の街並みや大聖堂が美しいブリストルは、16世紀にはエイボン川河口の貿易港として栄え、その後はイングランド南西部の主要都市として発展しました。 しかし大きな都市であったがゆえに、第二次大戦中の1940年11月24日にはドイツ軍による空襲を受け、Josiah Williams & Co.も工房を失い、残念ながら140年の歴史に幕を閉じました。

この品が作られたヴィクトリア時代については英国アンティーク情報欄にあります 「14. Still Victorian」や「31. 『Punch:1873年2月22日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」の解説記事もご参考ください。

ヴィクトリアン スターリングシルバー Queen Anne パターン バターナイフ


No. 15182 チューダーローズ(バラの花) モチーフ スターリングシルバー ナイフ SOLD
長さ 13.5cm、重さ 18g、チューダーローズの直径 1.45cm、ブレード最大幅 1.7cm、柄の最大厚み 2mm、1927年 シェフィールド、Thomas Bradbury & Sons作、SOLD
イギリスにはバラ好きな方が多いので、バラの花モチーフは人気があるように思います。 写真の品はチューダーローズが柄先にデザインされたスターリングシルバーのナイフです。 元々はバターナイフと思いますが、ペーパーナイフとされてもよいでしょう。 作られたのは今から八十年以上前の1927年であることがデートレターから判読できます。

裏面には写真二番目のようにブリティッシュ ホールマークがしっかり刻印されているのもよいでしょう。 ホールマークは順にシェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1927年のデートレター、そしてThomas Bradbury & Sonsのメーカーズマークになります。

シルバースミスの「Thomas Bradbury & Sons」は1736年にシェフィールドで創業した銀工房です。 英国のシルバースミスの多くはヴィクトリア時代に始まっている中で、それよりも百年以上古い歴史を持つ「Thomas Bradbury & Sons」は老舗の一つと言ってよいでしょう。 創業時にはMatthew Fenton & Coという名前でしたが、1795年にはThomas Bradburyをパートナーに迎えて、1831年以降にはThomas Bradbury & Sonsの名前に変わりました。 1820年にはロンドンへ進出し、19世紀の半ば頃にはコーヒーあるいはティーサービスの輸出も手がける大きな銀工房になっていました。 その後1943年にはAtkin Brothers Ltdに買収されて、二百年以上にわたる歴史に幕を閉じました。

このバラのモチーフは外国人にはピンと来ないかも知れませんが、英国人ならすぐに分かるチューダーローズになっています。 シルバーナイフの柄先に付いたバラを見た外人さんが英国人か、あるいはそうでないかを見分けるテスターとして使ってみたら面白いかも知れません。

英国史にあまり通じていない私たちには、見分けるのが難しいのですが、イギリスでは小中学校の歴史でチューダー時代を細かく教えますので、このチューダーローズは子供たちでも当たり前のように知っているモチーフなのです。 そういうわけで、子供の頃によほどお勉強が好きでなかった人を除いて、英国人なら普通は知っているモチーフと言ってよいでしょう。

大小二つのバラの花を組み合わせたデザインはチューダーローズと呼ばれ、バラ戦争後の英国の統合を象徴するチューダー朝の紋章となりました。 バラ戦争は赤バラを旗印とするランカスター家と、白バラのヨーク家が、新旧諸侯を巻き込んで互いに覇を競った中世末期の30年にわたる内乱で、結局は両家が共に戦いで消耗しきってしまったことから、漁夫の利を得たランカスター派のヘンリー・チューダーが次のチューダー朝(1485年〜1603年)を興しました。

19世紀のヴィクトリア期にはチューダー リバイバルの潮流がおこり、建築、家具、テキスタイル、そしてメタルワークの分野で、このチューダー ローズのモチーフが広く人気を博し、現在に至っています。

ところで、うちの娘が習ってくるイギリスの歴史教育は日本とずいぶん違っています。 かなり低年齢の段階から歴史の授業があって、歴史を体験して実感する側面が重視されているようです。

例えば、チューダー時代の勉強でしたら、児童や先生が全員でチューダーの衣装を真似して、コスチューム パーティーよろしく、チューダー時代のマナーハウスに遠足に出かけ、五百年前の暮らしを一日追体験してみるといった具合です。 あるいは、歴史事実を紐解いて、バラ戦争における最後の戦いである「ボズワースの戦い」についてポエムを作ってみるという課題もありました。 

ちなみに「ボズワースの戦い」というのは、日本史における関が原の合戦のような天下分け目の戦いでありました。 歴史の授業では戦闘詳報のような形で、この戦いの一日の経過が時間を追って教えられていたのにも驚きました。

古代エジプト史のクラスでは、ヒエログリフ(象形文字)を使って児童に自分の名前を書かせる実習をしていました。 歴史の勉強と言えば年号暗記がほとんどと思っていた私からは思いもよらない教育方法で、こんな歴史の授業ならとても楽しそうですし、新鮮でした。 

しかしちょっと考えるに、ヒエログリフで自分の名前を書いてみる経験をした子供達からの方が、将来、古代文字を自力で解読するような歴史上の大発見をしてやろうという意欲に満ちた人材が生まれやすいのではないでしょうか。 あるいはまた、多くのシャンポリオンやシュリーマンを生み出す教育かどうかは別としても、少なくとも、過去を追体験させるこうした歴史教育の成果が、イギリス人をひときわアンティーク好きにさせている根っこにあるように思うのです。
チューダーローズ(バラの花) モチーフ スターリングシルバー ナイフ


No. 16289 スターリングシルバー ペーパーナイフ with マザー オブ パール SOLD
長さ 17.9cm、重さ 33g、1931年 シェフィールド アセイオフィス、James Deakin & Sons作、SOLD

スターリングシルバー ブレードにマザー オブ パールのペーパーナイフです。 綺麗なペーパーナイフと思います。 ホールマークがしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。

James Deakin & Sons Ltdは1865年ジェームス ディーキンによってシェフィールドで創業されたのが始まりです。1886年には彼の三人の息子達、ウィリアム、ジョン、アルバートもパートナーに加わり、ファミリービジネスとして上述の社名に変更し、事業は順調に発展していきました。1888年にはロンドン支店開設、ヴィクトリア後期の1890年代には、スコットランドのグラスゴーとアイルランドのベルファストにも支店を開設しています。

しかし多くのシルバースミスがそうであったように、事業のピークは英国の国力がピークであったビクトリア後期からエドワーディアンの1910年までにあったようです。その後は事業を次第に縮小していき第二次世界大戦が始まった1940年には店を閉めました。

スターリングシルバー ペーパーナイフ with マザー オブ パール


No. 16135 スティール製 シェル デザイン ハンドル ペーパーナイフ SOLD
長さ 24.9cm、重さ 48g、最大横幅 1.5cm、最大厚み 4mm強、 SOLD
柄先にシェルの付いたスティール製のペーパーナイフです。 持ちはかりがあって、手にした感じがしっかりなのが好印象です。 

シェルパターンは12世紀にスペインの聖地 St.ジェイムス オブ コンポステラへ向かう巡礼者たちが、彼の紋章であったシェルを身につけて旅したことから、クリスチャンシンボルとして、シェルが取り入れられていったのが始まりです。 15世紀以降はセラミックスやシルバーの分野で、このシェルモチーフが繰り返し取り上げられて今日に至っています。

ハンドル部分に見られるレリーフは、組み合わせ文字のサイファーと植物文様の融合パターンのようです。 ヴィクトリアン アートの系譜上に位置する品と思います。
スティール製 シェル デザイン ハンドル ペーパーナイフ


No. 15874 ブラス製 ブックマーク with アーガイト 瑪瑙(メノウ) SOLD
縦の長さ 10.3cm、最大横幅 1.9cm、重さ 10g、メノウの長径 1.8cm、短径 1.4cm、五千円 SOLD

ブラス製のブックマークで、先端部に楕円のメノウが入っているのは珍しいと思います。 

デコラティブな品なので、見たところは華奢な印象もありますが、実際にはかなり丈夫に出来ています。

ブックマークとしてお使いいただけることはもちろんですが、装飾性の高さと頑丈な作りからして、デスク周りにおいてペーパーナイフとされるのもよいでしょう。

ブラス製 ブックマーク with アーガイト 瑪瑙(メノウ)


No. 15880 ミレニアム ブリティッシュ ホールマーク スターリングシルバー ハンドル ペーパーナイフ SOLD
長さ 20.2cm、ハンドルの最大幅 1.6cm、ハンドルの最大厚み 1.0cm、重さ 35g、2000年 シェフィールド アセイオフィス、SOLD

六つのホールマークのうち、2000の文字をあしらった十字架形のマークは、通常年のデートレターと異なり変わった形をしていますが、これがミレニアムのデートレターです。 

ブリティッシュ ホールマークは順にメーカーズマーク、スターリングシルバーを示す「925」マーク、、シェフィールド アセイオフィスのローズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして2000年のデートレターとなるミレニアムマークになります。

ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度ですが、ライオンマークなどは装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向の銀製品も作られるようになりました。 

横歩きライオンの刻印が英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

イギリスのホールマーク制度については、「英国アンティーク情報」欄にあります「5.シルバーホールマークとジョージアンの国王たち」の解説記事もご参考ください。

ミレニアム ブリティッシュ ホールマーク スターリングシルバー ハンドル ペーパーナイフ


No. 15516 ステンレススティール ブレード フルーツナイフ with マザー オブ パール ハンドル SOLD
開いた長さ 10.8cm、閉じた長さ 7.2cm、重さ 18g、柄の最大幅 1.0cm、厚み 6mm、七千五百円 SOLD
ブレードはスターリングシルバーではありませんが、コンディションのよいマザー オブ パール ハンドルのフルーツナイフです。
ステンレススティールのブレードはシルバーよりずっと強いので、実用面での使い勝手がよい利点があります。
マザー オブ パールは滑らかな表面と色艶のよさが秀逸な品です。

柄元にはメーカーズマークが彫られています。SBOR & SONSとあるようです。
ステンレススティール ブレード フルーツナイフ with マザー オブ パール ハンドル


No. 15188 フラワーレリーフ ヴィクトリアン スターリングシルバー ナイフ SOLD
長さ 14.1cm、重さ 16g、ブレード部分の最大幅 1.8cm、1895年 シェフィールド、James Deakin & Sons Ltd作、SOLD
今から百十五年前のヴィクトリア時代に作られたスターリングシルバー ナイフです。 ブレードはシンプルで使いやすく、小花の入った植物模様のレリーフは気の利いた美しさで、今のものにはないゴージャス&アンティークな雰囲気に仕上がっています。 シンメトリーでデザイン性の高い品ですので、現代的な使途としてはペーパーナイフとしてお使いいただくのもよいでしょう。

バターナイフは元々バタースペードという鏝状(こて状)のシルバーウェアから発展してきた経緯があります。 この銀のナイフはバタースペードと同じようなこて状ブレードを持ち、ブレード面に対して柄先が2センチほど高い位置にくる構造となっています。 その昔の「こて状バタースペード」の面影を残しているという意味で、バターナイフの歴史的発展過程を示しているわけで、博物館的な興味を感じさせてくれるアンティークとも言えましょう。

この辺りの経緯について詳しくは、英国のバターナイフの歴史を解説しております 「9. トラディショナル イングリッシュ バターナイフ」の解説記事をご参考ください。

写真三番目にあるように、柄の裏面には四つのブリティッシュホールマークが、しっかり深く刻印されているのもこの品のよい特徴です。 ホールマークは順に「James Deakin & Sons Ltd」のメーカーズマーク、1895年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてシェフィールドの王冠マークになります。

「James Deakin & Sons Ltd」は1865年にジェームス・ディーキンによってシェフィールドで創業されたのが始まりです。 1886年には彼の三人の息子達、ウィリアム、ジョン、アルバートもパートナーに加わり、ファミリービジネスとして上述の社名に変更し、事業は順調に発展していきました。 1888年にはロンドン支店開設、ヴィクトリア後期の1890年代には、スコットランドのグラスゴーとアイルランドのベルファストにも支店を開設しています。 

写真のアンティーク シルバーナイフが作られたのは1895年のことですので、息子たちがファミリービジネスに加わって、支店も順調に増えていった銀工房の最盛期における作品と言ってよいでしょう。

しかし多くのシルバースミスがそうであったように、事業のピークは英国の国力がピークであったビクトリア後期からエドワーディアンの時代にあったようです。 その後は事業を次第に縮小していき第二次世界大戦が始まった1940年には店を閉めました。 メーカーズマークの「JD WD」はJohn & William Deakinのイニシャルになっています。

この品が作られた1895年というのは、19世紀の終わり頃であるとともに、六十余年続いたヴィクトリア時代の終り頃にもあたっています。 当時の様子については、英国アンティーク情報欄にあります「14. Still Victorian」や「31. 『Punch:1873年2月22日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」の解説記事もご参考ください。 
フラワーレリーフ ヴィクトリアン スターリングシルバー ナイフ


No. 16261 黒檀 ブレード & スターリングシルバー ハンドル ペーパーナイフ SOLD
長さ 19.7cm、重さ 17g、シルバーハンドルの最大幅 1.35cm、最大厚み 1.0cm、1912年 チェスター アセイオフィス、 SOLD
美しい黒檀素材のブレードに、スターリングシルバー ハンドルという組み合わせのエドワーディアン アンティーク ペーパーナイフです。 ハンドル部分には四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。

黒檀(こくたん= Ebony)と言えば、イギリスにおいても典型的な銘木であって、色合いが綺麗で観賞価値が高いことから、その稀少性が尊ばれてきたから素材です。 黒檀はインド南部からスリランカを原産地とすること、そして作られたのはエドワーディアンの終り頃にあたっていることからして、かつて七つの海を支配した大英帝国の古きよき時代を色濃く反映したSilver & Ebonyのペーパーナイフと感じます。
黒檀 ブレード & スターリングシルバー ハンドル ペーパーナイフ


No. 15785 シルバープレート ペーパーナイフ SOLD
長さ 12.0cm、最大幅 1.85cm、最大厚み 2.5mm、重さ 12g、SOLD
シルバープレート ペーパーナイフ


No. 15061 ステンレススティール ブレード フルーツナイフ with マザー オブ パール ハンドル SOLD
開いた長さ 12.5cm、閉じた長さ 7.2cm、重さ 18g、柄の最大幅 1.2cm、厚み 5mm、SOLD

ブレードはステンレススティールで、スターリングシルバーではありませんが、コンディションのよいマザー オブ パール ハンドルのフルーツナイフです。 

マザー オブ パールの滑らかな表面と色艶のよさが秀逸な品です。 ステンレススティールのブレードは、シルバーよりずっと強いので、実用面でより優れているというのが利点になりましょう。 

イギリスでは昔のフルーツナイフを、今日的な使い方としてペーパーナイフにされる方があります。 フルーツナイフは切っ先が鋭いので、レターの開封でもスパッと簡単にできる使い勝手のよさがあります。 切っ先の鋭いナイフは、なにかと危ないものですが、折り畳んで収納できるので、安全面でも申し分ないことが好まれるようです。

ステンレススティール ブレード フルーツナイフ with マザー オブ パール ハンドル


No. 15734 MADE IN ENGLAND シルバープレート ペーパーナイフ SOLD
長さ 17.5cm、重さ 38g、最大横幅 4.8cm、ブレード最大幅 1.35cm、ハンドルの最大厚み 6mm、SOLD

持ちはかりがあって、バランスのよい、しっかり出来たペーパーナイフです。 小花のデザインは可愛らしくもあります。 

あらためて手にして、実際に使ってみたりしていたら、裏面に『MADE IN ENGLAND』表示があることに気がつきました。 写真二番目で柄元に近い三角飾りのサイド上部にMADE INとあって、下部にENGLAND、あわせて『MADE IN ENGLAND』となっています。

このナイフの切れ味、いいか悪いかと言えば、悪い方ではないかと思います。 ただ、ナイフとして見るか、ペーパーナイフとして見るかで考え方が少々変わってきます。 いくつかペーパーナイフを使っていますが、はさみ同様、使い方次第でずいぶん変わるものです。 紙とナイフ角度、ナイフエッジが真っ直ぐタイプか三日月型か、あとはシュッと動かす時のスナップの効かせ方でしょうか。

このペーパーナイフは三日月型というか、両サイドが円形曲線エッジですので、機能性はあります。 切っ先はそれほど鋭くありませんが、この形で鋭かったらかなり危ないナイフになりえますので、安全上は致し方ないところと思います。

そういえば、デイビット・スーシェ主演のポワロシリーズ、『アクロイド殺人事件』で使われたナイフはダガーナイフでしたか、でもテレビで見た感じはペーパーナイフのようでした。 このタイプの品では凶器性と安全性は紙一重となりましょう。

構造はよし、スナップの効かせ方次第でペーパーナイフとしての機能は高まりますので、悪くはないかなと見ております。 あとはフォルムやデザインがお好みに合うかどうかというところでしょうか。

手紙が来ると、手でビリビリ破って開封してしまうことの方が多いのですが、お気に入りのペーパーナイフを使う習慣ができたらいいなと思っています。 ただ、イギリスでペーパーナイフが発達したのは、昔の時代は一日に何回も郵便配達があって、手紙が頻繁に来たことが大いに関係ありと思います。 現代のイギリスでは一日に一回なので、というのは、まあ、言い訳です。

デイビット・スーシェ主演のポワロシリーズにある『The ABC Murders』を見ていましたら、ポワロとヘイスティングスが夕食中に、その日最終の郵便配達があって、レターの開封に食事用のナイフを使う場面がありました。 このデイビット・スーシェのポワロシリーズは、1930年代の英国が舞台に設定されており、ディテールにこだわって見ていくと、いろいろとアンティークを楽しむ上での発見があります。 

急ぎの手紙でもナイフがそばにあれば、ナイフを手にするのだなあとか。 また、そもそも、この郵便の配達はかなり夜遅くに来ていることも興味深く見ました。 原作で確認してみましたら、「It was on Friday that ABC's third letter came.  Evening post arrived about ten o'clock. 」とありました。 当時は一日のうちに何度も郵便配達があって、最終便は夜の十時に配達があったなんて、ちょっと驚きです。

MADE IN ENGLAND シルバープレート ペーパーナイフ


No. 15515 エドワーディアン スターリングシルバー フルーツナイフ SOLD
開いた長さ 14.6cm、閉じた長さ 8.6cm、重さ 29g、柄の最大幅 1.3cm、厚み 3mm強、1906年 シェフィールド、SOLD
かなり美しい工芸品に仕上がっていると感じます。 マザー オブ パール柄の多いフルーツナイフの中にあって、全銀フルーツナイフというのは珍しく、レアものアンティークの範疇に入るといってよいでしょう。 今から百年以上昔のエドワーディアンの時代、1906年に作られているという古さもアンティークとしての魅力になりましょう。
エドワーディアン スターリングシルバー フルーツナイフ


No. 15469 シルバー ペーパーナイフ SOLD
長さ 8.8cm、重さ 11g、ブレードの最大幅 0.9cm、 SOLD
小振りな品になりますが、銀のペーパーナイフです。 内部まで銀が稠密なソリッドシルバー構造になっていますので、手にした時にしっかり感があります。 
表には「Fia」と流れるような筆記体で彫られています。
また、写真二番目に見えるように、裏面にはメーカーズマークと、純度83%の銀であることを示す「830」刻印があります。
シルバー ペーパーナイフ


No. 15466 ライオン ランパント&コート オブ アームズ飾り シルバー ペーパーナイフ SOLD
長さ 13.6cm、重さ 16g、ブレードの最大幅 1.35cm、ブレードの最大厚み 2mm、ライオン飾りの最大厚み 4mm、 SOLD
ピアストワークとライオン飾りがゴージャスな銀製ペーパーナイフです。 手にしてみると、銀の重みが心地よく、持ちはかりがあって、しっかり出来た感じです。

ライオンランパンと(立ち姿のライオン)がフィレンツェのコート オブ アームズを掲げています。 ブレードの透かし部分に見えるのも、同じくコート オブ アームズです。

写真一番目でライオン飾りの下方にはメーカーズマークと純度80%の銀であることを示す「800」刻印があります。
ライオン ランパント&コート オブ アームズ飾り シルバー ペーパーナイフ


No. 14919 ブルーベル シルバー ナイフ SOLD
長さ 16.4cm、重さ 25g、ブレードの最大幅 2.25cm、透かし柄の最大厚み 2mm、柄元付近の銀厚み 2mm、1948年 オランダ製、SOLD
ブルーベルの透かし柄が可愛らしく、綺麗なフォルムのシルバー ナイフです。 ブルーベル柄のモチーフに特徴があることはもちろんですが、流麗な曲線ラインがもたらす優雅な雰囲気にも惹かれる品と思います。

ブレード部分はふっくらと丸っこいタイプで、銀に厚みを感じます。 柄元付近で銀の厚みは2ミリ、手にした感じもしっかりです。 25グラムと持ちはかりがあり、銀の質感が心地よいシルバーウェアに仕上がっております。 デザイン性の高さと適度なサイズからすると、レター開封用のペーパーナイフとしてお使いいただくのもよいかと思います。

ホールマークを判読しますと、今から六十年以上前の1948年に、オランダの古都スホーンホーフェンで作られたシルバーウェアと分かります。 なかなかに古いシルバーウェアであること、そしてアセイオフィス マークの良さもポイントです。

古くからのイギリスの言い伝えによれば、ブルーベルは St.George's Day(=4月23日)に、花としてこの世に生まれたとされます。 イギリスの守護聖人 St.Georgeと深い繋がりがあるブルーベルは、初夏の訪れを告げるワイルドフラワーであることも、野歩き好きな英国の人たちに好まれる理由になっているようです。 

しかし、植物学的にはブルーベルは欧州大陸の北西部にも分布しており、そうした背景があってデンマークやオランダでも、ブルーベル デザインのシルバーウェアを見かけます。 

写真三番目に見えるホールマークは順に、1948年のデートレター、Schoonhovenのアセイオフィスマーク、オランダ製シルバーであることを示すスタンダードマーク、そしてメーカーズマークになります。 

より具体的には、「兜をかぶった男性の横顔」マークが刻印されていて、オランダ製シルバーであることを示しています。 オランダのホールマーク制度によれば、「兜」の中に刻印されたアルファベットの一文字で、「A」はアムステルダムとか「D」はロッテルダムとアセイオフィスが識別できます。 そして、この品に刻印された一文字は「M」であることから、アセイオフィスはSchoonhovenであることが分かります。

スホーンホーフェンは中世の1280年に勅許状を得て独立性の高い街となった歴史があります。 そして、Schoonhoven は Silvertown(=銀の街)とも呼ばれ、オランダにおける銀産業の総本山という役割も果たしてきました。 14世紀には国中のシルバースミスが集められ、銀産業の基盤が出来ました。 今日でもこの伝統は生きており、オランダで唯一のシルバークラフト専門学校は、このスホーンホーフェンにあるのです。

調べてみると、現在のスホーンホーフェンは、人口たったの一万人ほど、田園地帯にあるオランダで二番目に小さい市です。 街を囲う堀のような運河、市壁、醸造業、銀産業、時計産業、海運業、農業、近隣から産物の集まるマーケットタウン、銀のミュージアム、クロック ミュージアム、こんなところが街の特徴でしょうか。 中世の昔には銀や時計で繁盛した歴史を持ち、現在では小さな街というのは、歴史的建造物が多いわりには、こじんまり落ち着きがあって、旅で行ってみると、いいところが多いように思います。 私はまだ行ったことがないのですが、覚えておいて、訪ねてみたい街となりました。

近所にブルーベルの森と呼ばれる、ちょっとした地元の名所があり、初夏の季節ともなると野歩きの人たちで賑わいます。 野歩きに出掛けた時に写真を撮ってみました。 この花は森の木陰に咲くのですが、木漏れ日の中で、森の中一面にまるで絨毯が敷かれたように、ブルーベルの薄紫色がふわっと浮かぶように見える様子はとても幻想的な美しさです。



No. 15055 エドワーディアン スターリングシルバー フルーツナイフ with マザー オブ パール ハンドル SOLD
開いた長さ 12.1cm、閉じた長さ 6.9cm、重さ 17g、柄の最大幅 1.0cm、厚み 6mm、1904年 シェフィールド、SOLD
エドワーディアン スターリングシルバー フルーツナイフ with マザー オブ パール ハンドル


No.17116 ペーパーナイフ with グリーン レザーケース SOLD
本体の長さ 19.7cm、重さ 38g、最大横幅 1.75cm、最大厚み 2mm弱、ケースを含めた全体の重さ 54g、SOLD

オリジナルのグリーン レザーケースに入ったペーパーナイフです。 素材はシルバーではありませんが、写真三番目に見えるように柄の細工は精巧に出来ています。 裏面も同様なデザインです。 

繊細な模様の所々にエナメルワークを施した跡が残っており、元々はかなり賑やかなデザインだったようですが、今では渋い味わいのアンティークになっています。 

レザーケースには糸のほつれもありますが、修繕は簡単でありますし、あるいはまた、このままお使いいただくことも可能でしょう。
ペーパーナイフ with グリーン レザーケース


No.17128 鳥の紋章 ヴィクトリアン シルバープレート ナイフ with パテント オフィス マーク SOLD
長さ 22.0cm、重さ 68g、ブレードの最大幅 2.6cm、柄の最大厚み 1.3cm、1842年から1883年までの英国製、Martin, Hall & Co Ltd作、一万二千円 SOLD
鳥の紋章 ヴィクトリアン シルバープレート ナイフ with パテント オフィス マーク


No.17109 鳥の紋章 ヴィクトリアン シルバープレート ナイフ with パテント オフィス マーク SOLD
長さ 22.0cm、重さ 68g、ブレードの最大幅 2.6cm、柄の最大厚み 1.3cm、1842年から1883年までの英国製、Martin, Hall & Co Ltd作、SOLD

ずっしり重たいヴィクトリアン アンティークです。 デスク周りに置いて、ペーパーナイフとしてお使いいただけたら、ゴージャスなヴィクトリアン アンティークでよいでしょう。

パテント オフィスの刻印があることから、ヴィクトリアン中期にイギリスで作られた品と分かることは、アンティークとして優れた特徴になっています。 
鳥の紋章 ヴィクトリアン シルバープレート ナイフ with パテント オフィス マーク


No. 16499 ステンレス ブレード & スターリングシルバー ハンドル チーズ ナイフ with ブリティッシュ ホールマーク SOLD
長さ 20.5cm、シルバーハンドルの最大幅 2.1cm、最大厚み 1.1cm、1990年 シェフィールド アセイオフィス、SOLD
チーズナイフはバリエーションが豊富ですが、チーズを切り分けた後に、ブレードの背中先端についた二つのタインでサーブするタイプになります。 チーズを切ったらハンドルをクルッと持ち替えてサーブしますので、ハンドルが太めで手にした時に扱いやすいように出来ています。

ブレードはステンレス、ハンドルはスターリングシルバーです。 スターリングシルバーは素材としては、やや柔らかいので、ナイフのブレードとしては不向きな素材であります。 そんなわけで、イギリスでは昔からスティールブレードに、シルバーハンドルという組み合わせのナイフがありましたが、写真の品はスティール部分がステンレスになって、機能と美観の両面で進化が進んでいます。 シェフィールド カトラリーの伝統を踏まえつつ、使い勝手を向上させたナイフで好感が持てます。

植物文様のシルバーハンドルも英国風でよいでしょう。 綺麗な細工で、仕上がりもよいと思います。

写真一番目でハンドル部分には、四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。 四つのホールマークは順にメーカーズマーク、シェフィールド アセイオフィスのローズマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1990年のデートレターです。

また、ハンドルの裏面にもスターリングシルバーを示すライオンパサントとシェフィールド ローズの刻印があり、品物のよさを示しています。
ステンレス ブレード & スターリングシルバー ハンドル チーズ ナイフ with ブリティッシュ ホールマーク


No. 16002 Mappin & Webb シルバープレート ケーキナイフ SOLD
長さ 26.5cm、重さ 95g、ブレードの最大幅 2.3cm、柄の最大幅 2.4cm、柄の最大厚み1.5cm 、Mappin & Webb作、SOLD
Mappin & Webb シルバープレート ケーキナイフ


No. 16109 オーストリア・ハンガリー帝国製 アール・ヌーボー シルバー ナイフ SOLD
長さ 21.5cm、重さ 47g、ブレード最大幅 2.6cm、ハンドル最大幅 2.1cm、最大厚み 1.0cm、1886年から1922年までに作られたオーストリア・ハンガリー帝国製、SOLD、(4本あります-->2本あります-->SOLD)

珍しいアンティークが入ったのでご紹介しましょう。 今から九十年以上前に作られたアール・ヌーボー 植物デザインのシルバーナイフです、流線型のフォルムにはエレガントな雰囲気が漂います。 

オーストリア・ハンガリー帝国製 アール・ヌーボー シルバー ナイフ


No. 16003 マザーオブパール ハンドル シルバープレート ケーキナイフ SOLD
長さ 22.5cm、重さ 55g、ブレード最大幅 2.0cm、ブレード背の最大厚み 1mm強、マザーオブパール ハンドルの最大幅 1.6cm、SOLD

マザーオブパール ハンドル シルバープレート ケーキナイフ


No. 15536 ステンレスブレード + スターリングシルバー ハンドル ケーキナイフ SOLD
長さ 31.7cm、重さ 71g、ブレードの最大幅 2.2cm、スターリングシルバー柄の最大幅 2.45cm、最大厚み 1.4cm、1962年 シェフィールド、SOLD
ステンレスブレード + スターリングシルバー ハンドル ケーキナイフ


No. 15180  Queen Anne パターン スターリングシルバー ナイフ SOLD
長さ 13.6cm、重さ 17g、ブレード最大幅 1.75cm、柄の最大幅 1.2cm、柄の最大厚み 2.5mm、1966年 バーミンガム、SOLD
Queen Anne パターン スターリングシルバー ナイフ


No. 15186 ヴィクトリアン スターリングシルバー ナイフ SOLD
長さ 15.5cm、重さ 21g、ブレード最大幅 1.9cm、柄先の飾り直径 7mm、1893年 ロンドン、George Maudsley Jackson作(=Josiah Williams & Co.作)、SOLD
ヴィクトリアン スターリングシルバー ナイフ


No. 14915 スターリングシルバー アイボリーハンドル ナイフ & フォーク セット 一部 SOLD
ナイフの長さ 19.2cm、重さ 38g、柄の最大幅 1.5cm強、フォークの長さ 15.8cm、重さ 26g、柄の最大幅 1.35cm、1915年 シェフィールド アセイオフィス、二本セットで二万円 (3セットあります-->2セットあります。)
もうすぐ百年が経とうというアンティークで、第一次大戦中の1915年に作られたスターリングシルバー&アイボリーハンドルのナイフ & フォーク セットになります。 古い品ではありますが、シルバーとアイボリーのジョイント部分もしっかりしており、コンディションの良好なアンティークです。

ナイフの背に向かっては深めカットのエングレービングが美しく、二重ジグザグラインの装飾も繊細です。 ナイフのアイボリーハンドルは8.5ミリの厚みがあってしっかり出来ています。 フォークの二重ジグザグラインはナイフのラインとマッチしており、サイズを見てもナイフ & フォークのバランスがよく出来ています。 

それぞれに四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されています。 ホールマークは順にシェフィールド アセイオフィスの王冠マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1915年のデートレター、そしてメーカーズマークです。

英国で「アンティーク」という言葉を厳密な意味で使うと、「百年以上の時を経た品」を指すことになります。 そんな訳で、英語で言うと「It will become an antique in eight years. (この品はあと八年でアンティークになります。)」という言い方をされることがあります。 アンティークコレクターにとっては、やはり百年という年月の経過は大きなメルクマールになりますので、上記のような会話がなされる機会も多いのです。 

このシルバーウェアが作られたのは1915年ですから、正式なアンティークに昇格するまでにあとまだ五年が必要になる計算です。 しかし、気に入った古いものを使っていくうちに、その品が自分の手元で‘アンティーク’になっていくことは、コレクターの喜びとも言えますので、このセットには、そんな楽しみ方もあるかと思うのです。

写真のナイフ & フォーク セットが作られた当時のイギリスはどんな様子であったのか、アンティークの歴史的背景を知っていく上で参考になる、とてもよい映像資料を一つご紹介しておきましょう。 デイビット・スーシェ主演のポワロシリーズ『The Mysterious Affair at Styles (スタイルズ荘の怪事件)』です。 

原作は1920年に書かれており、時代設定は第一次世界大戦(1914年-1919年)の後半、舞台はイギリスの美しい田園地帯にある村と、そこにあるマナーハウス(領主館)となっております。 一般にポワロシリーズは1930年代のイギリスに時代設定しているのですが、この話は「名探偵ポワロ登場」とも言うべき記念の第一作であって、原作通りに1917年か18年頃のイギリスを描いています。

そうなると、他の作品群と違って1910年代のイギリスが見られるのが著しい特徴です。 戦争のために祖国を離れて疎開してきている外国人たちの様子は、当時のイギリス社会の状況を映しております。 また、登場するクラシックカーを見るだけでも価値ありと言うイギリス人の友人もおります。 確かに1910年代のクラシックカーは、30年代と比べると一段とアンティークです。 クラシックカーのみならず、乗り合いバスや病院馬車なども登場して趣向が凝っています。 

また、マナーハウスの庭でのアフターヌーンティーの様子は楽しいですし、まだ電灯が普及していなかった時代ですので、ランプとロウソクというアンティークな暮らしの描かれ方にも興味を惹かれます。 ロウソク燭台やオイルランプ、夕方になって薄暗くなってもランプを付けない当時の暮らし、ディナーテーブルの様子、夜間も電灯はないのでロウソクを持ち歩いたり、ランプに灯を入れたりします。 時代考証のしっかりした映像作品を見ることは、アンティークの勉強に役立ちます。

デイビット・スーシェのポワロシリーズは短編と長編を含めて七十作ほどあって、全部見るのは大変ですが、その中でもキーになるいくつかの作品があるように思います。 私のお薦めベストテンの一つとして、『The Mysterious Affair at Styles (スタイルズ荘の怪事件)』を推したいと思います。 
スターリングシルバー アイボリーハンドル ナイフ & フォーク セット


No. 5860 エドワーディアン スターリングシルバー ケーキナイフ with マザー オブ パール ハンドル SOLD
長さ 20.0cm、重さ 48g、ブレードの最大幅 1.7cm、ブレード背の最大厚み 2mm弱、マザー オブ パール柄の最大幅 1.75cm、最大厚み 0.75cm、1901年 シェフィールド、John Round & Son Ltd 作、SOLD
エドワーディアン スターリングシルバー ケーキナイフ with マザー オブ パール ハンドル


No. 5738 ヴィクトリアン スターリングシルバー ケーキナイフ with マザー オブ パール ハンドル SOLD
長さ 23.5cm、重さ 72g、ブレードの最大幅 2.1cm、ブレード背の最大厚み 2mm、マザー オブ パール柄の最大幅 1.85cm、最大厚み 0.95cm、1899年 シェフィールド、SOLD



No. 5526 エドワーディアン スターリングシルバー ナイフ with アイボリー ハンドル SOLD
長さ 22.5cm、重さ 55g、ブレードの最大幅 2.35cm、柄の最大幅 1.8cm、柄の最大厚み 0.9cm、1904年 シェフィールド、Allen & Darwin作、SOLD



No. 6803 Mappin & Webb スターリングシルバー ペーパーナイフ SOLD
長さ 21.8cm、重さ 55g、ブレード最大幅 1.25cm、ブレード背の最大厚み 2mm、ハンドル最大幅 2.0cm、最大厚み 1.25cm、1913年 ロンドン、Mappin & Webb作、SOLD




No. 17237 エドワーディアン スターリングシルバー フルーツナイフ with マザー オブ パール ハンドル SOLD
開いた長さ 14.1cm、閉じた長さ 7.9cm、重さ 23g、柄の最大幅 1.15cm、厚み 5.5mm、1907年 シェフィールド、SOLD

エドワーディアン スターリングシルバー フルーツナイフ with マザー オブ パール ハンドル


No. 6883 シルバーブレード ペーパーナイフ with ホーン ハンドル SOLD
長さ 17.1cm、重さ 24g、ブレード最大幅 3.0cm、ブレード背の最大厚み 2.5mm、ハンドル最大厚み 1.45cm、SOLD

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