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39. イギリスと日本、笑いの違いについて

英国アンティークを通じて、そのアンティークの背景にある歴史や暮らしについて考えたことを、皆様にお届けすることが私にとっての楽しみとなっています。

もっと広く言えば、日本とイギリスにおける人々の暮らしや考え方の違いなども興味の対象になっているわけですが、今回はうちの下の娘が書いた『イギリスと日本、笑いの違いについて』という作文をご紹介させていただきたいと存じます。

イギリスに暮らして長いのですが、英語力という点では、今では娘のほうが上手です。私の英語力ですと、アンティーク等の専門分野では不自由はありませんが、例えばパブに行って皆で雑談というような時はけっこう大変なのです。

専門分野の話なら、知らない言葉が出てくることは稀ですし、ある程度まで会話の方向も予想がつきます。ところが多くのイギリス人との雑談となりますと、話題はあっちへ行ったりこっちへ行ったり、会話はどんどん移っていくので、その流れを追いかけるだけで精一杯。いいタイミングで気の利いたジョークを飛ばすなどは、かなり上級者でないと難しく、私にはちょっと無理なのです。

その点で娘の作文には、私には実感が難しい日英の違いが説明されていて、興味深く思いました。親バカながら皆様にもご紹介させていただきたいと思います。

以下が娘の作文です。

『私は生まれて六ヶ月の時からイギリスに育ちました。 でも夏休みには、日本に住む祖母の家の近くにある小中学校に体験入学をして、日本の友達とも仲良くなりました。 毎日、プールに行ったり、ふざけたお喋りをしたり、買い物したり、プリクラを撮ったり楽しく付きあう中で、日本の子とイギリスの子では笑いのツボが違うという事に私は気づきました。

イギリス人の友達の笑うツボは、一つは、「SARCASM」と言って、可笑しいドライな皮肉です。例えば、「Do you think my English essay is too long?(私の英語の作文長すぎないかしら。)」に対して、

「Not at all, it's only drags on for 4 pages.(全然、たった四ページほどダラダラと書いているだけよ。)」と、言うようなやり取りです。

もう一つは、「CHEESY JOKES」と言う笑いです。 これは日本で言ったら、親父ギャグみたいにバカバカしい物なのです。 

例えば、「How do you fit a hundred Picachus in a bus?(どうやって、百匹のピカチューをバスに乗せるか?)」に対して、

「You poke em on.(ポーク=突っつく、エム=やつら、オン=乗せる。 やつらを突っついて乗せるんだよ。)」

と、このようにイギリス人の笑いは言葉の引っ掛けや、言葉遊びで相手を皮肉ったり、駄じゃれを言って笑うことがあります。 笑うことによって、相手とより仲良くなれる物です。  

日本人の友達の笑うツボは、「ボケ」と「ツッコミ」です。 これは、もう親しい友達同士で一人がくだらないことを言ったら、それをもう一人がすばやく批判する様子です。

これも私には面白いと思いますが、イギリス人にとっては、「ツッコミ」は相手に対して失礼な感じを与えることがあり、ユーモアとしては理解できないでしょう。

両国の笑いについて考えてみましたが、日本の方はもう親しい仲の友達が絆を確かめ合う為の物で、イギリスの方はそれほど親しくない人とも、仲良くなる為の手段だと私は思います。

私にとっては、どちらも面白いものなので、上手に使って友達たちと仲良くしていきたいです。』 

以上です。


The New Punch Library シリーズ :イギリスの笑い、ユーモア、風刺(Sarcasm)といえば、やっぱりその代表はパンチになりましょう。
どの巻も200以上のイラストが含まれており、ページ数や本の構成はNo. 19124 英国を知るアンティークの参考書 : 『Mr. Punch in Mayfair』とほぼ同じです。
ご興味の巻がありましたら、内容紹介のサイトアップを急いでみますので、ご連絡ください。


なお、パンチについては、英国アンティーク情報欄にあります 「31. 『Punch:1873年2月22日号』 ヴィクトリアンの英国を伝える週刊新聞」の解説記事もご参考ください。


それから、イギリスと日本の違いについては、以下の記事でも考察しています。

27. ホールマーク漏れと英国人気質 (ロンドンの鉄道、パブでの出来事、イギリスのお巡りさん)

12. ボンファイヤー ナイト、 ガイフォークス デイ (日英で季節感が逆になっている怪談と花火大会)

30. Have a nice Christmas ! (アンティークを通じて思うこと:イチゴ狩、中間試験と中間休み)


最後に、日本とイギリスで似ているものを一つご紹介しておきましょう。
写真は近所にあるイギリスの郵便ポストです。 私の子供の頃には、日本にもよく似たポストがあったのを覚えています。 
というか、昔のポストはすべてこの丸いタイプだったように記憶しています。 

同じヨーロッパの国でも、お隣のフランスへ旅すると郵便ポストは黄色をしていて興醒めなのですが、イギリスのポストを見ていると、私はノスタルジックな気分になります。

歴史的には日本がイギリスを参考にした結果、日本にもよく似たポストがあったのかも分かりません。
そうであったとしても、この赤くて丸い郵便ポストは、私が手紙を出しに行くとき、懐かしく日本を思い出すきっかけになってくれるのです。




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