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No. 4427 Good Luck and Happy Days アンティーク ポストカード with King GeorgeX One Penny Red 切手
横の長さ 9.1cm、縦の長さ 14.0cm、1927年 英国製、二千円

このアンティーク ポストカードの見所は次の三点でしょう。

(1) グッドラック ホースシュー
(2) 「Hand Tinted」という手法
(3) 午後九時半の消印(1927年2月7日)

使われている切手は King GeorgeX One Penny Red 切手です。 ちなみに、ジョージ五世は切手コレクターとしても有名です。 切手収集が「帝王の趣味」といわれるのはジョージ五世に由来します。

ホースシューはイギリスではグッドラックの意味があって人々に好まれます。 縁起のよさが好まれ、パブの看板に蹄鉄三つが描かれて、写真三番目のような「Three Horseshoes」なんていう名前のパブもありますので、「ホースシュー=幸運」の図式はイギリス人の暮らしに深く根ざしていることが分かります。

ついでながら、シャーロック・ホームズの『白銀号事件』を読んでいましたら、ホームズの「I think that I shall put this horseshoe into my pocket for luck.(このホースシューは幸運があるように、私が貰っておきましょう。)」という台詞に出会いました。 この探偵小説は1892年12月に発表されていますので、少なくともヴィクトリアンの頃には、「ホースシュー=グッドラック(幸運)」の連想があったことが分かります。 シャーロック・ホームズ シリーズには、アンティークなヴィクトリアンの暮らし向きが読み取れる場面が豊富なので、注意して読むと面白いようです。

昔のポストオフィスは朝早くから夜遅くまでやっていました。 そういえばシャーロック・ホームズの探偵小説の中でも、夜遅くに電報を打つ場面があったような。 それでも午後九時半の消印というのはちょっと驚きです。 当時の郵便局が夜はいつまで営業していたのか、調べてみてもなかなか資料は見つからないもので、裏付けになるアンティークな資料性にも注目です。

写真二番目をご覧いただくと、切手に描かれているのが英国王ジョージ五世のポートレートです。 ジョージ五世は1910年から1936年までの英国王で、その王妃がドールハウスでも有名なQueen Maryになります。 メアリー王妃はアンティークや刺繍が趣味の奥方でした。 

Good Luck and Happy Days アンティーク ポストカード with King GeorgeX One Penny Red 切手



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