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No. 20227 ヴィクトリアン ピンチバック スウィーバル フォブ ペンダントヘッド with アーガイト(瑪瑙)
縦の長さ(留め具含む) 3.7cm、最大横幅 2.8cm、厚み 6mm強、瑪瑙の直径 1.9cm、ヴィクトリアン終り頃の英国製、一万六千円

円形のピンチバックフレームにアーガイト(瑪瑙)が入っていて、指で弾くとクルクルまわるスウィーバル フォブです。 表側に入った瑪瑙は深紅色で、裏面の瑪瑙は深緑色に紅が混じっています。 

少し大きめサイズのクルクルフォブで、両端を差し渡すブリッジ部分もしっかり出来ています。 表と裏で色合いが違っていて二通りに使えますし、胸元でフォブが揺らゆらするのも嬉しくて、何はなくとも回してみたりと、こういう仕掛けものアクセサリーは楽しめます。 

古いアンティークではありますが、スウィーバル機能はバランス良く出来ていて、クルクルと軽快にまわるのは好ましく思えます。

ブリッジ状のフレームは、チェーンの鎖玉を固定したような構造で、しっかり頑丈に出来ています。 身につけた状態で正面から見るとロープ状に見えますが、こうしたデザインはマリンモチーフが流行った頃の影響が出ているものと考えられます。 

ヴィクトリア時代の終わり頃からエドワーディアンの頃にかけて、ブライトンなどの海浜リゾートが賑わって、ロープや船の舵、波、シーガル、ヨットといったマリンモチーフが人気となったことが背景にはあるのです。

フレームとブリッジの素材はピンチバックと呼ばれるアンティークな素材です。 この素材は銅と亜鉛の合金で、ゴールドの色あいをもたらすジュエリー素材として、ヴィクトリアンの英国で好まれてしばしば使われました。 元々は1720年ごろにロンドンの時計メーカーであったクリストファー ピンチバックという人が発明したことから、ピンチバックの名で呼ばれるようになったのでした。

デートレター等のホールマークが無いので年代特定が難しいのですが、ピンチバックを使っていることや、全体の構造からみて、ヴィクトリアン終り頃の品と思われます。

ヴィクトリアン ピンチバック スウィーバル フォブ ペンダントヘッド with アーガイト(瑪瑙)


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