英国 アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 20116 アンカー & ライオンパサント スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ ホールマーク
本体の縦長 3.85cm、横 1.9cm、厚さ 1mm、ペンダントヘッドの重さ 8g、ライオンパサントの横幅 4.5mm、1977年 バーミンガム、一万二千円

通常の銀製品よりも大きなホールマークがしっかりと刻印され、ブリティッシュ スターリングシルバー ホールマークの見本のような銀のペンダントヘッドです。 

英国シルバーホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーと言えましょう。 アンカーやライオンパサントは横幅 4.5ミリほどの大きさがあって、ブリティッシュホールマークしては、かなりのサイズになっていると思います。

インゴット型ペンダントヘッドの派生系になりますが、横幅があって存在感のある純銀の板といった風情の品です。 ただし、インゴットのようには厚みがないので、重さは8グラムとなっていて、身に着けるアクセサリーとしてはちょうどよいと思います。 

ホールマークは上から順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、1977年のデートレターで、さらにその下にはスターリングシルバーの純度を示す「925」刻印と、天秤の形をしたコモン コントロール マークがあります。

ホールマークの中でデザインが分かりやすくて、注目を集めやすいのは、やはりアンカーとライオンになりましょう。 

上から二つ目にあるアンカーが大きめで目立って見えることも気に入っています。 これはバーミンガム アセイオフィス マークであるわけですが、この品が刻印のデザインそのものを楽しむ趣向を持っているという意味では、アンカーモチーフについて追記しておいてもよいでしょう。

モチーフとしてのアンカーにはかなり古い歴史があります。 世界史で習ったローマ時代のカタコンベには、クロスに見立てたアンカーがありました。 当時はキリスト教が国教となる以前のことで、アンカーをクロスの代用とすることで信仰を守る必要があった時代でした。

そうした背景があって、アンカーは初期のクリスチャンモチーフとなりました。 そしてアンカーのクロス的側面を重視する場合には、アンカーのことを「聖クレメントのクロス」とか、「マリナーズ(船乗りの)クロス」と呼びます。 さらに時代が下って、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンの頃になると、イギリスではシーサイドリゾートが人気となり、マリンモチーフのファッション性が好まれました。 

クリスチャンモチーフとしてのアンカーには、クロスの代用という意味合いの他にも、「Hope(希望)」や「Steadfastness(しっかりしていること)」を表象する意味合いも含まれています。 あるいはまた、船が抜錨して次の目的地に向かうという連想から、「Fresh Start(新たな出発)」をシンボライズするモチーフともなっています。

ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度ですが、ライオンパサントやバーミンガムのアンカーなど装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーも作られるようになりました。 

上から三つ目にあるライオンの刻印は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から500年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 
歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

アンカー & ライオンパサント スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ ホールマーク


イギリス アンティーク 英吉利物屋 トップ(取り扱い一覧)へ 新着品物 一覧へ アンティーク情報記事 一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ