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No. 20109 フリーメイソン 直角定規&ピタゴラスの定理 ピアストワーク シルバープレート 飾り
定規部分の長さ 10.2cm、重さ 82g、四角い飾りの縦横 3.65cm*3.0cm、本体の厚み(留め具含まず) 2mm、一万七千円

ピアストワークは糸鋸を使ったハンドワークで、断面に残る糸鋸を引いたギザギザ跡も繊細で、多くの時間と手間のかかった仕事であることが分かります。 写真三番目のようにサイドから見ると、かなりの厚みをご覧いただけます。

ちょっと変わったデザインの品になりますが、以前に同様なデザインのアンティークを見たことがあり、フリーメイソンの関連アンティークであることや、四角飾りの意味合いについてピンときました。

中央下の四角い飾り部分が揺らゆらするのも楽しげで素敵な品と思います。 その中にあるデザインはピタゴラスの三平方の定理を表象しています。 これは元々は石工のギルドとして出発したフリーメイソンにあっては、職業上の必須知識として幾何学が重要視されてきた歴史的背景があってのことです。

一般に“コンパス”と“直角定規”はフリーメイソンのシンボルで、コンパスは「道徳」を、そして直角定規は「真理」を表象しています。 このシンボルはニコラス・ケイジの映画『ナショナル・トレジャー』の中で、宝探しの手掛かりとしてたびたび登場していたので、これまでなじみがなかったとしても、映画を見た方はとても印象に残ったことと思います。

なお、『フリーメイソン コンパス &直角定規 ピアストワーク スターリングシルバー 飾り お守り』もご参考ください。

フリーメイソンとはイギリスで発生し世界に広まった秘密結社です。 日本語では秘密結社との言われ方が多いようですが、アメリカではフリーメイソンのメンバーはごく普通にどこにでもいるので、“秘密”というニュアンスはなくて、いわば親睦団体のようなものと言ってよいでしょう。 『大辞林』によれば、「博愛・自由・平等の実現を目指す世界的規模の団体。中世以来の熟練石工組合を母体として一八世紀初めイギリスで結成。 啓蒙主義精神を基調とし、多くの名士を会員に含むとされるが全容は明らかでない。」とあります。

映画 『ナショナル・トレジャー』では、フリーメイソンがストーリーの根幹を成しており、アメリカにおけるフリーメイソンの位置付けを知るよい手掛かりになります。 アメリカの独立戦争を指導したリーダーの多くはメイソンだったり、その後も歴代大統領の多くがメイソンだったということです。 映画のシーンにもありましたが、1ドル紙幣に描かれた「ピラミッドと一つ目の絵柄」も、『万物を見通す目』というメーソンのマークの一つで、アメリカ的価値とフリーメイソンには分かち難い関係があるようです。

さらに言えば、日本の戦後10年を主導した歴代首相の多くはフリーメイソンだったこともあり、日本とも大いに関係があります。

14世紀にフランス王フィリップ四世によって壊滅されたテンプル騎士団の残党がスコットランドへ逃れて、フリーメイソンを創始したという説があります。 中世のテンプル騎士団は金融業に長けていて、お金持ちでした。 それがフランス国王に狙われる原因にもなったわけですが、落ち武者がスコットランドまで逃れたという説は、大いにありそうに思います。

日本で言ったら、義経伝説のようなロマンがあっていいですね。 源義経がモンゴルに逃れてチンギス・ハーンになったというのは、ちょっと難しいかなと無理を感じますが、フリーメイソン=テンプル騎士団説は、可能性としては高そうに思います。

余談ながら、欧米で13日の金曜日が不吉とされる起源の一つに、フィリップ四世がテンプル騎士団の一斉検挙を開始したのが 1307年10月13日で、それが金曜日にあたっていたからとする説があります。

以下もご参考まで。 『革張り装丁 フリーメイソン 講義本

フリーメイソン 直角定規&ピタゴラスの定理 ピアストワーク シルバープレート 飾り(英国 アンティーク シルバー 英吉利物屋)

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