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No. 19370 グッドラック 六ペンス銀貨&スモールキー ペンダントヘッド
六ペンス銀貨の直径 1.95cm、鍵の長さ 2.6cm、鍵ハンドル部分の最大幅 1.2cm、全体の重さ 6g、六ペンス銀貨の鋳造年 1935年、7800円
六ペンス銀貨とスモールキーのペンダントヘッドです。 鍵のサイズが小さく、可愛らしくて気に入りました。 小箱の鍵と考えられますが、鍵だけですと紛失しやすいのでキーホルダーとして使われたか、あるいはフォブのような役割の実用&装飾だったと思います。 銀貨とキーが触れ合ってコロコロと音がするのも楽しいものです。
これがサマセット・モーム『月と六ペンス』に言われる六ペンス銀貨なわけですが、六つのどんぐりモチーフも興味深いと思います。
エイコーン(Acorn=どんぐり)は古くはローマ時代にまで遡れるモチーフの一つで、ケルティックやスカンジナビアン アートにおいても、Life(生命)、Fecundity(豊かさ、生産力)、Immortality(永久になくならないこと)を表象するモチーフとして好まれてきました。 そして繁栄をシンボライズするクリスチャンモチーフとして、今日にも引き継がれています。
英語には、『Every oak must be an Acorn.(樫の大樹も元々はみなどんぐり)』という諺があって、一粒の小さなどんぐりで、樫の大木をシンボライズしているケースもしばしば見受けます。
あるいはまた、マザーグースのナーサリーライムに、花嫁が身につけると幸せになれるといわれるサムシング・フォーに続いて、以下のように一節があり、六ペンスが好まれる背景になっています。
Something old, something new,
something borrowed, something blue,
and a sixpence in her shoe.
それから、写真二番目に見えるのは英国王ジョージ五世のポートレートです。 ジョージ五世は1910年から1936年までの英国王で、その王妃がドールハウスでも有名なQueen Maryになります。 メアリー王妃はアンティークや刺繍が趣味の奥方でした。
余談ながら、『月と六ペンス』という対比的な題名になんとも惹かれるのですが、皆さん如何でしょうか。 この小説を読むと六ペンス銀貨を持ってみたい気がしてくるように思うのです。 ちなみにモームは「幻想と現実」を表象する二つのものとして月と六ペンスを選んだようです。
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