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No.19113 スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ シルバーホールマーク ライオンパサント&ロンドン レオパードヘッド
本体の縦 2.4cm、留め具を含む縦 3.0cm、横 1.5cm、厚さ 1mm、ライオンパサントの横幅 7.5mm、1977年 ロンドン アセイオフィス、5,800円

通常の銀製品よりも大きなホールマークがしっかりと刻印され、ブリティッシュ スターリングシルバー ホールマークの見本のような銀のペンダントヘッドです。 

デートレターから判読できる製作年は1977年で、ヴィクトリアンやエドワーディアンが多い英吉利物屋の扱い品としては、比較的近年の銀になりますが、それでも四十年に近い年撃ェ経っております。 年撃フ経過を考慮しても、コンディションの良好な品でありますことから、おそらくあまり使われることなく今に至っている銀製品と思います。

これまでも大切に扱われてきたようですが、こうして半世紀が経ち、一世紀が経っていくのだろうなと見ております。 

ホールマークは上から順にメーカーズマーク、ロンドン アセイオフィスのレオパード ヘッド マーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1977年のデートレターになります。

英国シルバーホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーと言えましょう。 ライオンパサントは横幅 7.5ミリほどの大きさがあって、ブリティッシュホールマークしては、かなり大きなサイズになっています。

インゴット型ペンダントヘッドの派生系になりますが、横幅があって存在感の大きな純銀の板といった感じです。 ただし、インゴットのようにはかさばらないタイプで、身に着けるアクセサリーとしてはちょうどよさそうです。 

歴史と伝統に裏打ちされた話題性のある銀です。 ライオンパサントやロンドン レオパードヘッドのデザインそのものをめでる趣向は楽しいですし、十分に興味深いブリティッシュ シルバーと思います。 

ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度です。 ライオンパサントやロンドン レオパードヘッドなど装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーも作られるようになりました。 

上から三つ目にあるライオンの刻印は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当档eューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 
歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

イギリスのホールマーク制度については、英国アンティーク情報欄にあります「5.シルバーホールマークとジョージアンの国王たち」の解説記魔烽イ参考ください。

それから、このタイプの英国銀製品は、ほとんどが1970年代後半の作でありますが、ハ真の品もやはり1977年作ということで、やっぱりそうなんだよなあと感じるところです。

銀の歴史に関心があり、その一環として気になるのですが、イギリスではある時期に特定の銀製品が流行する歴史があったようで興味を惹かれます。 1900年前後の銀ボタン1930年代から十年ほどの銀グッドラックホースシュー、そして1970年代後半から十年ほどの銀インゴット型ペンダントヘッド。 ハ真の品にまつわる英国銀の知ッとして気に留めておかれるとよいでしょう。

スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ シルバーホールマーク ライオンパサント&ロンドン レオパードヘッド


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