*英国 アンティーク 英吉利物屋 トップへ 新着品物 一覧へ アンティーク情報一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ

No. 19109 スターリングシルバー ジャムスプーン
長さ 14.1cm、重さ 24g、ボール部分最大幅 3.1cm、柄の最大幅 1.4cm、柄の最大厚み 3mm縺A1921年 シェフィールド、James Deakin & Sons Ltd作、13,800円

今から九十年以上前に作られたスターリングシルバー ジャムスプーンです。 品のよさが感じられ、気に入りました。 ボール部分の手彫りエングレービングは美しく、柄の周囲に施されたブライトカット様の彫刻も光に映えr畉麗です。 ボールサイドに入った切れ込みのノッチ構造や、しっかりと持ちはかりのある作りなど、英国アンティーク ジャムスプーンの典型といえる雰囲気があります。 

柄は最大で3ミリほどの厚みがあって、ジャムスプーンとしては厚めに出来ており、ボール部分の銀の厚みなど含めて、純銀をしっかり使ったふっくら系のジャムスプーンと思います。 ハ真l番目で見えるように、柄の周囲にはフェザーエッジ様の彫刻が美しい光の反射をもたらして、品のよさを感じさせます。

ハ真二番目のように、裏面には四つのブリティッシュ ホールマークがしっかり深く刻印されているのもよいでしょう。 ホールマークは順uAJames Deakin & Sons Ltd」のメーカーズマーク、1921年のデートレター、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そしてシェフィールド アセイオフィスの王冠マークになります。

「James Deakin & Sons Ltd」は1865年にジェームス・ディーキンによってシェフィールドで創業されたのが始まりです。 1886年には彼の三人の息子達、ウィリアム、ジョン、アルバートもパートナーに加わり、ファミリービジネスとして上述の社名に変更し、幕ニは順調に発展していきました。 1888年にはロンドンx店開設、ヴィクトリア後期の1890年代には、スコットランドのグラスゴーとアイルランドのベルファストにも支店を開設しています。 

しかし多くのシルバースミスがそうであったように、幕ニのピークは英国の国力がピークであったビクトリア後期からエドワーディアンの時代にあったようです。 その後は事業を次第に縮小していき第二次世界大戦が始まった1940年には店を閉めました。 メーカーズマークの「JD WD」はJohn & William Deakinのイニシャルになっています。

英国で「アンティーク」という言葉を厳密な意味で使うと、「百年以上の時を経た品」を指すことになります。 そんな訳で、英語で言うと「It will become an antique in ten years. (この品はあと十年でアンティークになります。)」という言い方をされることがあります。 アンティークコレクターにとっては、やはり百年という年撃フ経過は大きなメルクマールになりますので、上記のような会話がなされる機会も多いのです。 

このシルバーウェアが作られたのは1921年ですから、正式なアンティークに昇格するまでにあと数年が必要になる計Zです。 しかし、気に入った古いものを使っていくうちに、その品が自分の手元で‘アンティーク’になっていくことは、コレクターの喜びとも言えますので、このセットには、そんな楽しみ方もあるかと思うのです。

ハ真のジャムススプーンが作られた当桙フイギリスはどんな様qであったのか、アンティークの歴史的背景を知っていく上で参考になる、とてもよい映像送ソを一つご紹介しておきましょう。 デイビット・スーシェ蜑奄フポワロシリーズ『The Mysterious Affair at Styles (スタイルズ荘の怪事件)』です。 

原作は1920年に書かれており、梠辮ン定は第一次世界大戦(1914年-1919年)の後半、舞台はイギリスの美しい田園地帯にある村と、そこにあるマナーハウス(領主館)となっております。 一般にポワロシリーズは1930年代のイギリスに時代設定しているのですが、この話は「名探偵ポワロ登場」とも言うべき記念の第一作であって、原作通りに1917年か18年頃のイギリスを描いています。

そうなると、他の作品群と違って1910年代のイギリスが見られるのが著しい特徴です。 戦争のために祖国を離れて疎開してきている外国人たちの様qは、当桙フイギリスミ会の状況を映しております。 また、登場するクラシックカーを見るだけでも価値ありと言うイギリス人の友人もおります。 確かに1910年代のクラシックカーは、30年代と比べると一段とアンティークです。 クラシックカーのみならず、乗り合いバスや病院馬ヤなども登場して趣向が凝っています。 

また、マナーハウスの庭でのアフターヌーンティーの様qは楽しいですし、まだ電灯が普及していなかった時代ですので、ランプとロウソクというアンティークな暮らしの描かれ方にも興味を惹かれます。 ロウソク燭台やオイルランプ、夕方になって薄暗くなってもランプを付けない当桙フ暮らし、ディナーテーブルの様q、夜間も電灯はないのでロウソクを持ち歩いたり、ランプに灯を入れたりします。 梠纃l証のしっかりした映像作品を見ることは、アンティークの勉強に役立ちます。

スターリングシルバー ジャムスプーン








英国 アンティーク 英吉利物屋 トップへ 新着品物 一覧へ アンティーク情報一覧へ 英吉利物屋ご紹介へ