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No. 18974 ロイヤルネイビー アンカー ボタン
大きいボタン直径 2.6cm、最大厚み(留め具含まず) 6.5mm、小さいボタン直径 2.2cm、最大厚み(留め具含まず) 5.5mm、1920年代の英国製、一つ 八百円

ロイヤルネービーのアンカーボタンです。 写真二番目で見えるように、素材の硬質プラスチックにブラスの留め具が埋め込まれており、細工のよいボタンと思います。 

モチーフとしてのアンカーにはかなり古い歴史があります。 世界史で習ったローマ時代のカタコンベには、クロスに見立てたアンカーがありました。 当時はキリスト教が国教となる以前のことで、アンカーをクロスの代用とすることで信仰を守る必要があった時代でした。

そうした背景があって、アンカーは初期のクリスチャンモチーフとなりました。 そしてアンカーのクロス的側面を重視する場合には、アンカーのことを「聖クレメントのクロス」とか、「マリナーズ(船乗りの)クロス」と呼びます。 さらに時代が下って、ヴィクトリアン後期からエドワーディアンの頃になると、イギリスではシーサイドリゾートが人気となり、マリンモチーフのファッション性が好まれました。 

クリスチャンモチーフとしてのアンカーには、クロスの代用という意味合いの他にも、「Hope(希望)」や「Steadfastness(しっかりしていること)」を表象する意味合いも含まれています。 あるいはまた、船が抜錨して次の目的地に向かうという連想から、「Fresh Start(新たな出発)」をシンボライズするモチーフともなっています。



ロイヤルネイビー ボタン 裏面の写真

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