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No.18272 旅のお守り St. Christopher スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ ホールマーク
縦の長さ(留め具含まず) 3.5cm、重さ 11g、留め具を含む縦長 4.1cm、最大横幅 2.5cm、周りを取り巻くフレームの奥行き 3.5mm、厚み 1mm、1975年 バーミンガム、一万三千五百円

幼子となったキリストを、セント・クリストファーが肩に乗せて、杖をついて、川を渡っている様子です。 三段ダルマのような銀のフレームは、奥行きが3.5mmに厚みも1mmほどあって、かなりしっかり出来ており、手にしてみると、ちょっとした銀塊という風情です。 

写真二番目にフレーム側面の様子を撮ってみました。 銀がしっかり使われた作りであることがお分かりいただけるでしょう。 私は銀の質感を感じさせてくれるアクセサリーが好きなこともあって求めた次第です。 それから、留め具の円環上部の内側に切れ目が入っていますが、これはチェーンの据わりが落ち着くように付けられたものです。 細工のよい仕上げになっています。 

デートレターを読み取ってみると、この品が作られたのは1975年と分かります。 英吉利物屋の扱い品としては比較的に近年の品となりますが、それでも四十年に近い年月が経っております。

裏面の下部には写真三番目のように、ブリティッシュ ホールマークが刻印されているがポイントです。 ホールマークは順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1975年のデートレターになります。

セント・クリストファー(St. Christopher)は、紀元三世紀ごろの聖人で、幼子となったキリストを抱いて川を渡るクリストファーは旅人の守護聖人とされ、その像は旅の安全を期すお守りになっています。 

英語では 「St Christopher, The Travellers Guardian」という言い方にしばしば出会い、イギリスでは St. Christopherのアクセサリーを身に着けている人を見かけるので、どんな意味合いで身に着けているのか質問したことがあります。 

けっこうなお年の方でも身に着けていて、私が尋ねたのは還暦過ぎのシニアの男性でしたが、やはり道中お守り、あるいは日本で言ったら交通安全のお守りみたいな意識だと聞きました。

ギリシャの古文書によれば、セント・クリストファーは、元々はローマ軍との戦闘で捕虜となった兵士で、後に殉教した人物であったようです。 今日の一般的なセント・クリストファーのイメージは、中世ラテン文化の中で、後になって創造されたものです。

イギリスでシルバーアクセサリーを探しても、ブリティッシュ ホールマークが刻印されている品は、全体の割合からいって少数派になります。 その意味で、この銀製品に刻印されているホールマークは、なかなか得がたい特質であると思います。

ちなみに、ライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになり、重要な刻印です。 ライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 

横歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 

銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

歴史や伝統に格別なこだわりを持つイギリス人は、ライオンパサント(=横歩きライオンの刻印)にも特別な愛着があって、五百年の長きにわたって、この刻印を使い続けて今日に到っております。

旅のお守り St. Christopher スターリングシルバー ペンダントヘッド with ブリティッシュ ホールマーク





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