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No. 16377 ブリティッシュ ホールマーク スターリングシルバー インゴット型 スモールサイズ ペンダントヘッド SOLD
インゴットの縦(留め具含まず) 2.4cm、横 1.05cm、厚さ 4mm、重さ 4g、上から三つ目のライオンパサントの横幅 3.5mm、1980年 バーミンガム、SOLD

スターリングシルバーのインゴット型ペンダントヘッドです。 ホロー(中空)構造の小振りな品になりますが、実際にペンダントヘッドとして身に着けるには、このくらいの大きさと重さがよいということもあるでしょう。

ホールマークは上から順にメーカーズマーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、スターリングシルバーを示すライオンパサント、そして1980年のデートレターになります。

ブリティッシュ ホールマークは銀の純度を保証し、製作年等を記録するという実用目的で、中世の時代に始まった制度ですが、ライオンマークやレオパードマークなど装飾性が高いこともあって、いつの頃からか、ホールマークのデザインそのものを楽しむ趣向のアクセサリーも作られるようになりました。 

上から三つ目にあるライオンの刻印は、英国製スターリングシルバーの銀純度を保証するマークになりますが、このライオンパサントの歴史について少し解説しておきましょう。 この歩きライオンのマークが初めて導入されたのは今から460年ほど前の1544年のことになります。 これは当時テューダー朝のヘンリー八世が行った低品位銀貨の鋳造と関係があります。 
歴史上どこの国でも財政が逼迫してくると、悪貨を鋳造することがひろく行われてきました。 日本の江戸時代にも同じようなことがあったと思います。 銀貨と銀器がほぼ同等な価値を持っていた昔の時代にあっては、お上の定める低品位銀貨の価値でもって、高品位な銀器と交換されてしまっては、損してしまうことになります。 そこでその銀器が92.5%の銀純度であることを保証するマークとして、ライオンパサントが導入されたわけです。 

イギリスのホールマーク制度については、英国アンティーク情報欄にあります「5.シルバーホールマークとジョージアンの国王たち」の解説記事もご参考ください。

ブリティッシュ ホールマーク スターリングシルバー インゴット型 スモールサイズ ペンダントヘッド

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