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No.15884 ウェーブ パターン & トリニティー モチーフ 9カラット ゴールド クロス with ブリティッシュ ホールマーク
縦の長さ(留め具含まず) 2.8cm、横の長さ 1.8cm、厚み 1mm弱、1975年 バーミンガム、一万二千三百円

トリニティー モチーフの9カラット ゴールド クロスです。 エングレービングは手仕事で、ルーペを使って詳細に観察してみると、彫りの力加減といいましょうか、その強弱の様子や、彫刻刀を振るった向きまで窺い知れて、好感が持てます。 裏面には五つのブリティッシュ ホールマークが完備しており、グッドポイントです。

写真二番目をご覧いただくと裏面の右サイドには、メーカーズマークの他に、9カラット ゴールドを示す王冠と「375」マーク、バーミンガム アセイオフィスのアンカーマーク、そして1975年のデートレターが刻印されています。

クロスの中心から上下左右に向かってウェーブパターンの彫刻が施されています。 波模様のウェーブパターンは、Continuation(続いていくこと)や Eternity(永遠)を象徴するクリスチャンモチーフで、ヴィクトリアンやエドワーディアンの時代には特に好まれました。 イギリスにおいては古くからの定番デザインとも言え、このクロス彫刻の背景となっております。

また、写真のゴールドクロスの場合には、クロスの四方に見える三つの尖がりが特徴的です。 これらはトリニティーを表象しています。 トリニティーとは、「the Father, the Son and the Holy Spirit(父なる神、子なるイエス・キリスト、そして聖霊)」の三者が一体であるとする三位一体説のことで、クロスに見える三つの尖がりが三者をあらわしていると言うわけです。 

オックスフォードやケンブリッジなど歴史の古い大学に行きますと、キングスカレッジやクイーンズカレッジなどの名前に加えて、トリニティーカレッジもおなじみです。 トリニティーという概念は、昔から重要な役割を果たして来たことがうかがい知れます。

『私はキリスト教の信仰者ではありませんが、何故かクロスにとても惹かれます。』というお便りをいただきました。 

英吉利物屋ではアンティークのクロスを扱っておりますので、関心のある方から、そういうお話があるのは珍しいことではないかも知れません。 けれども、クロスに惹かれるという話はこれが初めてというわけでなく、多くの方からお聞きしてきましたし、私もそう感じることがあるので、なぜだろうかと考えたくなるのです。

英国アンティーク情報欄にあります「40. 何故かクロスにとても惹かれます。 その理由を英吉利物屋風に考えてみました。」をご覧いただければ幸いです。

ウェーブ パターン & トリニティー モチーフ 9カラット ゴールド クロス with ブリティッシュ ホールマーク

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